女たちの寄生獣

こんにちは!夫婦でマンガを描いている峯せいじです。
マンガ紹介は原作担当の夫、バナナが書いています。

noteでアルのコマ投稿が引用できるようになったと聞いて早速マンガ紹介を書いてみました。
紹介するマンガはタイトルの通り岩明均先生の「寄生獣」です。
アニメ化、実写映画化もされた言わずと知れた大ヒット作品です。

あらすじ
「寄生獣ミギーに寄生された主人公 泉新一と、人類を食糧にする寄生獣の戦い」というものです。


寄生獣は人間の頭部を喰らって、体を乗っ取ります。そして彼らのエサは寄生した動物と同種。つまり、大半が人間を食べます。
普通の高校生だった泉新一は、頭部を食い損ねて右手に寄生したミギーと
ともに、襲い掛かってくる寄生獣と死闘を繰り広げていきます。
あらすじはこんなところです。

女たちの「寄生獣」
寄生獣と言えば、凄惨な戦闘シーンや死体のシーンの印象が強く、男くさい硬派なマンガというイメージを持っている人も多いと思いますが、実は少し違うよ、というのがこの紹介記事のテーマです。
一言でいうと「メインキャラは女性ばっかりだよ」ということです。
読んだことがある人は思い返して欲しいのですが、仲間のメインキャラといえる男性キャラは新一の父親と新一と同じ状況の宇田さんくらいで、あとは印象の薄いキャラばかりです。(敵は男ばかりですが)
逆に「寄生獣」のストーリーの重要な局面、核となるところには常に女性がいて、新一に気づきを与え、導きます。この記事ではここを掘り下げたいと思います。

新一を導く女性たち
1:村野 里美
本作のヒロインです。スタートから新一と付き合ってます。新一、リア充です。2話目から登場して、最終話まで登場します。
新一がミギーに寄生されて、変化していく姿を一部始終見ていくことになります。
優しかった新一が冷徹になっていくのに対して、動揺したり、悲しんだりして、新一に感情をぶつけていく上で、新一に「人間らしさ」を思い出させます。


2:泉 信子
新一の母親です。新一が幼い頃、あわや大火傷を負いそうになったところ、彼を守るために右手に火傷を負います。ミギーに寄生された新一の変化に母である彼女も気づきます。寄生獣の出現によって彼女も運命を狂わされ、シリーズ全般のストーリーの根幹になっていきます。


3:加奈
ヒロイン村野の恋敵である不良少女です。自由気ままに動き、新一を振り回します。途中から新一を強く想うことで、新一の気配(実際は寄生獣ミギーが出す信号)を感じられるようになります。それが彼女に不幸を招く結果になります。


4:田宮良子
女性の体に寄生した寄生獣です。「人間とは。寄生獣とは」を常に考えている哲学的な存在です。彼女も1巻から登場し、時には敵として、時には助言者として新一に気づきを与えます。好奇心から自身で子ども(人間)を出産し育てています。ある意味、この寄生獣というマンガのテーマを体現しているキャラクターです。

5:美津代さん
新一が最強の敵と戦って負傷したときに出会ったおばあさん。いよいよ決戦となったときに、「逃げてもいい」と引きとめてくれますが、それを聞かない新一を最終的には励まし送り出します。
おばあさんまでもが新一を応援してくれます。どこまで女性に恵まれてるんだよ。新一…!

まとめ
こう見ると10代~70(?)代まで、少女、アラサー、中年、老人という
あらゆるタイプの女性が網羅されています。しかも全員が新一の成長に一役買っています。
この中で特に重要なのは、新一の母親と田宮良子です。これは寄生獣の中でも特に有名で感動的なシーンが掲載されている8巻を読んでいただければと思いますが、寄生獣のテーマは「人間とは?」という哲学的なところがすごく目立つのですが、突き詰めると「母性」なのかもしれないなと、僕は思います。

これはあくまでも僕が考えた寄生獣の見方です。寄生獣は本当に奥が深いマンガで、読んだ人がそれぞれの感想を抱くと思います。

僕もこの紹介記事を書くために、久しぶりに本棚からコミックスを出してきて読んだのですが、新しい発見ばかりでした。

ということで…

何度でも読める名作「寄生獣」を一度、マンガアプリ「アル」でチェックしてみて、noteで紹介文を書いていただけると嬉しいです!皆さんが寄生獣をどのように読んでどう感じたのかが知りたいです。

追記
僕がこの記事(約1900文字)の作成にかかった時間は約3時間です。コマ投稿もほとんど0からしました。noteでコマ投稿を反映するのは慣れれば簡単なので、好きな作品をきれいな形で引用でき、オススメです。
では…また次のマンガ紹介記事でお会いしましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?