平安時代中期、奥州(現代の東北地方)に勢力をのばして朝廷にまつろわなかった安倍(あべ)一族を討ち滅ぼすべく、河内源氏の棟梁たる源頼義(みなもとの よりよし)が派遣され、親子2代・12年間にわたる戦いを繰り広げました。 これが後世に言う奥州十二年合戦(おうしゅうじゅうにねんがっせん)、現代では「前九年の役(ぜんくねんのえき)」として知られる戦いの中で、安倍氏もまた、安倍頼時(あべの よりとき)・安倍貞任(さだとう)と親子2代にわたって果敢に抵抗しました。 「奥州の蝦夷(えみ