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タロットについて(1)

私にとってのタロット

これほど長くタロットでの個人セッションをして来て感じるのは、
タロットというものは、恐らく未だその可能性を100%解放され切っていない、真のMystical resource(隠された智慧)だなと言うことです。

そして読み手のスペックを正直に反映するツールです。

個人的に、タロットへの先入観を持たずにその道に入り、実践から非常に多くのインスピレーションと整合性を確認して来ました。

個人セッションを始めてから約10年近くは、西洋占星術のホロスコープを併用してリーディングしており、その二つのツールを統合出来るように自分のタロットリーディングのスキルを磨くことが私の理想でもあり、その手法(タロットに包括・統合する)に約20年前から移行し始めました。
タロット一本でのホリスティックなリーディングの実践です。

タロットは(特に私の扱うホロスコープスプレッドに於いては)、その方の全容を撮影したように、13枚のタロットカードの奥に投影されます。

その方の『全容』には、その人の(魂の)光と影、真の可能性、今ある人生の課題、シフトすべき方向性。。
それらが必ず盛り込まれています。

それを読み解く際、タロットカード一枚一枚の『意味』に、殆ど意味はありません。


13枚のカードそれぞれはアルファベットのような象徴となり得ますし、それぞれが固有のエネルギーサインを示しますが、その13枚のサイン全体の示す奥深いところに、その人の本質が集約される、と考えています。

タロットは深層心理・潜在意識を表出する特性もあることから、心理学者ユングも独自の研究にタロットを取り入れた経緯もあります。

タロットが『占い』とカテゴライズされやすいのは、このツールが対象となるテーマや人物そのものを、そのまま表出する為に、それが『当たる』と感じられるからなのでしょう。
タロットは、そのまま素直に(時には素直とは言えない時もありますが)その人の『人となり』を語ります。

しかも、そこには善悪や正否など、一切のジャッジ(Judgment)が含まれません。

私がタロットを好むのは、そこです。

常に、人は自由意志の元に生きており、自分自身で気付いていないポジティブな可能性を数多く秘めています。
檻を作っているのは、人の心に他なりません。

そういう意味で、私にとってのタロットというツールは、人のマインドを『見えない檻から解放すること』を最大のミッションとするものと捉えています。


続きは、『タロットについて(2)』にて。。

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