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三度目のトーゴ訪問の際、事前に現地の友人Passiにリクエストしたのは壁の向こう側を覗かせてもらうこと、すなわち個人宅の敷地内に踏み込ませてもらうことだった。 ‘”OK, no problem.”いつものようにアッサリとした承諾の返事がWhatsAppのメッセージに届く。大きな身体にほのかな笑みを浮かべ、柔らかい目でなんでもなさそうに頷く彼の姿が脳裏に浮かぶ。 プライベートでわざわざ三度も訪れた国は、西アフリカのトーゴの他にはない。穏やかな空気、カラフルな人々、どっしりと
トーゴ人のナタリー と一日首都のロメ で過ごした。サヤカがきっと好きそうなところを見せてあげる、といろいろな場所に連れて行ってくれた。フライトアテンダントの彼女と初めて会ったのはベナン行きの飛行機の中で、その後一年くらいメッセージのやりとりをし、ようやくトーゴで会うことができた。実際に会うのはまだ2回目なのに、どうしてこんなに私の好みが分かるんだろう、とため息の連続だった。 ナタリーは美しい。しなやかでヘルシーで、いつも口角の持ち上がった明るい表情を浮かべていて、ハッピーな