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薬師講

薬師講
今日は色っぽい話です笑
毎月8日は薬師如来の縁日と言われています。


明治時代頃の話になりますが、兵庫県のある村の正月の薬師講では40歳前後の後家さんと37歳の厄年にあたる女性が若衆入りしたばかりの15歳前後の男子と一緒に一晩お籠りするという習慣がありました。
まず、般若心経を誦え、それを若者に教えます。次に西国三十三か所のご詠歌をあげます。これだけでもかなりの時間がかかるので、一休みということで布団を敷きます。
誰と誰が一緒に組むかは、男女の掌に南無阿弥陀仏と一文字ずつ書いて同じ文字の揃った者同士が組むことになっていたそうです。
同衾した後は、男女のあれこれを上手に教えたそうです😍
休憩中は仏前で般若心境と御ご詠歌を唱えます。
次に夜這いの方法、くどき方、結婚までの心得、性生活、出産に関する一般教養を猥談として教え実践して、夜が明けます。最後にまた般若心境をあげ、若者は家に帰り、女性は後片付けをしてお開きになります。
これは厳粛な修行と捉えられており、この夜のことは一切タブーでした。


以前、女性の講は血穢の救済、出産や子育ての祈願のために集まったと記事にしましたが、このように社会教育の一面を担っていた面もあります。
性という人間生活の中核をなす部分を女性が教えるというのが、いにしえの日本人を彷彿とさせますね。
それにしても私だったら嬉しいけど、男の子の方はどうだったんだろ・・・・と思ってしまいます🤣笑

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