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焼身供養

以前、ネットで衝撃的な写真を見ました。お坊さんが自殺してる・・・!?と思ったら、これは焼身供養と言う命を惜しんだ捨身の求道だそうです。
今から57年前のことになります。この方はベトナムのティック・クアン・ドックという老僧で、日本で言うと身延山とか増上寺くらいの立派なお寺の法主です。
当時の南ベトナムはゴ・ディン・ジエム政権が仏教徒に対して高圧的な政策を行っていました。
ティック・クアン・ドック老僧は政策に抗議するためにこのような行を行ったのです。
端から見れば自殺のように思えますが、民を救うという悲願のために、求道という大願のために、命を惜しまず法を求め、求めるが故に命を惜しむ・・・そういう行だそうです。
燃え上がる炎の中でも蓮華坐を続け、絶命するまでその姿を崩しませんでした。
こんな尊い宗教家が現代にいらっしゃっただなんて!驚きました。
さて今の日本のスピリチュアルや霊能者も含めて、宗教家は祈りのために命を懸けられる人がどれだけいるでしょうか・・・・
この方の姿を見たら、何よりも人間を磨かないといけないのだと思わされました。
その後、大統領の姪が「人間バーベキュー」と揶揄したところ全世界から非難を浴び、これが契機となりベトナムでは軍事クーデターが起こり政権が崩壊しました。
この後は共産主義の国になってしまったので、ずっと記事にしようか悩んでいましたが、思想云々よりもこのような行を行う人がいたことを書き留めておきたくて記事にしました。
(YouTubeで検索するとこの時の動画も出てきます)

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