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レトロな3DダンジョンRPGを探している人のためにファミコン版ウィザードリィの魅力を5つ語りたい!

レトロゲームでやりごたえのある面白い3DダンジョンRPGゲームを探しているならファミコンの『ウィザードリィ』がオススメです。

1981年にアメリカで発売されて50年以上がたった今でも、続編やリメイク作品が出てる根強い人気があるゲームです。日本でもたくさんのファンがいて、かく言う私もファミコン版のウィザードリィに出会った衝撃は相当なモノでした。毎日ダンジョンに潜り、かなりやり込みました。

『ウィザードリィ』の魅力は

  • シビアな戦闘とゲーム性

  • キャラクター育成

  • アイテム収集のハクスラ要素

  • 想像力がかき立てられる設定

  • 自分でマッピングする楽しさ

この5つに集約されます。これらの要素がバランスよく組み合わさって、独自の世界観と雰囲気を作っています。それぞれの要素を詳しく解説します。

シビアな戦闘とゲーム性

『ウィザードリィ』の戦闘はマジでヤバいです。とってもシビアで秒で死にます。

どんなにレベルを上げたキャラでも、油断したら一瞬で死んで全滅します。『スペランカー』や『コンボイの謎』よりも早いスピードです。

その原因は、ザコ敵の攻撃でも特殊効果がめちゃくちゃ強いからです。RPGでよくある状態異常の毒、麻痺、石化なんて可愛い物です。

たとえば敵が使う「エナジードレイン」という特殊攻撃。この攻撃を受けると、キャラクターのレベルが下がっちゃうんです。下がるレベルも1ずつとか甘くなく、下がるときは2つ3つ下げて来ますし、連発してくることもザラです。

レベルを上げるのに何時間もかけたキャラクターが、一瞬で弱くなっちゃうんです。普通のゲームなら最悪の状況ですが、ウィザードリィの中では、割と頻繁にあります。

次に厄介なのが「クリティカルヒット」です。これを食らうと首をはねられるので、どんなにHPが高いキャラクターでも一撃で死にます。反対にどんな強敵の首でも飛ばす事もできるので、忍者やサムライといった職業ならパッスンパッスンはねてくれます。

即死する前提で作っているくせに、戦闘で死んだキャラクターの蘇生に失敗するとキャラが灰になります。再度、灰から蘇生させようとして失敗したら「ロスト」します。

これは文字通りキャラクターが消えてなくなります。何カ月もかわいがって育てた大切なキャラクターが、本当に一瞬でなくなっちゃうんです。二度とも復活できず永遠のお別れです。その絶望ははかり知れません…

まあ、こんな感じで『ウィザードリィ』の戦闘では、他のRPGでは味わえない非常にシビアなドキドキ感を楽しめます。逆に、このシビアさが苦手な人はこのゲームには向いてないかもしれません。このあたりが、『ウィザードリィ』好きはドMが多いと言われるゆえんなのですね。

キャラクター育成

『ウィザードリィ』のキャラクター育成は、自由度が高くて深いです。キャラクターの性格や種族、職業などを自分で選べます。転職するのも自由で、もっと強いキャラクターに育てることもできます 。

このキャラクターを作るときに、性格と種族と職業を選ぶことになります。それぞれの組み合わせにより、能力値や装備できるアイテム、使える呪文に影響します。

これらの選択肢は、それぞれにいいところと悪いところがあります。たとえば、種族が「ドワーフ」だと体力や筋力が高くなりますが、反対に知力が低くなります。職業が「戦士」だと、物理攻撃の能力が高くなりますが、呪文を使えません。

これらの選択肢を組み合わせて、自分の好きなキャラクターを作れるんです。たとえば、「ドワーフの戦士」や、「エルフの魔法使い」などです。これらのキャラクターは、それぞれに個性を活かした役割りを持たせると活躍してくれます。勇敢なドワーフの戦士は、物理攻撃の能力が高くて、物理アタッカーで敵に大ダメージを狙います。

でも、反対にあえて「ドワーフの魔法使い」や「エルフの戦士」を作って攻略してもいいんです。それは個人の自由なんですね。

職業は一つだけじゃなく「転職」できます。キャラクターが一定の条件を満たすかアイテムの能力で、別の職業に変えられます。転職すると、キャラクターの装備できるアイテムや、使える呪文が変わります。

このように、『ウィザードリィ』のキャラクター育成は、自由度が高くて深いです。プレイヤーは、自分の好みや戦略に合わせて、愛着のあるキャラクターを作り上げることができます。

アイテム収集のハクスラ要素!

『ウィザードリィ』のアイテム収集は、やりがいがあります。ダンジョンには様々なアイテムが隠されており、レアなものを見つけた時は大喜びです。

ほとんどのアイテムはダンジョンの敵を倒して宝箱からドロップで入手します。しかし、すべてのアイテムが簡単に手に入るわけではありません。レアなアイテムは、深い階層の強力な敵を倒さないと入手できません。先ほど述べた通り戦闘がハードな分、入手難易度はかなり高めです。

また、『ウィザードリィ』では、アイテムの形状や効果は、プレイヤーの想像力に任せられています。アイテムの名前や説明は、あくまでヒントに過ぎません。例えば、「カシナートの剣」というアイテムは、どのような形をしているのでしょうか。攻撃力や効果はどのくらいなのでしょうか。これらのアイテムは、プレイヤーが自分のなかで色々とイメージしながら検証することで、より魅力的になります。

武器やアイテム収集のやり込み要素にやりがいを感じるプレイヤーは多いです。ダンジョンを探索しながら、様々なアイテムを集めることができます。この過程は、まさに宝探しのような感覚でハック&スラッシュの醍醐味です。

想像力がかき立てられる設定

アイテムだけじゃなく『ウィザードリィ』の設定も、想像力がかき立てられます。グラフィックや物語がシンプルな分、プレイヤーは自分のなかで物語を作り上げることができます。プレイヤーの数だけ物語があると言えます。

『ウィザードリィ』では、グラフィックはドット絵で表現されています。特にファミコン版のモンスターデザインは非常に魅力的です。イラストレーターの末弥純さんの重厚なデザインは現在でも高く評価されています。

プレイヤーは、ドット絵を見ながら、自分のなかでダンジョンやモンスターとの戦闘を想像することができます。テキスト情報をもとにプレイヤーが自分のなかでイメージすることで、よりリアルになります。

『ウィザードリィ』の物語はシンプルです。ワードナを倒すのが目標ですが、それは通過点にすぎません。基本的には、ダンジョンに入って、モンスターを倒して、宝を手に入れるというものです。しかし、これは、プレイヤーにとっては逆に魅力的です。プレイヤーは、シンプルな物語に自分のなかで補足を加えることができます。例えば、「なぜダンジョンに入ったのか」という理由や、「どのような仲間と一緒に冒険しているのか」という関係性などです。これらの物語は、プレイヤーが自分のなかで作り上げることで、想像力がかき立てられより感情移入できます。

自分でマッピングする楽しさ

今の3DダンジョンRPGでは世界樹の迷宮を除き、ほとんどのゲームがオートマッピングしてくれます。しかし、ゲームが発売された当時はそんな便利な物はありませんでした。

そのため、方眼紙に自分で書いてマップを作るしかありません。この面倒くさい作業をしながら、手探りで未知の世界を踏破していく楽しさも魅力的です。

そして、マップを書き間違った時の絶望も、今となってはいい思い出です。

おわりに

『ウィザードリィ』の原点であるAppleII版のファミコン移植は、かなりいい感じにリメイクされています。現在は他のリメイク版もスマホやPCでプレイできるようになったので、特にファミコン版に拘る必要はなくなりました。

単純に私がやり込んだ思い入れがあるからファミコン版が好きなんですね。私は、これからも『ウィザードリィ』シリーズやダンジョンRPGをプレイし続けるつもりです。もはやダンジョンに潜るのは人生の一部になっています。

かなり人を選ぶゲームですが、もし興味があれば『ウィザードリィ』をプレイしてみてください。このゲームの魅力に気づけば、あなたも私と同じように、ダンジョンRPGゲームの虜になるかもしれませんよ。


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