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乐动魔方(中国版jubeat)を触ってきた

こんにちは、舞韻/hayu.と申します。

さて、私は昨日(2021年12月26日)、様々なご縁があって本当に素晴らしい体験をさせて頂きました。本来このアカウントはそういう話をする場所では無いのですが、居てもたってもいられなくなってしまったので備忘録的に残します。まとめるのが苦手なので読みにくいかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします……

情報はプレオープン時(2021年12月26日)現在のものです。時期や予約状況により遊べないこともありますので、足を運ばれる際は公式サイト等で情報を集めてからにすることをオススメします。

追記(21/12/27 17:30) 一部不確定な情報をもとに記述を行ってしまったため、該当箇所を削除の上、修正を行いました。お詫び申し上げます。



【前置き】行ってきたゲーセンの事と、経緯

今回やってきたのは東京都立川市にある「WGC APPEND」というゲームセンター。同じく立川市にある「海外音楽ゲーム&レアゲームメイン(公式サイトより引用)」のゲームセンター「WORLD GAME CIRCUS(以下WGC)」の別館となるお店です。本来は本日オープンのお店ですが、私は昨日、プレオープンの日に伺いました。

このWGCというお店、その「レアゲーメイン」という名乗りの通り、その取り揃えが半端ではないです
百聞は一見に如かず、まずはこのサイトをご覧ください。

……わかります?ヤバいんですよ。このヤバさ、音ゲーマーの方なら絶対にわかって頂けるはず。
EZ2ACや3Sあたりは日本では滅多にお目にかかれないタイトルですし、beatstageII筐体に至っては世界中を探してもここでしか遊べません。そんな激ヤバゲーセンがあるんですよ、都内に。ヤバい(語彙)

2021年6月。そんな激ヤバゲーセンWGCが、3店舗目(WGC APPEND)開店のためのクラウドファンディングを開始しました。

基本的にjubeatにしか興味のない私は「嫁(jubeat copious)が動いてたゲーセンだし支援したるか!リターンのCDもなんとなく気になるし!」という、非常にうっすい動機で支援をさせて頂きました。

そして無事リターンのサントラも届き、jubeat copious稼働10周年のお祝いも終わり、また旧作やりに行きたいな〜と思っていた頃。WGC店長さんのアカウントから、とんでもないお知らせが届きました。

乐动魔方サン!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

とんでもねぇことしやがる……これは開店したら絶対に行かなければ!

そして待つこと約2ヶ月。3店舗目、WGC APPENDにも無事営業の許可がおり、27日に開店、その前の25日・26日は支援者に向けたプレオープンをされるとの事だったので、行ってきました。


【本題①】乐动魔方(中国版jubeat)のこと

「乐动魔方」(今回触れたもの正式なタイトルは「jubeat 乐动魔方2代」。以下「楽動魔方」)は、タイトルにも書いた通り、中国で稼働している中国仕様のjubeatです。中国でjubeatといえばパチモンタイトル(語弊)である「魔法(Magic)」も有名ですが、こちらはKONAMIが公式に出している正規版タイトルです。
デザインは日本版のjubeat ripplesと同じで、ゲームの流れや仕組みもripplesと同じです。システム音声さんやチュートリアルもripplesと同じです。

ここまでお話すると日本版と変わらなさそうな印象を持たれるかと思いますが、このタイトルの真価はそこではありません。楽動魔方の凄さは、「オフライン稼働でもオンライン稼働と同じ挙動をする」というところにあります。

そもそも、jubeatはオンライン稼働が大前提として作られたゲームなので、オンラインサービスが終わり、オフライン稼働をしているバージョンでは最低限のことしかできません
コインを入れてスタートを押したら突然「Welcome to jubeat (バージョン名)!」と言ってスタートし、「台パンしないでね!(要約)」と警告を出して選曲画面に移行して、指定の曲数を遊び終わったらそのまま「Thank you for playing!」と言って終わります。開始直後にゲームからのお知らせが出たりはしないし、ゲーム終了時に「eパスを使えばもっとゲームを楽しめるよ!(要約)」といった宣伝の画面も出ません。もちろんバージョンや店側の設定によって細かいところは変わりますが、オンライン稼働している現行作のゲストプレイと比べたらかなり簡素です。
もちろんこの状態でも旧作の雰囲気を味わいながら削除された版権曲を遊び当時を懐かしむには充分ですが、過去に「浸りきる」にはどこか物足りない。時の流れの残酷さを感じてしまいます。

でも中国版jubeat……楽動魔方は違います。詳しい仕組みはよく分からないのですが、プレイデータ等がサーバー上に保存される日本版(と中国以外の海外版)とは異なり、楽動魔方はカードに直接プレイデータが保存されるのだそうです。
なので専用カードを持ってさえいれば、オフライン稼働でもプレイデータが保存でき、解禁作業もできます。言語が中国語であることとオンライン対戦ができないことを除けば、今でも2009年当時のままのjubeat ripplesを楽しむことが出来るのです!

これって本当に凄いことだと思いませんか?多くのゲームがオンラインサービスとなり、サービスが終われば遊べなくなってしまうタイトルも多い中、ほぼ完全な姿で残り続けることのできるゲームの存在は本当に貴重で……そんなゲームを遊べる場所、そんな場所を一般に提供してくださる方の存在もまた貴重です。うっすい動機からの支援だったとはいえ、支援してよかったと心から思いました。ありがとう……ッッ!!!

【本題②】実際にやってみた

ということでプレオープン当日、このゲームが稼働しているというWGC APPENDまで足を運んだのですが……ここで問題がひとつ。
せっかくほぼ当時のままのripplesが楽しめる特別なjubeatといえど、専用カードが無ければ最大限に楽しむことはできません。(当然ですがお馴染みe-AMUSEMENT PASSは使用できません)
しかしこの専用カードがオークションやメルカリ等で出回っているのを私はほぼ見たことがなかったし、あってもそれなりに高価(だいたい1万円前後)という印象があったので、最大限に楽しむことは永遠に出来ないのだろうと思っていました。

ですが、

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入手できました。現地で!!!!
1枚500円(1人1枚まで)。店長さんに声をかければ売ってもらえます。現在は数が少ないそうですが、追加発注も行っているそうです。桁が2つくらい足りないと思うんですよね……

カードを入手したところで、早速ゲームを遊んでいきましょう。カードを差し込んでゲームスタート。私はちょうどタッチ式に切り替わった頃に音ゲーを始めたので、この時点から既にテンション爆上がりでした。

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カードが違うからか、差し込み口の形も日本で動いていたものとは異なります。ちなみに日本で動いていた差し込み式筐体はこんな感じ。↓

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WGC APPENDで動いている筐体は日本版の筐体をそれ仕様に整えたもののようなので、現地で動いているものはまた形が違うのかもしれません。Magicと併せて、機会があれば是非お目にかかりたいですね。(中国で動いている筐体は、おなじみのロゴの代わりに「 乐动魔方 」と書かれたロゴがデザインされているそうです)

カードを挿入するか、クレジットを投入するとゲームが始まります。この辺りを撮影するのを忘れてしまったのですが、ここでカードの読み込みに成功すると、次は規約への同意確認が出て、暗証番号とプレイヤー名の設定を……

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……

……なぁお前ら、知ってるか?
今、2021年なんだぜ……

この時点でエモすぎて涙が出そうですが、無事データを作ることができました。この時点でクレジットが入れられていない場合は、この直後に投入することを求められます。
なお、WGC APPENDで稼働している楽動魔方の料金設定は1クレ200円、1プレイ5曲設定(2021年12月26日現在)。せっかくデータを作っても、時間までに既定の枚数のコインを入れられなければ問答無用で登録からやり直しになります。特に注意書きはされていないので、プレイの際はちゃんと確認して準備をしておきましょう。

クレジットを投入しプレイヤーの現在のステータスが表示された後(初プレイであればグレードは必ず「WhiteD」です)、チュートリアルを受けたら(スキップも可能)いよいよ選曲画面です。

早速曲を選んで……と行きたいところですが、先にマーカーや背景などの設定をしましょう。設定は現行festoと同じ、15番パネルです。

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開くとこうなります。漢字が多い……ッ!(当たり前)
上の列の左から、「ソート設定」「マーカー設定」「順位表示設定」。下の列の左から、「絞り込み(?)」「背景設定」「コンボ表示設定」「ACHIEVEMENT POINT獲得条件一覧」となっているようです。ちょっと自信ないけど。
海外版とは言えどjubeatなので操作に慣れていれば基本的に困ることはないのですが、何せ元になっているのが最初期のripplesというバージョンなので、慣れ親しんだ現行バージョンの画面とは少し違うんですよね……
ちなみにこのソート設定でタイトル順に並び変えると、なんとあいうえお順に並びます。日本人的には非常にありがたい仕様ですが、現地の皆様的にはどうなのでしょう……?

ともあれ、設定が終わったらようやく選曲です。
ざっと見た感じ、版権曲はripplesとだいたい同じラインナップだなぁという印象でした。中国版だからといって特別な曲が入っているということはなさそうです。しかしカードを使っている影響なのかコナオリ曲は事情が違うようで、例えばスペースカーニバルとか、

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凛花とか、

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ALBIDAなんかが、

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最初のクレジットの時点で遊べました。
日本版の旧作だったらSnow GooseとHappy HappyとPolarisくらいしかデフォで遊べるコナオリ無いですからね!?これマジでヤバいですよ。しかもこのコナオリ曲、やればやるほど増えていく……たのしい……(原点回帰)

最後の曲まで遊びきったらトータルリザルト画面に移行します(撮影忘れました)。このへんのくだりはカードを使わないと見れないので、今もまだ直接見ることができるなるとかなり感慨深いです。
アイテムや楽曲の解禁も行われます。システムはripplesと全く同じグレードシステム。一曲ごとの成果と各条件達成(称号獲得)でもらうことのできるポイントに応じてランクが上がっていき、それに応じた楽曲やアイテムが解禁できる……というものです。
私は1クレ目で無事条件を満たすことができたので、WhiteDからWhiteC4に昇格しました。さて、記念すべき最初の解禁曲は……

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…………お前ら知ってるか?今は2021年(以下略)

これで1クレジットの流れは終わり。最後にカードを抜くように指示されるので、カードを抜いたらゲームオーバーとなります。抜き忘れる心配のない親切設計、忘れっぽい私のような人間には本当にありがたいなぁと思いました。

【感想】とてもよかった

……
旧作っていいですね……
ここからは感想ですが、めちゃくちゃエモかったです。この一言に尽きます。語彙などない。
言語が中国語であることを除けば、マッチングができないことも除けば、そのままオンライン稼働しているjubeat ripplesなんですよ。2009年のあの時のまま、噂話とかYouTubeとかwikiとかで見聞きすることしか出来なかった、当時のjubeat ripplesが遊べる。今は2009年なんです。
中国版ならではの曲が入っている訳ではなかったということが少し残念ではありますが、あの頃のjubeatを当時のまま楽しみたい!あの時の気持ちをまた味わいたい!というのであれば、立川まで足を運んでカードを買い、その上で楽動魔方に触れてみることをオススメします
knit以降の版権に触れたい!ripples以外の旧作に触れたい!いう方は、copiousまでであればオフライン稼働しているゲームセンターもあります(主に茨城県などに)。カードを購入するかも含めて、旧作をどう楽しみたいかによって検討するといいでしょう。交通費は嵩むけど……

今回は事情があってWhiteB4、I love マミーを解禁したところで撤退となってしまいましたが、せっかくカードを作ったので、今後も折を見て通い、解禁を進めていきたいです。この後に一体どんな曲やアイテムが待ってるんだろう!?楽しみですねぇ〜!!!(すっとぼけ)

先述した通り、WGCやWGC APPENDには他にも様々なタイトルが勢ぞろいしています。後世に残し続けるべきタイトルが稼働し続ける非常に貴重な場所なので、このような場所を残し続けるためにも、是非一度足を運んでみてください。
なお現在はWGC APPENDに続く4店舗目の開店も検討しているそうです。そちらも楽しみですね!今後も機会があれば、是非支援をさせていただきたいと思います。


【おまけ】環境のことともうひとつの目的

・店内環境について(2021年12月26日現在)
まず、店内は明るいです。めっちゃ蛍光灯がついてます。ライトの位置は悪くないので下画面への反射はありませんでしたが、少し見えにくいかもしれません。

メンテナンスは悪くないかな……?と思いました(不具合はあったようですが私はわからなかったです)。もし不具合があればすぐに対応していただけるようなので、もし無反応や暴発があったら店長さんに伝えましょう。パネルは固めでした

次に音について。店内がそこまで広くないので筐体と筐体との間は近いと感じましたが、jubeatをやる分にはイヤホン無しでも問題ないかな〜という印象でした。ただし昨日は私の他に、隣でクロスビーツをやっていた妹と後ろで3Sをやっていたお兄さんの2人しか居なかったので、混んでいる時はまた違うかもしれません。一応イヤホンは持っていきましょう。無いよりはあった方がいいです。
なお、平日のWGC APPENDは客が来たら店を開けるという特殊なスタイルで営業しているそうです。なので平日の開店直後、まだ誰もいないタイミングを狙って入店することが出来れば、音については文句なしの環境で遊ぶことができると思います。(あまり早く行きすぎるとご近所に迷惑をかけてしまうので、なるべく開店直後に到着するようにしましょう)

筐体にはUSBを使ってライン録画をするための設備もついています。オタク的には超ありがたい……!利用したい方は空のUSBを持っていきましょう。
ただし録画したものをオンラインに投稿する場合は注意してください。カードを使用している場合、暗証番号入力画面を編集せずに投稿してしまうと、バレます(押したところが光ります)。その画面はカットするか、ボカシを入れるなどしてから投稿するといいでしょう。

あと大切なことですが、WGC APPENDの店舗内には両替機がありません。必要な場合は向かい側にあるWGCまで行く必要があります。お店に入る前に、お財布の中を必ず確認しておきましょう。


・もう1台
今回は楽動魔方がメインの話になりましたが、こちらも触ってきました。もうひとつのお目当てです。

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动感弹珠(中国版REFLEC BEAT)です。筐体の上の方にパステルくんがついててかわいかったです。

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見た目は初代REFLEC BEATと同じ。しかし解禁周りがやはり日本版とは異なるようで、「カラフルミニッツ」や「虹の先に何があるか」、「Broken」といった日本版では要解禁だった曲をデフォルトで遊ぶことができました。しかしこちらは専用カードを使えないため、データの保存や解禁はできません。
特筆すべきはシステム音声が中国語であること。噂には聞いていたのですが、ガチで全部中国語でした。

(21/12/30 動画リンク追記)
jubeat以外だとリフレク初代(のシステム音声)が大好きな人間なので、未知なる音声が聴けるのは嬉しい……!オタク必見&必聴のタイトルなので、機会があればこちらも是非遊んでみてください。


【おわりに】

最後に、WGC公式へのリンクを貼っておきます。気になった方は是非行ってみて頂きたいですが、せっかく行ってもバージョンの入れ替えや貸切などで遊べない場合があるので、その前に下調べをしておきましょう。


改めまして、WGC APPEND開店おめでとうございます!支援者のひとりとして、ずっと楽しみにお待ちしておりました。素晴らしい場所を提供してくださりありがとうございます!これからも心から応援しております。
この文章を最後まで読んでくださった皆様も、お付き合い下さりありがとうございました。乱文ですが、この文章があの素晴らしい場所を足を運ぶきっかけになれたら嬉しいです。
それでは、良い音ゲーライフを!


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