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オワリはじまり【POOLO卒業制作】

かりゆし58の「オワリはじまり」。カラオケは好きなんですが(極度の音痴だけどw)、あんまり歌詞とか曲名とかを気にせずに音楽聴くタイプなので、この曲好き!ってあんまりならないのですが、この曲は何かいろんな節目で聴きたくなる曲。

『もうすぐ今日が終わる やり残したことはないかい』

何かを終える時、この言葉を自分に問いかける。本当にこれで終わりでいい?やりきった…?

今回このnoteを書くのはPOOLOというオンラインコミュニティで卒業制作(昨年の8月からスタートして今年の8月までの一年間受講)として、1年間の振り返りとこれからやりたいことについて、noteに記すというものがあるからだ。

今までの思いを自分自身の整理も含めて文字に起こしていこうと思う。

1 何故、POOLOという道を選んだか?

ちょうど1年前の2020年8月。本気で悩んでいた。これからどうするか?

時を遡ること、2020年2月。私は2つのものを手放した。家族と仕事。もちろんそこには様々な葛藤があった。けれども、自分の意思で手放した。なぜ手放したかはかなーーーり長くなるので、一旦置いといて…。

要するに真っ白になったのだ。

将来やりたいこと、これから描く未来、、、

ぎっしり書き込んだノートが風で捲られて新しいページになったような気分だった。すごく不思議な気分だった。なぜなら、今まではいっぱいに詰め込んだノートの隙間に小さく小さくやりたいことを書いて、書き切れなくなったら、その中で一番やりそうにないことを消しゴムで消して、新しくやりたいことを書く。それを繰り返していた。でも、それで幸せだった。限られた条件の中で描く未来も悪くはなかった。

ーーーでも、それが不意に真っ白になった。

さぁ、どうぞ自由にこの真っ白のノートにやりたいことを描いてください。やりたいことはいっぱいあったはずなのに、いざ描いてくださいと言われると、なぜだかペンはすらすら動かなかった。

9月にワーキングホリデーを活用してNZに留学に行くつもりだったが、コロナの影響で絶望的だった。そんな時に、SNSで流れてきた誰かのリツイート。以前、旅大学でお世話になったTABIPPO主催のオンラインイベントだった。大人の大学?え、絶対楽しいやん。しかも、旅好きが集まるとかマジこれいくしかない。そんな軽いノリだった。

ただ、自己投資に12万もの大金をはたいたことは一度もない。ましてや、ニートだった。貯金が減る不安と戦っている時だった。(笑)すごく魅力には感じたが、一瞬躊躇した。本当にやり切れる?今後どうなるかわからないのに?ギリギリまで悩んだが、エントリーシートを書き始めた。締め切り4時間前くらいに。(笑)(今思えば、この時の自分を褒めてあげたい。すごくいい選択をしたと思う。)

この時仕事をしていたら、家族がいたら、コロナがなかったら…(多分参加していなかったと思う)

本当にいろんなことが重なって、このPOOLOに参加することを決めた。

2 はじまり

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入学初日。どんな人がいるんだろう。わくわく。それと同時に久しぶりに学校に入学するという新鮮な気持ちだった。

いざ入学してみると、、、

え、みんな若くない?これ打ち解けられる?

これが正直な当時の気持ちだった。でも、話していくと・・・、みんなめっちゃ大人。(笑) 大人という表現は正しくない気がするけど、明らかに僕より自分自身のことを理解しているし、他人を思い合える。ん?大人とはなんだ?となった。(笑)

実際、若者たち(笑)から学ぶことはすごく多かった。20代ってそんなにしっかりしているものなんだ。僕は何をしていたのだろう・・・?と振り返ったが、振り返っても過去はもう変えられない。20代にはもう戻れないけど、30代をもっと充実して過ごすためにどういう生き方、考え方をすべきか考えるきっかけをくれた。

3 1年をかけて取り組んだこと。そこからの学び。

■とにかく人と話しまくる。

いろんな人と話しまくった。違う国、地域にいる人、違う業界、会社で働いている人、違う年代の人。今まで会ったことのないようなバックグラウンドを持った人とも話せた。旅が好きという共通軸はあるけども、それぞれにそれぞれのストーリーがあってその物語を聞くだけでもおもしろい。

最初の頃はもちろん、初めましてで緊張したが、緊張するのも一瞬。あたかも、前から友達だったかのような感覚。それがPOOLOの人たちの不思議なところだ。

そして、ここの人たちの素敵なところは、人を否定しないところだと思う。これって当たり前のように聞こえるかもしれないが、案外難しい。自分はその人のことを否定していないつもりでも、受け取る側が否定されていると感じたらそれは否定していることになる。それが、ここの人たちは自然にできるのだ。これは旅好きならではの多様性なのかなぁとも思ったりする。いろんな人と触れ合うからこそ、いろんな考え方に触れて、いろんな考え方を受け入れられるようになる。僕は人と話すことが好きだ。だからこそ、もっといろんな人と話していろんな人の考え方に触れていきたい。改めてそう感じた。

■いろんなことをやってみる。

講義はできるだけ出席した。マーケティング、ツーリズム、地方創生、ウェルビーイングに関してなど、様々な講義があった。今まで聞いたことや触れたことがない話がほとんどだったし、その分野の第一線の方の話が聞けるのはすごく貴重だった。いろんな言葉や考え方を吸収させてもらった。久しぶりに会った友達と話すと自然とPOOLOで学んだことを話していたりする。あ、これPOOLOで考えたことだ。そうやって、ちょっとずつ自分ゴト化して落とし込めていってる感覚が実感できた。

そして、いろんな業種やいろいんな職種の方のお話を聞かせてもらったけど、どの人にも共通していることがあった。それは”人生を楽しんでいる”ことだ。そりゃ、講師として登壇するくらいだから、人生楽しくないとだめでしょという逆説的な捉え方もできるが、そんなんじゃなくて、直感的にこの人たち本当に人生楽しいんだろうなと感じた。

特に、TABIPPOは旅が軸ということもあって、旅行業界など、このコロナの影響をガッツリ受けている方々からお話を聞くことが多かったにもかかわらず、だ。この、逆境をチャンスに捉え、自ら道を切り開いていく、そういうマインドが人生を楽しい方向に導いていくのだなと本当に思った。

”人は誰しも自らが意味づけを施した主観的な世界に住んでいる”

簡単に言うと、どんな出来事が起こってもその人がそれをどう捉えるかが重要なのだ。そんなことを再確認させてもらった。

また、POOLOの人はこんなコミュニティに飛び込むくらいだから、いろんなことに興味関心がある人が多い。趣味も多種多様だ。なので、いろんなコミュニティに顔を出していろんなことを教えてもらった。

僕は個人的に遊びと学びの境界線は紙一重だと思っている。遊びから生まれる学びはいっぱいある。そして、そういう学びは強い関心に結びつくことが多いと思う。僕が好きな趣味の釣りもそうだ。元々は完全に単なる遊びだったが、やっていくうちに海洋汚染問題に興味を持つようになり、POOLOに入ってSDGsに関心を持ち学ぶようになり…いつの間にか遊びが学びに変わっているのだ。

どこかの講義の中で、どんな出来事も内省をすれば、それが学びになるというお話があった。僕の中でその言葉がすごく印象に残っているのは自分の腹にちゃんと落とし込めたからだと思う。

POOLOでも全力で遊んだ。カタンをはじめ、オンライン人狼、各種合宿、オンライン飲み会。時には日が明けるまで飲み明かした(お酒に飲まれても家なので安心w)そんな時間もすごく大事だったし、コロナでステイホームなご時世すごくいいリフレッシュにもなっていた。そこで得た学びもきっとあるはず…だ?笑 

■自分の人生について考える

当初の目的はこれだ。人生の迷子になっていた、2020年夏。これからどうしていこう?どうしていきたい?そんなきっかけを見つける機会になればいいなと思っていたし、それを常に考えていた。

いろんなことに目を向け、関心を向けることで見つかるものだと思っていた。だから、海外のような新しい場所に行くことで自分のやりたいことやどうしていきたいかが自然にみつかるのかなぁーと漠然と思っていた。(それこそ若い頃は世界一周いったらなんか見つけて帰ってくるやろって思ってた)POOLOに入ったのも新しい環境に飛び込んだらなんかやりたいこと見つかるかも!!みたいな淡い期待はあった。

でも、そうではなかったんだなとPOOLOに入ってから思った。(もちろんそれで見つかることも大いにあるとは思うが、僕自身は新しい場所に飛び込むことは割と容易にできるが、それで満足してしまう悪い癖がある)

大事なことは何をするかではなく、どうありたいかということだ。POOLOの中にタムという好青年がいるのだけど、そいつがよく口癖のようにいってるBeingというやつだ。

そして、「どうありたいか?」はすでに自分の中にある。自分という1人の人間を深く知ることで、自分自身がどうありたいか?は見えてくる。それに気付けたことは、このコミュニティに入った一番大きな収穫だったかもしれない。

新しい場所に飛び込むことは新たなことを知るきっかけにはなるし、それが新しい何かを始めるきっかけになるかもしれない。だが、ただ闇雲に新しい場所に飛び込むだけでなく、自分のありたい姿と照らし合わせながら、物事に挑戦していくことが大事なフェーズになってきたのかなと思う。

4 これからやっていきたいこと

POOLOに入ってからの約1年これからどうしていきたいか?どうありたいか?ずっと考えてた。そして、いろんな人と対話を重ねながら、自分への理解を深めることができたし、知ってはいたけど言語化できなかったものが徐々に言葉となって、新芽を出してきた感じがした。

最近、言われた言葉で一番しっくりきた言葉は「小石になれる人だね」という言葉だ。(恵の雨だと言ってくれる人もいてすごく嬉しかったが、ちょっと恐れ多かった。笑)これはバカにされたわけではなく(笑)、大きな石にはなれないが、その隙間を埋める小石のような存在だということだ。石垣は大きな石だけでは崩れてしまう。小石はどんな大きな石の隙間にも入ることができ、強固な石垣を形成することができる。軽視されがちだが、そういう重要な役割だ。

不思議なくらいしっくりきた。自分でも思う。特に突出した能力はない。(笑)でも、いろんなことにチャレンジしてみたい精神も相まっていろんなことを知ることが好きなのだ。それを活かして今後は僕自身の幅を広げるように生きていきたい。何か一つのことに囚われるのではなく柔軟にいろんなところに転がり込んでいけるように。

まだ答えなんかでちゃいない。これが答えなのかはわからんが、散々考えた挙句、今僕が考えるBeingは

ワクワクに向かって走り続けること

だと思う。ありきたりだけど、シンプルに。もっと人生複雑だと思っていた。でも、そうじゃなかった。自分自身が雑音の中にいたのだ。もっとシンプルに。自分の鼓動が大きくなる方へ。

そんな僕は、先月転職をした。1人で新たな環境でスタートするため、誰1人知り合いのいない宮崎県という地を選んだ。仕事も、創業して1年ちょっと、社員十数人の零細企業だ。そんなカオスな会社で一歩を踏み出した。真っ白なキャンパスを彩るには最高な環境だ。何色にもなる。

飛び込んでみた。でも、大事なのはここからだ。ここで何を考え、どう過ごしていくか。ーーーそれをどう捉えるかも自分次第だ。

5 オワリ・・・そしてはじまり。

あーーーいよいよ終わりだ。本当に悲しい。リアルであったことない人もいるけど、オンラインのおかげでまるで会ったことあるかのように仲良くなれた人もいるし、なんかこれで終わる関係じゃないんだろうなという安心感もある。

とはいえ、ここが一つの区切りなので、関わっていただいた方には感謝を伝えたいと思う。TABIPPO関係者、講師の方々、ハワイ州観光局の皆様、コミュマネの皆さん、このような素敵な場を提供してくださりありがとうございました。卒業できるほど、成長できたかはわかりませんが、このPOOLOというコミュニティのおかげですごく充実した一年を過ごすことができました。

POOLO2期の同期の皆様、心からありがとうございました。佐賀というすごく辺鄙な地から参加させていただきましたが、みなさんが優しく迎え入れてくれたおかげですごく楽しい一年を過ごすことができました。僕は多くの人にいろんなものを与えてもらいましたが、与えてもらうばっかりで何もgiveできなかったなぁと。でもその分これから多くの人にgiveができるような人間になれるように日々全力で30代駆け抜けていきます。

これからも一緒に全力で遊んでください!!!

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