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白木優子さん・深澤浩子さん(脚本家)対談インタビュー

私の大好きなピンク映画作品の一つでもあります。
『熟女ヴァージン 揉まれて港町』
主演女優の「白木優子」さん、それを書いた「深澤浩子」さんに、事務所さんと交渉、スケジュール調整など、
一年かけて実現させた、私、自信での最初で最後での大型インタビューを企画です。


※2022/6/17の収録になります。

■質問①:「白木さん・深澤さんへ『熟女ヴァージン 揉まれて港町』にの撮影に参加されていかがでしたか?」


白木:「私がスッピンのやつですよね?
あの台本を頂いたときに、『あ、これスッピンだな』と今までになくて面白いかもしれない、って思ったので、けっこう撮影始まるまでワクワクしていましたね」

深澤:「あとでスッピンだったとうかがって、まさか、そこまでしていただけると思ってなくて」
白木:「本当ですか?」
深澤:「もう本当に、とても感激しました。でも、実は最初に観た時はスッピンだと気づいてなくて。とてもお綺麗ですから。『本当に?』って、二重に驚きました』
白木:「眉毛描いて、目のクマ? を、ちょっと修正したくらいで」
深澤:「スッピンで役に挑んでいただいたのに、最初ぜんぜん気づいてなくて。ほんと申し訳なかったです(笑)」
白木:「(笑)」


■質問②:「お二方は、台本読みなど、これまで現場では会ったことがなかった感じですか?」


白木:「いや、もう会ってます? なんでしたっけ?」
深澤:「初号が初対面だったはずです」
白木:「そうでしたっけ?」
深澤:「『熟女ヴァージン』は、わたしがたまたまホン読みに参加できなかったんです。現場にも行ってなかったんで、初号が初めてのはずです。」
白木:「そうでした?」
深澤:「はい」
白木:「えー? そっか」
深澤:「そうなんですよ。」
白木:「会ったことあった!」
深澤:「え?ありましたっけ?あ!もしかして、OPフェスで白木さん最初に出演した竹洞組の作品の、舞台挨拶を観に行ったことがあって、その時でしょうか?」
白木:「(笑)」
深澤:「違うかなあ?」
白木:「多分、私もう深澤さんが(脚本を)書いてらっしゃるというのは、確かそのときはもう知ってたと思います」
深澤:「そうですか?」
白木:「はい」
深澤;「何でお会いしてたんでしょうか」
白木:「なんだろう?」
深澤:「全然憶えてない」
白木:「(笑)」
深澤:「ひょっとしたら、私の方からは一方的にお会いする前から知っていたので、初対面の時に初対面という認識をしていなかったのかも。で、自分的には初号が初対面だと思い込んでいただけなのかもしれません」
白木:「(笑)」

白木:「私、確かこれ、二作品目?だったかな?」
深澤:「最初が小松公典さん脚本の」
白木:「そうです。」
深澤:「竹洞組の『四十路熟女 性処理はヒミツ』という作品ですね。私はこの作品のR15作品である『リングリング』という作品をテアトル新宿で観ていて、その時の舞台挨拶で白木さんを生で初めて拝見しました」

■で、あと『熟女の誘惑入れ食いの宿』でも参加しておられるのですか?

深澤:「『熟女の誘惑』は小川欣也監督の作品ですね」
白木:「そうです」
深澤:「小川組の作品は白木さんの何本目になるのか記憶してないですが、竹洞組で私が白木さんとご一緒したのは『熟女ヴァージン」と、小松さんとの共同脚本『まぶしい情愛 抜かないで…』っていう作品だけです。当時、『いれてもないのに抜かないで?』って笑ってましたけど」
白木:「(笑)」
深澤:「『どういうことだ?』ってつっこんだ記憶があります。で私がかかわってるのはそれだけなのに、書いてもない現場によく手伝いに駆り出されてて、現場ではしょっちゅうお会いしましたよね」
白木:「そうそう(笑)大体、深澤さん、いらっしゃる(笑)」
深澤:「ご飯、作りに」
白木:「そう、ご飯作りに(笑) そう、だから、どこで一番最初かが分からない」
深澤:「(白木さんは)一番現場で会う機会の多い女優さんです」
白木・深澤:「(爆笑)」

■四作品くらい関わっておられますからねえ。

深澤:「私が白木さんの作品で書いたのは2作品、うち1本半だけですよね。でも、ご飯作ったりの手伝いで現場に呼ばれることが多くて。現場手伝いといえば、小松さん脚本で白木さん主演の『田園日記 アソコで暮らそう』っていう作品…
白木:「青森行ったやつ──」
深澤:「そうそう。その作品なんて、私、ご飯作る合間に、エキストラもしているんです」
白木:「そうですよね!」
深澤:「しかも人が足りないから、主演の白木さんまでエキストラの台詞しゃべったりしてて。白木さんと私で、ヒロインのこと『あんな派手なパンツ履いて……』みたいに言うシーンやって」
白木:「そうそうそう!田舎のね!」
深澤:「白木さんの悪口を、白木さんと言ってる、みたいな(笑)」
白木:「田舎の農夫の役ね!」
深澤:「とか、やったりしましたね。そうですね、割とあれは楽しかったです(笑)」
白木:「(笑)」
深澤:「青森のやつは、個人宅にお邪魔してガッツリ生活感あるところで撮影も寝泊まりもしてて」
白木:「うんうん、なんかもう合宿みたいでしたよね?」
深澤:「なんかあれは、本当に変わった撮影でしたね」
白木:「ほとんど、ずーっとキッチンにいましたもんね」
深澤:「いました。ずっと」

■ちょっと食事応援みたいなかんじだったんですね。

深澤:「そうですね。基本、みなさんの食事係でとして。で、ついでに撮影で使う消えもの(食事)とかも一緒に作ることが多くて。私、デビューが加藤組なんですけど、加藤嘉一監督の作品では、『食事のシーンはあまり出さないようにしてくれ』ってよく言わせて──」
白木:「あー」(笑)
深澤:「『消え物は用意するのが大変だから極力入れないでくれ』ってことなんですけど。でも竹洞組は自分で作らされるから、大変だけど自分で作るんだからそんなに迷惑かけないし、まあいいかって思ってばんばん食事のシーン書いてたんですけど(笑)」
白木:「(笑)」
深澤:「まあでも、あんまり調子乗って書きすじたら、あとで自分が後悔することになるので…」
白木:「そうだよね。色々用意しなきゃいけないですもんね」


■質問③:「白木さんへ、『熟女ヴァージン 揉まれて港町』で、実年齢や境遇の違う「藤森和子」という役ですが、演じてみていかがでしたか?」

白木:「(35歳バージンニート引きこもり、なおかつメンヘラという役でしたが)はい、これはですねえ、メンヘラで妄想めっちゃすごいする…」

■今までの白木さんとは全く違う役だったと思いますが。大変そうな印象を受けました。

白木:「はい、全く。大変なのは大変でした。やっぱり、バージンも演じなきゃうけないっていうのと、ニートもでしょう?みたいな、色んな、要素が盛りだくさんだったのんで。そこは結構大変だったかなあって、あと人見知り感も出さなきゃいけないし、そういうところは結構大変だったかな、というのはありますね。あと、シャキッと歩いちゃいけないだろうってあるので、多分猫背だろうなとか。そういうのとか、そういうのが上手く──」
深澤:「そうなんですよ。この作品中で、その、明日香っていう役名の女の子と、明日香のお母さんに電話をするシーンがあって、そのときに、電話を切ったあとに、二人で笑い合うシーンがあって、その笑い顔が、白木さんの笑い顔がすごく好きで、あの卑屈な、あのコミュ障っぽい、独特の…(笑)」
白木:「(笑)」
深澤:「あれが私は本当に、最高に好きなんですけど」
白木:「(笑)」
深澤:「白木さん自身にそんな要素、まったくなさそうなのに、あんないい笑い顔、よくできるなあって」                                
白木:「ああー」
深澤:「自分で書いたもののくせに、白木さんの演技観て結構、泣いちゃったりもしました。」

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続きは、本編完全版は販売誌にて掲載いたしましまので、よろしくお願いします。

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