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今日、ありがとうをつたえてみる

今日のテーマなんですが、普段私たちは、なかなか身近な人に「ありがとう」など、〈感謝の言葉〉を言えないものですよね…というお話です。

私は、コンサルやイメージ療法のカウンセリングの仕事をしており、色々なお話を聴かせていただく機会があります。

その中でも時々、「明日が必ず来るわけじゃない」というようなお話を聴かせていただくことがあり、その経験から、今この瞬間に伝えたいことは伝えておこうと思うようになりました。
誰もが「いつか」があるわけではないんですよね。
それはみんな平等ですから。

30代の時に、私は海外へ研修を受けに行きました。
当時の私は起業して10年経った頃で、きっと燃え尽きそうになっていたんだと思います。

その海外研修で、いまのマインドワーク®につながる深い気づきがあったんですが(その話はまた今度)、そこで出会ったファシリテーターの方が自分の父親ぐらいの年齢の方でした。
その方は、いつも裏方で、シャイで、淡々と用事をされていて、誰も見ていないところでも色々と配慮してくださる方でした。

最終日、みんなが終わりを惜しんで、互いにお別れのハグを涙ながらに交わしている時に、彼はただ一人で椅子を片付けたり、淡々とみんなのための作業をしていました。

そこで、私は駆け寄って「私はあなたに感謝している。だから、あなたと感謝のハグをしたい」と言いました。(かなり怪しい英語で(笑))
すると彼は、ものすごくはにかんだ笑顔を浮かべて、私をしっかりハグしてくれました。

感謝のハグをした時

「あー、私、父とハグしたのいつだったかな」と思ったんです。
多分、小学校くらいかなと。
そして、父が元気な間に「ハグしよう」と心に決めました。
病気になったりしてからハグするのではなく、何もないときにハグしよう、と。

でも日本に帰ってから、いざ父にハグしようと思っても、最初ものすごく抵抗がありました。

「どうやって声かけたらいいんだ?」
「いきなり?いやいや・・・」

色々悩んだ挙げ句、「お父さんこっちきて、立ってて」
と声をかけると「ん??なになに?」と近寄ってきて直立不動(笑)。

私はおもむろに「いつもありがとう」と言って、ハグしました。

そのときの父の硬直ぶりといったら!
忘れられません。

「おう、おう」と意味不明の音を発しつつ(笑)、ハグを返してくれた父は、
その後、少し泣いていました。
そして、この父とのやり取りは私にとって忘れられないものになりました。

さて、今日はあなたは誰に「ありがとう」を伝えたいですか?
ハグしたい人は誰でしょうか?

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