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【KY活動で子供を守る。親子で生きのびる⓶】間合いをとって危険を回避する 

#KY活動 #交差点事故 #間を外す
#注意一秒ケガ一生 #駆け込み乗車 #4分で読める
#やま

*KY活動とは K・危険 Y・予知
「危険を予知し安全の先取りをする活動」のことである。

交差点での事故。
事故の多くは加害者の不注意が被害者を生み出す。加えて、そこには当事者同士のタイミング(間)が、ぴたりと合う瞬間が存在する。その瞬間が少しでもズレれば事故は起こらない。

車、歩行者、バイク、自転車。
交差点ではそれぞれの立場で人びとが入り乱れる。

信号が変わりそうになって駆け出す歩行者。そこに前方不注意の車が右左折してくる。だが、衝突するタイミングがなければぶつからない。

・いや〜危なかった、危機一髪

・あわや、大事故

・もう少しでぶつかるとこだった

危険から逃れることが出来たのは「一髪」、髪の毛一本ほどのすきま。
差し迫った危険を、わずかな差で事故に遭わなかったということ。ならば、危険回避の一つの方法は、間合いをとるということ。

1秒、2秒(髪の毛一本ほど)間合いをとれば、危険を回避できることもある。

「間合いをとる」とは、適当な距離や時機(タイミング)をはかること。
武道で言えば、防御と攻撃の最適な距離と時機。

私、ここ2、3年交差点付近では急に走り出さないようにしている。

歩行者専用の信号がチカチカ点滅しても走り出さない。横断歩道を渡らない。一回待つ。
信号が青から赤に、赤から青に切り替わる。その境目にみんなが突進しようとする。そんな同一行動の中に、危険が見え隠れする。

電車も同じ。
駆け込み乗車。私も若い頃は時々しましたが。今は急に走り出さない。

私が20代の、ある夜の電車内での出来事。
山手線、確か新宿駅。
ドアの脇に立っていたら一人のおじさんが駆け込み乗車。

間に合わず、ドアがプシューっと閉まった。そのときおじさんの頭が見事にはさまった。それもピッタリと両耳の部分。

車内には頭が半分。つまり顔面だけ。外には身体が取り残されている。

私も目の前の出来事に唖然。なんとかしてあげたいけど、どうにもならない。おじさんも抜き取ろうともがく。しかし、頭はがっちりと固定されたまま。

このまま発車でもしたら大ケガだ。幸いドアはすぐに開いた。一部始終を目撃した私は、まあ、なんてタイミング。こんなことあるんだ、と驚いた。

狙ってもなかなか頭半分だけはさむことなんてできゃしない。
「注意一秒ケガ一生」「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」古典的標語が頭をよぎった。

みんな先を急いでる。特に朝の通勤、通学。だから、その急ぎ足のペースからわざと外れる。距離を置く。停止して周りの人びとの動きを観察する。(間合いをとる)それも安全のため、生き抜くため。

私いつもじゃないけど(交通の邪魔になったり、逆に危険だったりもあるので)交差点でワンポイントの停止。歩行者信号が青になっても、すぐに動き出さないで1、2秒待ったりすることもある。
周りが動き出してから、つまりそれぞれの軌道の初動が確定してから、歩き出したり、自転車こいだり。こんな行動でかなり安全を先取りしてると思っている。

        ***

さて、子供たちのこと。
わが子が小学生のとき、信号機の色だけを信用しないことを教えた。
自分の目で左右の安全を確かめ、そして渡るようにと教えた記憶がある。
ルールを無視する大人もいるよ、と説明をした。
人間はミスをする生きもの。その不注意で事故が起こる。

その不注意から、距離を取り、タイミングを外して、回避する。そんなことを子供たちには伝えたつもり。

歩行者用信号が青だから、横断歩道渡ってるから、手を上げてるから、絶対に安全。なんて保証はどこにもない。

前述した、あの素晴らしい標語「注意一秒ケガ一生」
是非、子供たちに説明してあげてください。子供たちを守るために。
家を出て、無事に家に帰るまで。時々心の中で唱えるように、大切な子供たちにお伝えください。

注意一秒ケガ一生。

この言葉をいつも心に携帯すれば、あなたをきっと守ってくれるはず。
生き残ってきた言葉には力がある。

          ***

私が急に走り出さない理由はもう一つ。
急激な動きをすると決まって下半身のどこかに、ピキッと痛みが走るから。
ここ数年。

だから急には走らない。
つーか、走れない(笑)

            (おわり)

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