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今自分が何を考えているのか、を残すこと

小学生の時、卒業文集を書く前に

担任の先生が言った言葉が

大学4年生になった今でもずっと頭に残っています。


「ただあった出来事や思い出を並べるだけじゃダメ。

自分が今何を思っているのか書いた方がいい。

大人になったら忘れてしまうから。」


一言一句覚えているわけではないけれど、

大まかにこのようなことを言っていたと思います。


小学生の私は素直に、

そうなんだぁ、そういうものなんだと、

先生の言葉の意味を深く考えることなく、

文章を書きました。


大学卒業を目の前にして、

ちょくちょくその言葉をふと思い出すことがありました。

そして今なら担任の先生の言葉の意味がよくわかるし、

私の記憶の中にこの言葉を残してくれた先生に感謝したいです。


自分がその時々に何をしていたかは思い出せても、

何を思い何を考え、

日々を過ごしていたかを思い出すことは

とても難しいことなんだと、

22年生きてやっと身に染みてわかります。


小学生には理解することは難しいとわかっていたのか

わからず言っていたのかわかりませんが、

どうせわからないだろうと子供に嘘をついたり

適当なことを言ったりするのではなく、

子供の時から大切なことを伝えることの意味、

大切さがわかりました。


その時にわからなくても、

長い目で見た時に、その子にとって大切な言葉ならば

成長してから巡り巡って

きっとある時、ふと思い出すことができるのだと思います。

そして言葉が役に立つことがあるんだと思いました。


この文章を書いていて

「千と千尋の神隠し」に出てくる

銭婆のセリフを思い出しました。


「一度あったことは忘れないものさ、

思い出せないだけで。」


とても深い言葉だと思います。

小さい時には何を言っているのか理解もできず、

気にも留めないセリフでした。

大人になっても深い言葉なのはわかるけど、

どういう意味なのかまでは

ついこの前までわかりませんでした。

やっとわかった気がします。


このnoteには色んな人が

自分が考えていることを文章にして

残し発信しています。

だいぶ時間はかかりましたが、

自分の思いを残せる場に出会えてよかったと

改めて思いました。

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