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元駐妻、時短正社員として再就職の道のり

就職して働き始めたら2か月があっという間に過ぎてしまった。

忘れてしまいそうなので、就活の思い出を書こうと思う。

全てよく聞く話で、全て想像通りの展開なのだが、自分事として経験すると身に染みるものである。

・駐妻期間、妊娠出産育児の期間でトータル3年半ほどのブランク。
・子供の保育園時間があるので、10時~16時の時短勤務希望。
・正社員IT系Webマーケティング職希望。

お察しのとおり大変難易度の高い就活であった。

求人市場の底辺であることを思い知らされた。(※私本人のスキルの問題もとても大きいので、同じ条件でも引く手あまたな方がいるのは承知しております。)

くっ。駐妻界でも底辺だったのにまたしても。


転職エージェントさんよ・・

とりあえず人材業界で働く友人が無難と勧めてくれたエージェントへ登録。

色々経歴や希望についてヒアリングを受けたのち、さっそく担当さんから、

時短勤務を前提でご紹介できる企業様はありません。

とはっきり言われてしまった。

ここまでストレートな表現ではなかったが「時短制度は有能な新卒女子を採用するための福利厚生くらいに考えた方がいい」とも。企業側の立場になればすごく納得なのだが、このご時世IT系ならと甘く見ていた私はこの時点で傷心。

そしてアドバイスとして、

時短勤務という条件は伏せて面接まで進んで、そこで「この方をぜひ採用したい!」と思わせたうえで時短の条件を切り出してください。と。

そんなこと・・許されるの?

許される世界だったとして、そんな知略系軍師みたいなことがこの私にできるだろうか。

不利な情報はすべてさらけ出し布石を打ちまくってからアピールを始めたい自分に・・。うじうじ・・。

そんな風にどこにもエントリーせず、エージェントから自分のキャリアや希望に合わせたレコメンド求人のメールを何となく眺める日々。

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え・・?

初回のヒアリングって何だったの?私の話聞いてた?!!

マーケティング!東京!

御社のレコメンドのロジックは一体?!

いや、もしかしてもう私の条件ってレコメンドできる求人がなくランダムに適当配信されているのか?せめて勤務地くらい希望にあわせられそうな気がするが笑


あっけなく内定

結局、新卒で入社してロンドンへ行くのを機に退職した会社へ内定した。

同じ会社の別部門で、職種は同じマーケティング。

最初から大人しくそうしていればよかったのに、と思われそうである。

実は、退職時所属していた部署はかつての同僚たちが揃って反対するほどしんどい環境に変わってしまったそうで、自分のメンタルが心配だった。

あとは、せっかく一度辞めるという大きな変化があったのに、全く同じ仕事に戻るのは少しもったいない気もしていた。

なので、同じ会社なので慣れやすいものの、別サービスは新鮮という、1番いい形だったかもしれない。

ちなみにレコメンドが云々と文句を言っていたエージェントだが、通したことで待遇面での調整はありがたかった。どれくらい要求していいのかよく分かっていない自分に(ご自身のマージンに影響するのだとは思うが笑)強気に背中を押してもらえて、自分にしてはとてもありがたい条件となった。
マナー的にタブーだったりするのかもしれないが、昔の会社に戻るとしてもエージェントを通すのはおすすめかもしれない。


駐妻留学経験は就職に役立つか?

ロンドンで大学に行ったことが就活で有利になったかというと、そんなことはなかった。笑

そもそも武器になるような学歴ではないのは前提。

そして、お分かりと思うが会社が採用してくれたのは「過去に働いていたなら割と即戦力で働いてくれるかも?」という期待+過去の同僚が推してくれたからに他ならないと自覚している。

ただ、3回の面接で共通の反応として

「へえ。旦那さんに付いていったのに大学に行く人もいるんだね。そういう奥さんってお茶したりお菓子作りとかしているイメージだった。」

という会話はあった。

一応盛り上がるし、何となく頑張る人っぽいという印象にはなった気がする。

もちろん、noteでも書いているとおり、最近の駐妻さんたちはハイスぺ駐妻が本当に多いので、自分が特別珍しい経歴というわけではない。
けれど、世間的にはまだお菓子作りイメージが根強いので、勉強した経験をアピールするのは大いにありだと思った。

最近は駐妻中にMBA取得している方も多い印象だが、きっとMBAホルダーになると、ブランクあれど、時短であれど、再就職の難易度は変わってくるのだろうなあ。

自分はそこまでの強みを作ることはできなかったけれど、何はともあれ就職できて本当によかった。

就職できたからこそ、「あの時ロンドンで無職の期間を経験できてよかった。」と心から思える気がする。

読み返してみると、駐在帯同で無職になってしまっても社会復帰できた事例もあるよ、と励ましになるようで、実際就活はすごく難しく、元いた会社に戻れたら御の字という事例を見せてしまっているような。

励ましとなるのか微妙な記事だけれど、事実なので書き残しておこう。

まだ書いておきたいロンドンの思い出がたくさんあるので、こつこつ書いていきたい。





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