「二度目の人生、『恩送り』はじめてみた」あらすじ

　前世の俺は、金だけを求め、人から恨みを買って死んだ。
　地獄に落ちる時、「誰かに恩を送られたら、周りの人達にその分の恩を送るんだよ」という、ばーちゃんの遺言が聞こえた。

　生まれ変わり、笹山恵というサラリーマンになった俺。
　何もかも普通だが、なぜか存在感が薄く、友達もいない。
　ある日、そんな俺に土産の「温泉饅頭」をくれたのは花村さんだった。

　彼女からもらった恩を「恩送り」しようと思いつくが、方法がわからない。
　そんな時、理不尽な説教にも毅然と立ち向かう花村さんの姿を目にする。

　俺は、なかなか有休を取らせない上司の藤島課長から有休を奪取することで、他のメンバーも休みやすくしようと考えるが──。