第238回往復書簡 盛岡へ
牧野伊三夫 → 石田千さんへ
十一月、盛岡で行なう個展の案内状が刷りあがった。デザインは盛岡在住の伊瀬谷美貴さん。繊細で丁寧なデザインをされる方だ。昨年、「ひめくり」の菊池美帆さんから個展の依頼があって、今年の初め、大雪の日に盛岡へその打ち合わせを兼ねて遊びに行ったとき久しぶりにお会いして、デザインのお願いをした。その後はメールでのやりとりだったが、こんなに離れて仕事ができるのだから、35年前の写植、版下世代の僕などはずいぶんと便利な時代になったなと思う。
会場は中津川周辺の雑貨店や喫茶店など四会場で、それぞれ異なる展示を行う。チラシの裏面には、会場となるそれぞれの店主が展示の内容を紹介する原稿をよせてくださった。
初日に岩手県立公会堂で音楽家のハルカ ナカムラ君と初めての即興公開制作を行うことになっていて、こちらはマネージャーの山口響子さんが原稿を書いてくださった。
来週はハルカ君、山口さんと公会堂の会場の下見をして、各会場の店主の方々と打ち合わせをするために盛岡へ行く。もう寒いらしい。
（9月30日月曜日）
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