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第221回往復書簡 「牛窓のうた」、お祝いの会

牧野伊三夫 →  石田千さんへ

 ハルカ君とつくった歌を牛窓中学校の生徒たちが卒業式に歌った映像が公開される。あの生徒たちの合唱が、とうとう飛び立っていったのだ。もう何度繰り返しみたことか。
 https://youtu.be/s5DgfGfQ_P8?si=laeXamEO6A8Hi5Zt

 一昨日は、中野の桃園会館で、『四月と十月』の創刊25周年を祝う会を行った。梅家の仕出しの弁当を用意し、墨書きした横断幕を紅白の飾り花で囲った同人たちとの手作りの会。舞台では、加藤休ミさんが作った久寿玉割り、そして、稲垣えみ子さんの足踏みオルガン、岡崎武志さんのギター演奏、榎一憲さんと内藤昇君の漫才「長岡兄弟」、有山達也君たちの「スカンク兄弟」ライブ、柳家小春さんの唄と三味線。ほんとうに、たのしかった。
上野さん、司会をありがとうございました。独特の間合いの司会は、いまや、この同人誌の名物になっています。千さん、お祝いをありがとうございました。
 昨日、秋田から車できた同人の須田剛光君を家から見送ったら、なんだか心も体も空っぽになって、ちょっと寂しくなって、ウィスキーを飲んでいたら、また酔っぱらった。友よ、どうか無事に着いてくれたまえ。
「須田君、いまどご走ってる?」
「もうすぐ新潟の市内をぬけるどごだよ」
 今朝、花が散った桜を眺めて散歩していて、ようやく落ち着いてきてアトリエに入った。お祝いの会の準備で忙しくて、下描きのまま放置していたこの絵を、僕はずっと描きたくて仕方なかったのだ。
  (4月16日火曜日)

雑木林と太陽 下描き 2024年4月 F6号

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