【セカンドハウス購入エッセイ第93回:残り120日】持ち家か賃貸か論と、セカンドハウスと言う選択。
なぜ僕は賃貸なのか。
そもそも僕は、これまで持ち家にしたいと思った事は基本的にはない。
まずは、自分が働く場としてメインにしている東京における家がシンプルに高すぎると言うことだ。おそらく世界でも有数の、土地と建物の値段だと思っている。
うちは5人家族なので、少なくとも3 LDKが必要だが、そうすると持ち家にすればゆうに1億円は超えてしまう。
1億円といっても、もちろんマンションの1室であり、いわゆる戸建てにするのであれば、土地も含めて2億は下らないはずだ。
大人1人の生涯年収は、平均するとおそらく2から3億位だと思うが、そのほとんどを家に使うなんて事はまぁ考えられない。
他の理由としては、どんなに家を買ったとしても、自分が必要な状態が大きく変わると言うことだ。
例えば、子供たちが大きくなって家を出るのであれば、当たり前だが広い家は必要ない。それに、歳を重ねることで、例えばバリアフリーな家や、ペットを育てたいと思ったときの庭であったり、家に必要な要素は変わって然りである。特に人生100年時代と言われている現代においては余計にその要素が強いだろう。
それから、自分が住みたい場所も今後どんどん変わっていく可能性も高い。今は東京の港区が自分にとっては職場に近いと言う意味で非常に良いと思っているが、逆に歳を重ねると、田舎に住みたいなと思う可能性があって当たり前だが10分あり得ることだ。
また、個人的には東京をいつか襲うであろう災害が心配である。具体的には、首都直下型地震などが起こったときに、自分の持ち家にはもちろん被害が被るリスクがある。そうすれば自分達の資産価値ももちろん下がっては行くだろう。
そう考えると教えによっていろいろなことが制約されてしまう事は非常にリスクである。
一方で消せない持ち家の良さ
一方で、僕はモデルハウスを見に行ったりすることが非常に好きで、不動産のテレビやカタログを眺めることもよくやっている。それは純粋に家と言うものが自分の幸せをいろいろ見出してくれると言うことをやはり理解しているからだ。
例えば、持ち家では自分が好きな設計ができるわけだ。どんな広さの家にしようかどんなキッチンにしようか、どんな庭にしようか、どんなお風呂にしようか、そんなことの自由度は当たり前だが非常に高い。個人的には家にいる時間はすごく好きなので、その住空間が満たされている事は、とても幸せにつながるだろう。
一方で、家が資産につながるとは基本的には持っていない。新築で買った家の値段と言うのは直後から絶対に下がっていくし、結局はローンによって、本来よりも高い値段を払ってしまっているわけだし、いろいろ考えれば、望んでいる価値のものをそのままの対価でもらえているとはやはりを持っていない。
セカンドハウスにするとこういう良さがある。
今回、そんな持ち家を考えていない自分がセカンドハウスを買っているわけだが、そこにはやっぱりメリットがあるからだ。
具体的には、セカンドハウスと言うのは、あくまで二次的な利用である。だから、自分の生活と言うよりもどちらかと言うと遊びや趣味ゆったりとした時間を優先して間取りを決めることができる。今回も庭を重視した平屋である事はそういった理由がある。
それに、セカンドハウスであるから自分たちの子供を自由に使えると言うメリットが大きい。例えばうちの長女は今小学校6年生。もう10年もしないうちに大学生になるわけだが、その彼女は自分の友達を連れてセカンドハウスを使ってもらう事は何ら問題は無い。むしろそういうように家族がいっぱい使ってほしいのだ。
3人の娘に子供ができて、それぞれがゆっくりしたい時にセカンドハウスを使ってくれて全然構わない。おそらくその未来は今から20年後には普通になっているはずだ。週末にお互いの家族が譲り合いをしながら自分のセカンドハウスを利用してくれれば、僕ら夫婦にとってそれ以上に嬉しい事は無い。
もし自分が老後、千葉に住みたいなと思ったらその平家に住めばいいわけだ。
しかも、もちろん値段は抑えた状態。
そのようなメリットを考えたとき、持ち家と賃貸の論争の中に、賃貸とセカンドハウスの併用と言う新しい選択肢が出てくれたらいいなと思っている。
参考になれば。ではでは。
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