「これでよかったのだろうか」という内省
前回の記事で、Kindle出版での予想外の売上について書かせていただきました。ただ、読み返しながらモヤモヤするのです
なんか、この感覚を昔に味わったことがあるなあと考え、以下のことに思い至りました
ダニング=クルーガー効果の罠
医療ソーシャルワーカーとして働く中で、「ダニング=クルーガー効果」という心理学的現象について学びました。これは、能力の低い人ほど自分の能力を過大評価してしまう傾向のことです
今の私がまさにこの効果の渦中にいるのではないかと感じています。わずかな成功体験で、自分の能力を過大評価し、不遜な態度をとっていないだろうかという内省は、どの段階にも必要なことだと思います
確かに、確定申告が必要なほどの収益を得ました。しかし、これは本当の意味での「成功」と言えるのでしょうか
私は文学の新人賞を受賞したわけでもなく、商業出版での実績があるわけでもありません。一時的な売上の数字に目を奪われ、自分の立ち位置を見誤ってはいけないとも思っています
「これでよかったのだろうか」という内省
一時的な売上は得られましたが、それは文学的価値や作家としての実力を直接的に示すものではありません
医療ソーシャルワークの実践場面では、「これでよかったのだろうか」の連続です。自分の私的な価値観が、判断を見誤らせていないか。独善的でないか、真に患者のことを考えた援助であったか、どのケースでも振り返るのが常です
管理業務をする中で、その思いはより強くなっていきました。年々、自分の実践に疑問を持ち、検証する日々。それが医療ソーシャルワーカーとしての私の矜持です
小説にも、それが言えると思います。この自覚はまあまあにしんどいのですが、同時に大切な気づきでもあります
すべての方々への深い感謝
ここで、改めて活動の励ましをくださったすべての方々、本を手に取ってくださった方への、感謝を述べさせていただきたいと思います
活動を応援くださる皆さま、これまで私の本を手に取ってくださった方々、一字一句を丁寧に読んでくださった方々、本当にありがとうございます。皆さまの支持があってこそ、私はここまで来ることができました
売上の数字に目を奪われ、この大切な感謝の気持ちを十分に表現できていなかったことを深く反省しています。これからも精進を重ねてまいります
謙虚さの重要性
この経験から、謙虚さの重要性を痛感しました。特に創作活動において、謙虚さは不可欠だと思います
常に学び続ける姿勢で、批評や意見を受け入れられる素直さ。そして自分の限界を知り、それを超えようと努力できる精進を忘れてはいけないと思います
これから
この反省を踏まえ、以下の決意を新たにしました
日々の研鑽を怠らない
・読書量を増やし、多様な表現技法を学ぶ
・批評を真摯に受け止め、改善点を見出す
謙虚さを忘れない
・常に初心者の気持ちを忘れず、学ぶ姿勢を持ち続ける
・他の作家や読者から学ぶ機会を大切にする
創作の本質を見失わない
・金銭的成功だけでなく、読者に届く作品作りを目指す
・自分にしか書けない物語を追求し続ける
読者への感謝を忘れない
・一人一人の読者に感謝の気持ちを持ち続ける
・読者からのフィードバックを大切にし、成長の糧とする
おわりに
この記事を書くことで、自分自身と向き合い、多くのことを学びました。これからも謙虚に、そして真摯に創作活動に取り組んでいきたいと思います
最後に、皆さまへ
いつも温かい目で見守ってくださり、本当にありがとうございます。皆さまの励ましが、私の創作の原動力です。これからも未熟な私の成長を見守っていただければ幸いです
これからも精進を重ね、少しずつでも成長していけるよう努力してまいります
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
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