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木目を活かすか 隠すか DIY塗装 浸透型と造膜型の違いを知る

DIYをしていると、必ず「塗装」で迷うことがありますよね。
ホームセンターへ行けばものすごい種類があるし。

これまでにあひるも塗料や塗装についての動画をいくつかご紹介してきましたが、今回は、浸透型と造膜型の塗料について、きじのらchannel【DIY PAINT】さんのふたつの動画をご紹介します。

きじのらさんは、1級建築塗装技能士で、塗装屋さんの店主をしていらっしゃる塗装のプロです。

DIYで棚などを作る時、材料によっては木目を生かしたい、でも合板など木肌を隠したいこともあるんですよね。

きじのらさんによる、このふたつの動画を見れば、浸透型を選ぶか、造膜型を選ぶか、ということでの迷いがなくなるはず。

では早速その内容を見ていきましょう。

木目を活かす浸透型の塗料

「【初心者必見】DIYペイント講座!木目を活かす塗料&塗り方」

■浸透型塗料とは?

浸透型というのは、オイルステインや木材保護塗料など、木材に浸透して表面に膜が張らないタイプとのこと。

キシラデコール(木部保護塗料)
VATON(バトン)FX(オイルステイン)

などが浸透型塗料です。

実際にサンドペーパーでやすりがけした木材に浸透型の塗料を塗っていきます。

こちらで塗るのは、自然系オイルステイン、カラーはウォルナットです。準備するのは刷毛とウェス。

・木材によって塗料の吸い込み方が違う
・ゆっくり塗ると重なったところがムラになりやすい
・素早く塗るのがポイント
・木目に沿って端から端まで刷毛を通す
・途中で止めるとムラになる

これらに注意して手早く均等に塗装します。
全体に濡れたら、ウェスで余分な塗料を拭き取ります。拭き取ると、美しい木目が出て風合いを活かすことができます。

■浸透型塗料のメリット・デメリット

【浸透型塗料のメリット】

木目がきれいに出て木材の風合いを活かせる。

【浸透型塗料のデメリット】

塗ったあとに水を吸い込む。そのため、水がかかる場所などでの使用ならば、上からクリアの造膜型塗料などで素材を保護することが必要。

造膜型塗料で木材を保護・カラーリング

きじのらchannel【DIY PAINT】さんの「【初心者必見】DIYペイント!水性クリアー塗り方&造膜型塗料の説明講座。艶消と半艶の比較あり。」という動画

■造膜型塗料とは?

木材の表面に膜を張って材質を保護するタイプの塗料。一般的なペンキのほとんどが造膜型。
DIYでも人気のターナーのミルクペイントなんかも造膜型塗料です。

こちらでは、先程の浸透型塗料で塗装した木材にウレタンフラットというクリアの造膜型塗料を塗っていきます。

ウレタンフラットの半ツヤと艶なしの2種を塗装していきます。

・乾きが早いので、素早く塗るのがポイント
・木目に沿って塗装する
・横方向に塗るとムラになる

こうして1回塗装して乾かします。
乾くと毛羽立ちが出てガサガサになるので、320番のサンドペーパーでやすります。やすりも木目に沿って。これで手触りがよくなります。

続けて2回目の塗装です。表面のやすりかすを落とし、手早く塗ります。厚く塗るのではなく、こうして塗り重ねることで、塗膜の耐久性もアップとのこと。

2回目の塗装も乾燥して、表面がざらつくようであれば、次は10000番くらいの目の細かいやすりで整えます。ここで粗いやすりを使ってしまうと、表面に傷が付いてしまうので注意です。

これで完成です。

オイルステインのみの部分と、艶消しタイプの部分、半ツヤタイプの部分と3つの塗装の違いも、光に当てた様子など、とてもわかりやすいです。

艶消しのウレタンフラットなら、塗膜を作ることもできて、木材も保護できて、余計なテカリもなくていい感じ。

■板の質感を塗りつぶしたい場合の塗装

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こちら、おまけで塗り潰した板というのが紹介されてます。これも造膜型塗料で塗ったもの。
木目がわからなくなるくらいに塗装したいときにはこれ、とても参考になります。使用しているのは100均のミルクペイント。

杉板など木目が出やすい木材には、

パテを塗って⇒シーラーを塗って⇒1回目塗装⇒2回目塗装

で仕上げるのがいいとのこと。

パテ塗りをせずに、シーラーと塗料のみで塗装したものは、塗装していても木目がわかります。
一方、パテを塗ってから、シーラー、塗料と重ねたものは、木目が出ずに仕上がっています。

■造膜型塗料のメリット・デメリット

【造膜型塗料のメリット】

木材を保護する
耐久性あり
ツヤの調節が可能

【造膜型塗料のデメリット】

塗る回数が多い
下地の処理に時間がかかる
数種類の塗料が必要


木材を塗装するときは、どういった場所で使うのか、どんな使い方をするのかによって、塗料選びも変わってきますが、どういった方法があるのか、こうやっていろいろ知っていれば、いざ塗る時にも迷わず選ぶことができますね。

きじのらさん、とてもわかりやすい動画ありがとうございますm(_ _)m体調崩されて療養中とのことですが、早く元気になりますように。

フェイク塗装ならK組の師匠がとっても得意な分野です。興味ある方はこちらもどうぞご参考に。


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