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DIYで自作アジャスターを作るという選択肢

DIYで壁面に柱を立てたいとき、ディアウォールやラブリコといった2×4用のアジャスターを使うのが手っ取り早く、壁にも傷が付かず便利ですよね。

だけど、このディアウォールとかラブリコって、結構なお値段します。なんなら柱に使う木材より高くてなんだかなぁ、って躊躇しちゃいますよね。

今回は、そんなアジャスターをとってもお安く自作できるよ!という動画を発見したのでご紹介します。この自作アジャスターを作るという選択肢を知れば、あなたのDIYも幅が広がるはず♪

自作アジャスターの作り方の動画

今回ご紹介する動画は、MOKUMOKUチャンネルの「ディアウォール、ラブリコの代用品【自作アジャスターの作り方】」という動画です。

最初に言ってしまいますが、ディアウォールやラブリコは2×4の柱専用だけど、この自作アジャスターは2×4以外でも応用できるということで、とってもステキなアイデアなんです。

この「ディアウォール、ラブリコの代用品【自作アジャスターの作り方】」では、

1.使用する材料と工具
2.加工方法
3.寸法指定の理由
4.自作アジャスターのメリット・デメリット
5.自作アジャスターを実際に使ったDIY例

といった内容を教えてくれる、とてもわかりやすい動画となっっています。
では、それぞれの項目ごとにまとめたので、見ていきましょう。

自作アジャスターに使用する材料と工具

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【アジャスター1個分の材料】

柱用の木材=必要な高さから50mm引いた寸法の木材
アジャスター部の木材=厚さ25mm程度の端材でOK

6角ボルト 全ネジ(M8×70mm)1本
6角ナット(M8)2個
ワッシャー(M8)2枚
※このボルト・ナット・ワッシャーは動画内で画像で紹介されています。


【アジャスター作成に必要な工具】

電動ドリル
木工用ドリル(直径9mm)
座ぐりドリル(直径15mm)
スパナ(13mm)

自作アジャスターの加工方法

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自作アジャスターでは、木材に加工します。

【柱用の木材の加工】

柱用の木口の中心点に直径9mmの穴を開けます。深さは5cm程度にします。
木工用ドリルの5cmのところにマスキングテープで印を付けて穴あけすると深さを見ながら穴あけできます。(このやり方も動画で説明されています)

【アジャスター部の木材の加工】

アジャスター用の木口の中心点に座ぐりドリルで加工。深さは座ぐりドリルの出っ張り部分が隠れる程度にします。
次に、座ぐりドリルで加工した穴の中心点に直径9mmの穴を開け、貫通させます。

これで木材の加工は終わりです。
柱用とアジャスター用とそれぞれ簡単な加工ですので、動画を見て、工具を揃えれば誰でもできますね。

あとは、穴を開けたアジャスター部分の木材に、座ぐり加工をした面からナットを入れ、その裏側にワッシャーを一つ通し、次にナットで留めます。そしてもうひとつナットを通し、もうひとつのワッシャーも通せば、アジャスターの完成。あとは、柱用の木材と繋げて、天井と床に突っ張らせます。

柱の上下には滑り止めフェルトなどをつけると傷防止になります。

自作アジャスターの寸法指定の理由

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この動画では、指定した寸法についての根拠などもしっかりと説明されています。指定された寸法はしっかりと計算されたもので、バランスや安全性などを考慮されていることがよくわかります。

柱の長さについては、ボルトの見える部分が長すぎて格好悪かったり、ボルト部分が短すぎてもダメ、ということで高さからマイナス50mmの寸法がバランス的にベストなのだそうです。

ボルトの長さについては、短すぎると強度が不足する可能性があり、逆に長過ぎると柱に長めの穴を開ける必要が出てくる。長い穴を開けるのは難しく、ドリルも長いものが必要になり加工が難しくなってしまうということで70mmという長さになっているそうです。

アジャスター部の木材については、厚さ25mm程度ということですが、これはそこまでぴったりでなくても、ボルトの頭が隠れるくらいの厚さがあればいいいのだそうです。また、縦横の寸法もすっかり同じサイズでなくてもいいとのこと。ただし、小さすぎると不安定になり、大きすぎても邪魔になりますね。

自作アジャスターのメリット

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■自作アジャスターのメリット①【とにかく安い】

自作アジャスターにかかるコストは1個あたり60円
ディアウォールは1個945円
ラブリコは1個1,317円

柱が2本なら、自作120円:ディアウォール1,890円:ラブリコ2,634円という大きな価格差に。

たしかに、突っ張るだけなのに高いんですよね。ニーズが高いからそれをいいことに高く売ってる感は否めない。

■自作アジャスターのメリット②【見た目がいい】

ディアウォールやラブリコは大きくて目立つうえに、ちょっとかわいらしさもあり、好みではないとのこと。自作アジャスターは木材にボルトを付けただけのシンプル構造で見た目もご自身の好みとのことでした。

これは好みもあるかと思いますが、私もディアウォールなんかのあのちょっとごつい主張する感じが好きじゃないのでこのシンプルさ、とってもいいと思います。

■自作アジャスターのメリット③【2×4材以外でも使用可能】

自作アジャスターは、2×4材以外でも使えます。
ディアウォールやラブリコは2×4材専用のアジャスターですので、これはかなり大きなメリットになりますね。

使用する木材に今回のアジャスターの加工をすればいいわけです。

自作アジャスターのデメリット

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■自作アジャスターのデメリット【加工の手間がかかる】

自作アジャスターは、木材への穴あけ加工が必要です。
ディアウォールやラブリコは、木材への加工は不要、柱を買ってきてはめ込むだけという手軽さを考えると、これはデメリットと言えるでしょう。

自作アジャスターにはこうしたメリット・デメリットがありますが、加工の手間はあるものの、メリットが大きすぎて全然手間に感じないほどの魅力がありますね。

自作アジャスターを使ったDIY

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床と天井でなくても柱が立てられる
柱用の木材は2×4材でなくていい

といったメリットを生かして、ご本人は以下のようなものをDIYで設置されています。

■壁掛けテレビ

ご本人が自作の壁掛けでテレビを設置するDIYで自作アジャスターを使った柱を4本使っているとのこと。
2018年に設置した49インチ・16kのTVでもガタツキなし、地震のときでも安定感など問題無しとのことです。これは心強いですね。

■壁一面に棚

床と天井で柱を4本立て、棚板をビスで固定した棚。これ、ディアウォールなんかで作るのはよく見ますよね。ディアウォールならアジャスターだけで3,780円。自作アジャスターならたったの240円で済みますね♪

■リビングカウンターに棚をDIY

リビングカウンターの出っ張り部分にもこの自作アジャスターで棚を作っています。
アジャスターがシンプルなので、見た目もスッキリしていてステキです。

2×4材以外でも使えるとなると、かなり応用範囲が広がりますよね。もちろん加工方法も同じです。特にリビングカウンターのDIYで使っている自作アジャスターなど見るとなるほど!となりますよね。

MOKUMOKUチャンネルさん、ありがとうございますm(_ _)m

シンプルながら、かなり画期的だと思いませんか。やってみたくなったら、早速作っちゃいましょ~!

ものづくりのサークルもあるんです。DIYで新しい未来って作れるのかな。


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