見出し画像

DIY 塗装のきほんを知って木の素材を上手に活かす

DIYをやってみると、塗装って大事だなぁ、ってことがよくわかってきます。

塗装というと、ペンキとかニスとかって、なんだか木目を消してテカテカにする、みたいなイメージがあるけど、せっかく木目のきれいな木材を使うなら、木の素材感も生かしたいですよね。

これまでにも、塗装についての動画紹介記事を書いているけど、

水性と油性どっちを選ぶかという記事とか

ワックス系の比較の記事とか

いや、木材塗装ってまだまだ奥が深くってね。

そんなあひるが「塗装の基本となるところをしっかりマスターしたいなぁ」と思っていたところ、いつも動画を参考にさせて頂いてるカミヤ先生がタイムリーな動画をアップしてくれてしましたのでご紹介します。

木材塗装の基礎知識についてのこちらの動画

カミヤ先生の好みは木の自然な姿を見せたい、ということろで、これはあひるもまさに思っていたところなのです。だって、木の風合いっていいもんね。

塗装はなんのため?

画像1

そうそう、まずはね、なんで塗装が必要かってところですよ。木のまんまがいいけど、裸のままの木っていうのは弱いわけですよね。長く使いたいならやっぱり何かしらの塗装が必要なんですよ。

その理由は

・水からの保護
・着色
・外に置く時の防腐

といった効果を得るためです。

塗装は、家の内部と外部では、その材料に気をつけたいところ。

・内部⇒家の中で使うものなので、できるだけ身体にいいもの、害のないものでの塗装がいい
・外部⇒防腐剤などが入っているので外部のものは内部では使わないほうが良い

塗料っていつ塗るのが正解?

画像3

これってどっちが正解なんだろうってずっと思ってました。

基本的には家具が完成してから塗るのがいいそうです。

先に塗ってしまうと、例えばあとからカットする部分だけ塗り直したりで、色ムラが出てしまったり、塗料が完全に乾いてなくて、おが粉が表面にくっついてしまったりすることがあるのだそうで、納得。

ということで、場合にもよるけど、基本的には完成後に塗るのが望ましいとのこと。お~、すっきりした~。

塗装したときの木材の毛羽立ち

木材というのは、水分を含むと毛羽立つもの、なのだそうです。知ってました?あひるはもちろん知らんかった。
最初に水を含ませて絞った布巾などで先にけばた出せて一度やすってから塗るとかなり毛羽立ちをおさえられるとのこと。

コレ知ってたら、仕上がりもワンランクアップできますわね。

水性と油性

画像4

水性塗料っていうと、水で落ちるようなイメージがあるけど、油性塗料も水性塗料もどちらも乾けば同じ。
水性は水が揮発して乾くか、油性は油が揮発して乾くかの違いだけとのこと。

基本的には油性のほうが艶が出やすく耐久性も高いけれど、最近では水性塗料の性能も上がってきているので、水性でも油性でも大きな差はないそうです。

だったら水性の塗料の方が使いやすいですね~。

水性の塗料だと、水で薄められて刷毛なんかも洗って使えるし、油性のものと比較すると臭いもしない。
油性は刷毛を再利用するなら薄め液とかシンナーで洗わなきゃいけないし、洗ってもゴワゴワだったりするけあら使い捨てにしたり、うすめ液でもプラスのコストがかかります。さらに臭いもきついので。

塗料のタイプ

画像5

塗料のタイプとしては、おおまかに分けて

・オイル
・ステイン
・ワックス
・ペイント
・ニス

といった種類があります。カミヤ先生は家具の塗装にはオイル、ステイン、ワックスを主に使うそうです。

では、それぞれの塗料についての特徴やメリットデメリットをまとめてみましたので、見てみましょう。

■オイル

画像8

質感⇒シャビシャビ
塗る道具⇒刷毛、スポンジ、ウェス
特徴⇒水に強い、塗り直しも簡単、安価、クリア、食用なので舐めても安心、害がない
種類⇒くるみ油、アマニ油、エゴマ油(匠の塗油)⇒乾性油であることが大事

■ステイン

画像7

質感⇒シャビシャビ
塗る道具⇒刷毛、ウェス(スポンジは溶剤で溶けることがある)
特徴⇒色を付ける、素材に浸透する、重ね塗りはあまり意味がない
デメリット⇒水に弱い、色移りすることがある、傷などがあると色が入りやすく目立ってしまう

■ワックス

画像9

質感⇒ペースト状、20度前後が扱いやすい
塗る道具⇒スチールウール、ウェスなど
デメリット⇒水に弱い、色移りすることがある
種類⇒ブライワックスなど

ステインやワックスは、色移りの心配があるので、椅子やテーブルにはおすすめしないとのことです。

続いてペイントとニスですが、厚い塗料は木のストレスになるということで、カミヤ先生はほとんど使わないそうです。

■ペイント

画像6

デメリット⇒木が呼吸できない、木のぬくもりがなくなる、被膜ができて木の味がなくなる、木目が見えなくなる
安心して使えるペイント⇒ミルクペイント⇒安いSPF材などに塗るのは良い、水に強く外部用でもOK
アイアンペイント⇒木を鉄っぽく見せる⇒スポンジでポンポンと塗る
外部用ペイント⇒キシラデコール、ウッドガードなどがある。キシラデコールはいいけど高い。

■ニス

画像2

デメリット⇒木が呼吸できない、木のぬくもりがなくなる、被膜ができて木の味がなくなる

以上のようなことから、塗りやすいのはオイル、ステイン、ワックスとのことでした。

カミヤ先生はテーブルの塗装はほとんどクルミ油だそうです。
クルミ油のメリットは安くて塗りやすく安心、かつ日焼け防止とか水にも強いところ、ということです。

食用にもなるオイルだったら、確かに安心ですよね。

ちなみにオイルならなんでもいいかといえば、乾性油でないとダメで、オリーブオイルなんかはNGだそうです。

塗料って結構お高いから、食用で手軽に手に入るものが使えるっていうのはいいですよね。安全だし。

塗装の基礎的なところ、知りたいことを知ることができてとっても有意義な動画です。カミヤ先生、いつもありがとうございますm(_ _)m

今回は、木目を活かす木材塗装についての動画を紹介したのですが、K組の師匠はお手頃で軽量の木材を特殊な塗装でアート作品に仕上げるという手法で人気家具作家へと登りつめたお方。

DIYを副業にしたいと考えるならこういった思考も大切になってくるんですね。

こちら、有料記事だけど、サークルに在籍してると無料で見れます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?