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ハンドメイド作品をいくらで売るべきか 手間暇と価格

あなたが丁寧に手作りしたものを、ハンドメイド販売サイトで売ることになりました。さて、あなたはどうやって価格を決めるでしょうか。

「職人さんが1点1点手作り」なんていうと、それだけでもう魅力的で、下世話なはなしだけど「お高いんでしょ~?」なんて思っちゃいますよね。
でも、こと自分が作ったものとなるとどうでしょう。

まず最初に「安くしないと売れないよね」なんて思っちゃいそうじゃないですか。初心者だし、価格競争でいくしかないでしょ!なんてね。

だけど、その考え方はきっと間違っているんです。

今回は、誰しも陥りそうな「間違った価格設定」をしてしまう前に絶対見ておきたい、ハンドメイドの価格設定についての動画をご紹介します。

今回参考にさせていただいたのは、minne学習帖でハンドメイドマーケット「minne」の作家活動アドバイザー和田まおさんが配信されている、こちらの動画です。

これからハンドメイド作品を売ろうと考えているなら、出品する前に絶対に見ておきたい内容です。
あひるも、K組のDIY副業化研究会メンバーとして、ここはしっかりとポイントを押さえておきたいところでございます。

ハンドメイド作品の価格設定 いくらで売る?

ハンドメイド作品といっても、minneとか見てると、まぁいろいろな手作り作品がありますよね。

K組の師匠は売れっ子の人気家具作家さんだし、他にもいろんなジャンル、例えばアクセサリー系とか、縫い物系とか、アート系とか、たくさんの個性的なハンドメイド作品が販売されてます。

もちろん、何を販売するかによって、その価格だって違うし、人によって値段の付け方も違ったりします。

では、ハンドメイド作品の価格を決めるとき、どう考えると良いのか、これは知っておくべき、とっても大事なところですよね。

販売するからにはやっぱり利益が出たほうがいいし、それで継続した収入を得たいのであれば、「ハンドメイドで商品を作り続ける」ことも計算にいれないといけません。

ハンドメイド作品の価格設定に算入すべき数字

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動画によると、一般的に、商品の価格というのは、ハンドメイドに限らず、原価の3~4倍で設定することが多いのだそうです。

「そっか、じゃあ材料が全部で800円くらいだったから、2,400円~3,200円ってことね」な~んて考えてはいけません。

じゃ、どう考えればいいのか、動画から拾った情報をまとめました。

【原価は材料費だけじゃない】

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商品の原価というのは、かかった材料費だけではありません。

・材料費(購入時の交通費・送料など)
・パッケージ代
・人件費(作業時間分の作業代)

といったものの合計金額が原価に入れるべきものと解説されています。

使った材料の代金以外にも、それを買いに行ったときの交通費や送料、梱包して発送するならその梱包材などの費用、そして、自分が働いた時間に相当する人件費です。

梱包材などは1個あたりではなく、1年単位でいくらかかるのか、といったところから割り出すざっくりした感じでもOK。プチプチやガムテープなどちょこちょこしたものもチリツモでそれなりの価格になります。

人件費は作品を作るための「手間暇」、そして「時間」など。時給で換算、最初は1,000円くらいから。

原価だけでもざっとこういったものが考えられます。

【販売価格は原価だけじゃない】

そして、この原価合計額に、さらに手数料、利益をプラスしたものが販売価格になるわけです。

これらをしっかり算入しておかないと、あとで自分を苦しめることにもなりかねないのです。

【手数料を忘れずに】

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手数料というのは、例えばminneで販売するならminneへの手数料、ブースで販売するなら出店料などですね。

ちなみにminneでは出品は無料なのですが、作品が売れると「作品価格+購入オプション価格+送料の9.6%(税抜)」が販売手数料としてかかります。さらに報酬の振り込みにも振り込み手数料が掛かったりもします。

【利益は人件費とは別】

そして、利益ですが、これは人件費とは別で、この利益が出た部分が次の仕事や制作につながる資金となる部分ということです。それは大事ですよね。

この利益を考えずに価格設定をしてしまうと、人件費から資金を出すことになってしまい、いつまで経っても収支がプラスにならない!なんてやばい事態に陥る可能性大ってことです。

がんばって心を込めて、資金がプラスにならないなんて、切なすぎる!

つまり、この人件費とは別に利益を確保する、という認識を持って価格設定するのがとっても大事なのです。

この利益は、次の制作につなげる資金でもあり、新しい道具を買ったり、例えば新しい工房を借りましょう、有料の広告を配信しましょう、なんていうときの費用になるわけです。

人件費というのはあくまでも本人が受け取る賃金なのだから、それを本来利益で払うべきところには使わないようにしないとね。

売れないように値上げするというのもアリらしい

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こうしたところを計算し、『原価+手数料+利益』の合計が原価の3~4倍となるのが一般的な価格設定ということです。

自分のハンドメイド作品を販売するときにこうした知識を持って、自分が困らない価格設定ができればいいのですよね。

ただこの価格設定ってかなり難易度が高いせいか、失敗というか、あとで困るというケースも実際にいろいろあるみたいです。

現に、人気家具作家であるK組の師匠は、売れ過ぎないように値上げしてるとか。それでも3ヶ月待ちだったりするわけですよ。恐るべし、K組の師匠。

あひるがはじめて出品するとなったらきっと、「ひとつでも売れたらいいな~」、「もうひとつ売れるかな~」なんて感じでスタートするんだろうな。でも、段々軌道にのって、それが例えば100個注文が入ったら自分の仕事量がどうなるか、なんて絶対想像もしないですよね。

だけどこの大量注文が来た場合どうなるかって想像するのは、実はとっても大事ですよね。

まぁ、もちろん100個売れるなんて、あひるにとっては夢の話ですけどね。それでももしも万が一売れたとしてそれをその価格で継続していけるのかっていうのは、かなり大きなポイントになるはず。

価格設定を間違えると、後々自分を苦しめたり、もしかしたら売れれば売れるほど辛い!なんてことにもなり兼ねないわけですよ。特に原価と利益をしっかり分けること、これを意識して価格設定をしないといけませんね。

あひるは、まず作品を作ることが一番大事です、はい。



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