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家父長制と伝統的家族像を超えて

LGBTQ+を認めると、日本が大切にしてきた伝統的家族像が崩れると主張する人達がいます。

家父長制にもとづく伝統的家族像が、さも日本の本来の姿だと主張しているのですが、歴史をひもとくと、本来古代日本には、女性頭領、女性地主もいて官位をさずかってました。農業国だった日本は男女どちらも農作業に従事する、国だったのです。それが税金をとるために、中国から律令制が輸入され、その筆頭に男性が宛てられてしまい、その後、明治維新のとき西欧列国への劣等感から富国強兵を主張し、男子は兵隊に、女性はその兵隊を産む装置としての役割をあたえられて、女性が家庭に幽閉されたのです。

LGBTQ+はその通奏低音として女性問題(フェミニズム)と繋がってます。それが裏返せば男性の自殺率が高い男性問題(マスキュリズム)とも繋がってるのです。

ミサイルとドローンで戦争をする時代に、男性が兵士である必要はありません、プレーステーションとかわらない装置をいじるのに性別は関係ありません。少子高齢化も女性を家庭に幽閉すれば子どもが増えるというのは幻想です。女性の社会進出を強烈にすすめたフランスの出生率があがったことを考えれば事実です。

そもそも地球規模では人口は爆発しているのです。所詮少子高齢化と言う問題は先進国特有な問題で、地球全体の問題を解決することにならないのです。移民流動化や、地球全体での解決先を考えないと根本治療にならないのに、いまだに明治時代の家族感に縛られてる人は、無知であるといわざるをえないでしょう。

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