国際麻薬犯罪の実話をもとに作られたアクションドラマ『ナルコの神』
안녕하세요(アンニョンハセヨ)南うさぎです。
Netflixオリジナルドラマ『ナルコの神』が9月9日に公開されました。全6話のドラマですが総制作費は350億ウォンで、認知度の高い演技派ベテラン俳優がたくさん出演しているのでドラマと映画の中間のような感じです。
このドラマは、国際麻薬密売組織に属する韓国人が、7年間の追跡の末に捕らえられて裁判に送られ、懲役10年を宣告された実話がもとになっています。南米の国スリナムを掌握している強大な存在の韓国人麻薬王に濡れ衣を着せられた一般人が、国家保安機関の秘密任務を受けてから犯人を捉えるまでの過程を描いた犯罪アクションドラマです。犯人たちは一般人を騙して麻薬の運搬人として利用しますが、その被害者であったある主婦とその家族の実話も2013年に『家に帰る道』というタイトルで映画化されています。
『ナルコの神』は、今まで『悪いやつら』『工作 黒金星と呼ばれた男』『群盗:民乱の時代』などのヒット映画を作ってきたユン・ジョンビン監督の初のドラマ作品ということでも韓国では注目を集めました。脚本も監督自ら書き、登場人物たちが各自の本音を隠してそれぞれの目的を果たすためにどんな選択をするかが気になるように演出したそうです。単純な悪役と善人役の対立ではなく、キャラクターをもっと立体的に作ることに力を注いでいるので登場人物同士の騙し合いの心理戦に集中して見るともっと面白くなります。
『ナルコの神』の韓国のタイトルは『スリナム』ですが、タイトルにはふたつの意味があります。ひとつはドラマの背景になる南米の国スリナムで、もうひとつは発音が同じである韓国語の「修理男」(修理をしている男)です。その意味はドラマの最後を見れば分かると思います。韓国ではスリナムという国名に馴染みがない人が、タイトルを見て修理男と理解したというコメントもかなりありました。なお、ナルコ(narco)はスペイン語で麻薬という意味です。
ドラマの撮影はドミニカ共和国を始め韓国の済州島や全州などで行われました。オール海外ロケが不可能だったので、リアルに再現するために国内の撮影現場に海外から買ってきた壁紙や床張りの材料などを使って演出したようです。
余談ですが、ドラマの中で韓国人初のメジャーリーガーであるパク・チャンホ(元野球選手)のサインボールが登場していて、それを見たパク・チャンホがそのサインは本物であることをSNSでアップして話題になりました。ドラマで自身の本物のサインボールが出たのがうれしそうで、ドラマも楽しんで見たとコメントしています。
※ 次回(9/23更新予定)は、『ナルコの神』に集まった演技派ベテラン俳優の紹介をします!
안녕!
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