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セリフのテンポや味わいが楽しい、恋に向かって走り続ける[Run on 런온](ドラマ『それでも僕らは走り続ける』について#1)

 안녕하세요(アンニョンハセヨ) 南うさぎです。

 今回はドラマ『それでも僕らは走り続ける』についてご紹介します。同じ韓国語を使いながらもコミュニケーションが大変な時代に、異なる世界観を持って生きいく人々が各自の言語でコミュニケーションをしながら人間関係を結び、恋に向かって“Run on 런온”するロマンチックなドラマです。

 韓国では2020年12月16日から2021年2月4日に放送されました。

脚本:パク・シヒョン
演出:イ・ジェフン

 韓国国内での視聴率は高くありませんでしたが、事前制作で企画意図がはっきり伝わり、ストーリーの展開や俳優たちの演技も好評でした。また、キム・ウンシュクの補助作家として活躍していたパク・シヒョンが脚本を手がけた一本作(一本立ちした作品)としても高評価を受けています。

*キム・ウンシュクの代表作:『シークレットガーデン』『太陽の末裔』『トッケビ』『ザ・キング:永遠の君主』など
*一本作は韓国では「イッポンジャク」と読みます。

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写真はすべて、公式サイト(http://tv.jtbc.joins.com/runon)より。

 このドラマは体育業界の暴力問題、家族関係、パワハラ、同性愛などの様々なテーマが自然に盛り込まれ、恋愛ドラマでありながらも今までの韓国ドラマとは一味違うストーリー展開をしています。

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 何より心に響くセリフとティカタカ(tiqui-taca)ケミが目立ちます。韓国語のセリフを直訳すると理解しにくいところが多く、日本語字幕では意訳が多くなっています。くり返して見ると新しい発見があり、キャラクターに対する理解度も高くなると思います。

*ティカタカ(tiqui-taca)ケミ:ティカタカはサッカーのプレースタイルの一つで、パスが小気味よくぽんぽんっと繋がるところからきており、最近は気が合う人たち同士がテンポよく交わす会話を意味します。ケミは「ケミストリー」の略語で特定の組み合わせで生じる化学反応、よいハーモニー、超似合うなどの意味で、ドラマファンがよく使う言葉です。

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 言葉の味わいを楽しむドラマであり、ほかのドラマに比べても多くの俗語や略語が登場します。字幕だけでは分かりにくいところもあり、韓国語に興味を持っている人なら気になるところが多いと思います。時代の流れにより使う言葉も変化し、いまどきの韓国社会を映すようです。

 今後はドラマに登場する俗語や略語も紹介していきますので、期待してください。

 안녕!


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