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車のシーンはPPL? 人気ドラマ『ごめん、愛してる』名セリフのパロディも見逃さないで!(ドラマ『サイコだけど大丈夫』について#12)

 ドラマ『サイコだけど大丈夫』について12回目は、韓国ドラマのPPL(間接広告)についてです。

 日本と違って途中でCMが入らない韓国のドラマでは、ドラマ中にスポンサーの商品などを使う間接広告「PPL」が欠かせないことをご存の方も多いと思います。『愛の不時着』のオリーブチキンもそうですし、挙げていくとキリがありません。

『サイコだけど大丈夫』でもピザ屋を始めPPLがたくさんありましたが、登場人物が運転している車もボルボのPPLでした。ムニョン(ソ・イェジ)はボルボのxc90とS90、ガンテ(キム・スヒョン)はxc90、xc40に乗っています。ムニョンのS90はボルボの最上級クラス。最新安全技術のSPAプラットホームで、世界で初めて開発された緊急制動システムが自動で障害物との衝突を防止して被害を減少するものです。

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ドラマ『サイコでも大丈夫』からのキャプチャー画面。猛スピードから緊急停止するシーン。人を感知してストップ! 海岸の消波ブロックを感知してストップ!

 車の特徴が、情緒不安定なムニョンの激しい運転スタイルや急ブレーキを踏むシーンに合っていたと、PPLとしての演出の評判がよかったです。最近、韓国の視聴者はドラマのPPLは当たり前のこととして認めている反面、PPLがドラマの内容に自然になじんでいるか、PPLがドラマの流れを邪魔していないかどうかを厳しく評価するようになりました。最近放送されたドラマの中でワーストPPLとして意見が多かったのは『ザ・キング:永遠の君主』です。韓国ドラマを見るとき、PPLを上手く演出しているかどうか注意深く見てみると、ドラマの楽しみがもうひとつ増えると思います。

 ちなみに、ムニョンが凄いスピードで車を走らせながらガンテに「日帰りか1泊か、それとも心中する?」と聞くシーンがありますが、そのセリフはドラマ『ごめん、愛してる』の名セリフのパロディーです。

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ドラマ『サイコでも大丈夫』からのキャプチャー画面。

 2004年に放送されたソ・ジソプ、イム・スジョン主演作。幼いころ、オーストラリアに養子縁組されてストリートボーイとして成長したムヒョク(ソ・ジソプ)がウンチェ(イム・スジョン)に出会い、死も恐れず恋に落ちる切ないラブストーリーです。また、主題歌は中島美嘉の「雪の華」の韓国版カバーが人気を集め、ドラマは2017年に日本でも長瀬智也主演でリメイクされました。

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ドラマ『ごめん、愛してる 미안하다 사랑한다』公式ホームページ(www.kbs.co.kr/drama/misa)より

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