CAMPFIRE【プロジェクトの申請→差し戻し】よくある指摘とその対処法
クラウドファンディングアドバイザーのジンボラボ 神保貴雄です。
僕はいままで3つのクラウドファンディングに携わり、いずれも目標金額を達成しております。
合計すると500万円以上の支援をいただくことができました。
目標を達成するために必要なことはたくさんありますが、とその前に気をつけなくてはいけないことがあります。
それは……
プロジェクトの申請を通すこと
申請が通らないと何にも始まりませんからね。
今回は日本最王手のCAMPFIREさんにプロジェクトの申請を出したときに必ず立ちはだかる「差し戻し」についてお伝えします。
初回の申請→差し戻し→指摘部分を修正し再申請→差し戻し→修正して再申請→審査OK→晴れて掲載
という流れになりますので、いかに差し戻しの内容をクリアにして再申請を通すかが鍵を握ります。
●写真や画像について
●知的財産について
●販売免許について
●支援者との連絡について
●内容が重複しているリターンについて
以上5つ、実際にCAMPFIREさんからご指摘をいただいた内容を元に詳しく説明していきます。
ということで、早速いってみましょう!
1、ご使用の画像、動画について
恐れ入りますが、ご使用中の画像や動画は、掲載権利をお持ちでしょうか。権利をお持ちであること、もしくは権利者の方から掲載の許可をいただいていることを本文に明記いただくか、本メールに返信いただく形でお知らせください。なお、フリー素材をご使用の場合は、引用元の規約に沿ってご使用ください。(今後プロジェクトページ上で追加いただく画像や動画に関しましても同様です)
これは肖像権または著作権についての指摘。
ネットから拾ってきた写真や動画は原則使用禁止です。
フリー素材も「○○を明記してください」などの規約が各社ありますので、十分に確認しましょう。
これが著作権。
自分で撮影した写真や動画であれば一番安全。
ですが、人物が写っている場合はその人に確認する必要があります。
こちらは肖像権。
このあたりをしっかりと理解して写真や動画をプロジェクトページに載せていきましょう。
2、オリンピックの用語について
「オリンピック」「五輪」といった用語や、ロゴなどの画像については、下記のとおり知的財産権に関する規制が設けられております。予め公式ホームページや事務局へのご確認をお願いいたします。無断使用および不正使用されている場合はプロジェクトをご掲載いただけませんので、ご了承ください。https://tokyo2020.org/jp/copyright/
これ知らなかったなぁ。
ロゴなどの無断使用はダメだと思ってたけど「オリンピック・五輪」という名称もダメだとは……。
CAMPFIREとしては著作権とか知的財産権などで揉めるのは避けたいですもんね。
それにしてもIOCは厳しい!!
オリンピック以外にも……
▶︎アニメのキャラ
▶︎芸能人
▶︎楽曲
▶︎商品名
▶︎個人名
などなどは規制の対象になります。
ちゃんと許可を取れば問題ないですが、十分に注意をしたいところです。
3、リターンの食品設定について
飲食物の販売に必要な資格・許可はお持ちでしょうか?お持ちの場合はお手数ですが、こちらのメールに返信する形でご連絡ください。また、お持ちでない場合は他の品目にてご設定いただくか、販売許可・資格をお持ちのご記載のお菓子屋さんに協力していただき、お店からリターンを発送していただく形をとっていただきますようお願いいたします。
こちらは「食品衛生責任者」についての指摘ですね。
資格自体は講習を受ければもらえるようですが、保健所から営業許可がおりた施設で飲食物をつくる必要があります。
食品衛生法に基づく営業許可とは「食品衛生法に基づく営業許可」とは食品を調理、製造、処理をして販売する場合に必ず必要な営業許可になります。ネットショップの所在地を管轄する健康福祉センター(保健所)に営業許可の申請を行い、各都道府県が定めた施設基準に適合した施設を作り営業許可を受けることが必要です。また、営業許可の取得後も、施設や設備を適切に管理し、食品の取扱い等にも十分留意して、より衛生的で安全な食品を提供することが必要です。
食品以外にも日本酒やビールなどのアルコールがリターンに含まれている場合は「酒類販売免許」が必要になります。
クラウドファンディングのために免許を取るのは現実的ではないので、知り合いの酒店などにお願いして、そちらから発送してもらうことで対処できます。
4、支援者情報の取得設定について
メールの送付を伴うリターン設定がございますので、 リターン履行の際に必要となるメールアドレスの支援者情報取得を「必要」にご変更ください。 なお、ゲスト支援(※)の方はCAMPFIREサイト内メッセージの送信ができないため、 支援者とのやりとりのためにメールアドレスの取得を推奨します。 ※ゲスト支援について https://help.camp-fire.jp/hc/ja/articles/360020945832
こちらはよくあるリターン「お礼のメッセージ」を送る際のメールアドレス取得についての指摘ですね。
ちょっとややこしいのですが、頭に入れておきましょう。
メールアドレス、リターンの受け取り先情報の入力のみで、会員登録およびログインをしなくても支援画面の「ログインせずに支援」からプロジェクトへ支援が可能な機能を『ゲスト支援』といいます。
ゲスト支援は会員登録(アカウントの作成)を行わない為、ログインを伴う一部機能がご利用いただけません。
但し、ゲスト支援後に同一のメールアドレスで会員登録を行なうことで、支援されたプロジェクトに対して会員ユーザーの機能をご利用いただけます。CAMPFIREから引用
CAMPFIREにメールアドレスを入力するだけで支援ができる「ゲスト支援」という機能があります。
こちらはログインしなくても支援ができるという便利な機能。
ログインして支援するとプロジェクトオーナーと支援者の間でメッセージ機能を使ってやりとりできるのですが、ログインしないゲスト支援の場合はそれができないとのこと。
なのでリターンの「お礼のメッセージ」をメッセージ機能ではなく、直接メールアドレスに送る必要があるということですね。
ちょっとややこしいですが、大切なところなので覚えておきましょう。
5、リターン内容の重複について
弊社規約上、同じ内容のリターンを金額のみ差をつける形で複数設定いただけません。また、支援金額は支援者さまが支援を申し込む際に、任意で引き上げることが可能です。誠に恐れ入りますが、内容に差異をつけてご設定いただけますようお願い致します。
これもちょっとややこしいのですが……。
例えばこういうことです。
①支援金1000円→お礼のメッセージを送ります
②支援金5000円→お礼のメッセージを送ります
③支援金10000円→お礼のメッセージを送ります
リターンの内容が同じなのに「支援金額だけ違う」リターンを複数つくれません、ということですね。
これ実はCAMPFIREには「上乗せ支援」という機能があって、設定された金額以上の支援したい場合は上乗せして支援できるんですね。
これが実際の画面をスクショしたものです。
右側の「+」をクリックすると500円単位で金額が上がっていくシステム。
とってもありがたいのですが……正直ちょっとわかりにくいんですよね。
初めて支援する!なんて人は特に戸惑いそう。
対処方法としては2つあるかな。
■リターンの内容を変えて、金額に差をつけたリターンを数種類つくる
■上乗せ支援できることをわかりやすく伝える
このどちらかになると思います。
あなたのやりやすい方を選んでください。
CAMPFIRE【プロジェクトの申請→差し戻し】よくある指摘とその対処法 まとめ
まさかオリンピックが使えないとは……ショック。
でもいい勉強になりましたね。
トラブルを未然に防ぐのも超大事。
IOCなりJOCなりを敵に回したら大変なことになりそうだもの。
想像しただけで下半身の筋肉がすべて緩んでお漏らししちゃいそう!
冗談はこれくらいにして。笑
とは言え、ちゃんと関係各所に許可をとれさえずれば何の問題もありません。
あなたのプロジェクトを成功に導くためには必要な工程です。
少し面倒ですがコツコツと再申請に向けて作業を進めていくしかありません。
お悩みの際はアドバイスもさせていただきますので、ジンボラボ の公式LINEオフィシャルアカウントからご連絡ください。
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新潟県でカメラマンとして活動しています。特に飲食店などのメニュー撮影、ブツ撮りに定評あり。ポートフォリオ→https://jinbo-lab.jp/。一般社団法人 愛南魚沼みらい塾理事。1980年生まれ。