見出し画像

南魚沼ナイトイルミネーション【ヒカリの遊園地】が愉しかった3つの理由

令和4年3月19・20・21日に開催された、南魚沼ナイトイルミネーション『ヒカリの遊園地』がとても素晴らしい企画だったので、どんなところがよかったのかを考えてみた。

こちらのイベント、本来なら2月の中旬に開催される予定だったが、新型コロナウィルスの影響で延期。

主催者は1ヶ月のお預けをくらっただけにいろいろ思うところはあっただろう(気が休まらない日々が1ヶ月延長😭)

会場は春先に観桜会なども開催される『銭淵公園』という南魚沼市民の憩いのパーク。

ということで愉しかったところを3つご紹介。

愉しかったところひとつめ:非接触

こういうご時世……適度な距離を保っておいて損はない。笑

従来のイベントはどうしても人が密集することを強いられてきた。

この映像なんていまテレビでは流せないのでは?爆

まぁでも冷静に考えてみると、狭い空間にぎゅうぎゅう詰めになって酒を呑んで酔っ払う……あんまり健全ではないなぁと。

広々としたキャンプ場で、気の合う仲間と焚き火を囲みながら呑む酒の方が美味しいに決まってる。

好みは人それぞれなので、あーだこーだ言うつもりはないが、今回のヒカリの遊園地のようなスタイルがこれからの主流になってくるのではないだろうか。

コロナ以外の意味でも。

愉しかったところふたつめ:幅広い年齢層に対応

会場に着いて驚いたのは60代以上のじいちゃん、ばあちゃんが多かったこと。

・嬉しそうにスマホで孫の写真を撮るじいちゃん
・映えスポットで写真を撮るおばちゃま2〜3人

地方のイベントで幅広い年齢層が参加できるのは非常に大事なポイントだと思う。

渋谷とか池袋だったら、かなり尖った内容のイベントでも集客が見込めるが、地方はそういうわけにいかない。

参加者数を稼ぐのであれば、幅広い年齢層をターゲットにする必要がある。

もちろん参加者の満足度を最優先に考えるべきだけど、イベントってもんは集客数で計られてしまう。

どうしても。

2回、3回と開催したくても集客数(結果)が出なければ次へと繋がらない。

イルミネーションは誰が見ても綺麗なものはきれい。

市民の憩いの、いつもの見慣れた公園にヒカリの魔法がかかった……というシチュエーション(ギャップ)もいいよね〜。

これがディズニーランドだったら、ちょっとライトアップしたくらいじゃ「ふ〜ん、へぇ〜」になってしまう。

馴染みの公園が会場になったことが、さらに功を奏したのではないかと考察する。

愉しかったところみっつめ:映えてた

なんだかんだこれに尽きる。

来場者の99%がスマホもしくはカメラで写真を撮ってたと思う。

もはやこの「映える」というのは特別なことではなく、2022年、生活のなかにすっかりと溶け込んだなぁと。

さきほども書いた通り、おじいちゃんからおばちゃんから、おねえちゃんからおにいちゃんまで、パシャパシャと撮りまくってた。

会場内は銭淵公園を一周しながらイルミネーションを愛でるコース設定。

普段なら歩いて5〜10分くらいで一周できちゃうけど、きのうはグルっと回って1時間があっという間。

なぜなら、写真を撮りながらだったから。

・光るウサギでパシャリ
・光るシーソーでパシャリパシャリ
・打ち上げ花火でパシャリパシャリパシャリ

特別なアトラクションがなくても、いまや「個人がスマホで写真を撮ることががひとつのアトラクションとして成立」するんだと感じた。

おもろい。

で、さらにおもろいのがそこから個人がSNSから発信することだ。

「いいね!」をもらったり、コメントをもらったりすることで、さらにアトラクションは継続されるのだ!

ディズニーランドのアトラクションは待っているときから乗っているときが最高潮に楽しいけど、SNSは自分のペースでじっくり愉しめる。

ちと話が逸れますが……

「楽しい」と「愉しい」のちがいってわかりますか??

ヒカリの遊園地はまさに「愉しむ」イベントだったのだ!!

スマホ(カメラ)を持って、いい感じの映えスポットを探し、映え角度に構えて、映えタイミングでシャッターを押す!!

撮れた映え写真に映えフィルターをかけて、映えSNSに投稿!!!

そして届く、「いいね!」と映えコメント!!!!

イベント2.0……これからのイベントの形を見れた気がする。

まとめ

イベントの最後は花火が打ち上がりフィニッシュ。

そう考えると打ち上げ花火も15年前はただ「きれいだなぁ〜」と見て楽しむものだったけど、スマホの誕生とともに撮影してSNSに投稿して愉しむものに向き合い方が変化した。

新型コロナウィルスはさまざまなところに影響を与えたが、それはただ時代を加速させただけで、いつかは必ずくる未来だったのだろう。

今回のヒカリの遊園地イベントに参加してみてそんなことを考えた。

主催者の方は来年も開催すると言ってたので、今回来場できなかった人は絶対に足を運んだ方がいいぞ!!

あの銭淵公園がベッピンさんに大変身だぞ!!

で、スマホ片手に愉しみまくるのだ。

新潟県でカメラマンとして活動しています。特に飲食店などのメニュー撮影、ブツ撮りに定評あり。ポートフォリオ→https://jinbo-lab.jp/。一般社団法人 愛南魚沼みらい塾理事。1980年生まれ。