見出し画像

それぞれの応援ポスターのこと③「大変なことを乗り越えて大きくなった、だからこの先も大丈夫。」

今回は毎日元気な子どもたちと一緒に過ごし、子どもたちの成長を近くでサポートしている原町あずま保育園の応援メッセージポスターをご紹介します。

ここにいる子どもたちのために地元で

(左)佐藤早知恵さん / 南相馬市出身 / 保育士 
(右)岩橋千暁さん/南相馬市出身 / 保育士
(前列)令和4年度年長組のみなさん

佐藤さん、岩橋さんは、お二人とも高校卒業と同時に一度地元を離れ、市外へ進学しましたが、「地元の子どもたちのために」という思いで故郷に戻り、現在南相馬市立原町あずま保育園で働いています。

原町あずま保育園は、公立保育園として、子育て支援センターも隣にあり、たくさんの子どもたちが自由に遊び、いつでも笑顔と子どもたちの声で溢れている場所です。

ポスターの撮影に行った際も、たくさんの子どもたち、先生方の笑い声で出迎えくれました。
佐藤さん、岩橋さんはそんな元気な子どもたちを、保育士としていつも笑顔で成長を見守りながらサポートしています。

2011年に年長さんだったみんな

令和4年度18歳となった子どもたちは、2011年に年長さんだったみなさん。
その当時、別の幼稚園で年長さんの担任をしていたのが、今の齋藤園長先生です。
「卒園式の練習に励み、上手にできた子どもたちをたくさん褒めてあげた。みんなで晴れの日を楽しみに、本番頑張ろうね・・・と話していました。」
けど、修了証書を渡すことができたのは、小学校1年生となった5月の連休が明けてから。全員揃って渡すことはできなかったけれど、その時の精一杯の気持ちを込めて。

当時年長さんだった18歳のみなさんがいつも笑顔でいれる居場所だった「保育園・幼稚園」、そしてどんな状況でもいつも子どもたちの笑顔を大切にしてこられた「保育士」さんに撮影の協力をお願いしました。

子どもたちがいつも笑顔でいられる場所に

「18歳のときは地元を出ることにちょっとの不安とどっちかと言うとワクワク。」と18歳のころを振り返りながら笑顔で話す佐藤さんと岩橋さん。

「ワクワクして出発したは良いけど、小中高の友達が遠く、つらい時期もあった。やっぱり地元っていいなって・・・けど、そんな時『何かあればいつでも戻っておいでね』と母から言われ、ふとした一言だったけど、何かあっても帰れる場所があるというその思いのおかげで頑張れた。」と当時のつらい思いも話してくれた佐藤さん。

そんな時期も乗り越えて、幼稚園の時に抱いた「あの先生みたいになりたい」という夢を叶えた佐藤さんだからこそ、子どもたちへの愛情が溢れていました。


岩橋さんは「もともと地元に戻ってきて、ここにいる子どもたちのために保育士として働きたいという思いだった。けど地元を離れ、新しい友達ができたり、バイトしたり、色々な人と出会うことで、自分の経験にもなったし、何より地元のありがたみを感じた。」と、外に出て感じたことを今の18歳へのエールとして話してくれました。

「今見ている子どもたちが18歳になったら、『ここいれば私たちがいるよ、だから安心して行っといで』と応援したい。」

小さいころからなりたかった保育士として、子どもたちが大きく成長していく姿を想像しながら、今の子どもたちの成長に喜びを感じている岩橋さん。

お二人とも子どもたちの笑顔を大切にし、その成長に喜びを感じているからこそ、子どもたちが「笑顔」でいれる場所となっていることがわかりますね。

そして、そんなお二人を温かく見守っている齋藤園長先生。

「思い出すと辛いことがいっぱいあるけど、それを乗り越えてきた。何があっても強い心を持った子どもたち。色々な経験を乗り越えて、大きくなった。だからこそ人にも優しくできる。そんな大人になってくれたら良いなと。」
色々な経験を乗り越えてきた子どもたちに向けて、当時の思いも込めながら話してくださり、園長先生の子どもたちへの大きな愛情、思いを感じ、インタビューを聞いていた私たちも胸が熱くなりました。

2011年に年長さんだったみなさんへ。
その経験を乗り越え、これからも大きく羽ばたいていくみんなへエールを込めて。
『大変なことを乗り越えておおきくなった、だからこの先も大丈夫』ですね。

【撮影の裏側】
この撮影にご協力いただいた年長児のみなさん(今は小学1年生となりましたが…)ですが、ポスター被写体の決定は、希望者によるじゃんけんで勝ち抜いた子どもたち!
じゃんけんで負けてしまった子どもたちの中には泣いてしまう子もいるほどでした(笑)
だからこそあの可愛らしい笑顔と元気いっぱいの姿で撮影に取り組んでくれ、見ている私たちも笑顔が溢れました!

原町あずま保育園

0歳児から5歳までの子どもたちを預かる公立保育園として、「元気な子ども」「思いやりのある子ども」「がんばる子ども」を目指し、多くの子どもたちが在園しています。

また、隣には原町子育て支援センターが併設され、子育てサロンや育児相談、季節イベントの開催など、遊びを通じて子どもの成長を育んだり、家庭での育児の悩みを話し合ったりする場所として、多くの子育て家庭に利用されています。


今回撮影にご協力いただいた、齋藤園長先生、佐藤先生、岩橋先生、当時年長児のみなさん、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?