いつかの日記

スーパーで真鯛が600円で売っていたので、買って帰る。アルミホイルの油をしいて、焼いて食べる。ほうれん草とベーコンの炒め物に目玉焼きを載せた副菜もおいしい。食後は、ベッドに横になると眠くなってしまうので、足踏みをしながら、体を起こす。デスクのうえの郵便物をかき分けて、スペースを作り、パソコンをおいて、デスクトップに接続する。ツイッターのタイムラインでの告知が錯綜しているので、整理する。昨日買ってきた柿の種のパックとカルピスを飲む。『徹底討議 二〇世紀の思想・文学・芸術』をまた少し読み進める。ベンヤミンの政治の審美化について。世界戦争がもたらした個人の内面への戦争の影響=戦争の全面化が、ロシア・アヴァンギャルドの志向性によって予見されていたとする指摘。20世紀とは、全体性をめぐる闘争の世紀であったのだろう。21世紀は全体性へ至る思想的基盤が粉々に打ち砕かれた瓦礫のなかにある。今日、「総合芸術」はありえないとされる。サンドウィッチマンのコントをいくつか見返す。ボケの富澤が声の低いダンディーな男を演じるシリーズが極点へと向かう笑いとは異なるが癖になり、ぼくの日常生活にも浸蝕してきている。


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