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つみたてにおすすめの金融商品とは(その1)

「つみたてNISAを始める」でご紹介した5つの投資信託。

  • eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500)

  • eMAXIS Slim 全世界株式

  • SBI バンガード S&P500

  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド (楽天 VTI)

  • 楽天・全世界株式インデックスファンド (楽天 VT)

これらは「インデックスファンド」と呼ばれ、運用者の意思が全く反映されない、指標の動向に基づき淡々と動きを真似て投資されるファンドです。
投資初心者は「プロが運用したほうが儲かるじゃないの?」と思われがちですが、アクティブファンドと呼ばれる運用責任者の意思で売買されるファンドが、これら指標より運用成績が良い例は1年間の運用で約10%程度。10年以上の長期投資においてはほぼ皆無に近いというのが現状です。
(実はこれらはプロの間では常識なのですが、一般の方はほとんどこの事実を知りません。なので世に詐欺商品が横行しやすいのだと思っています。)
なので、「つみたてNISA」のような長期投資に向く金融商品の条件とは

  1. コスト(信託報酬・販売手数料)の安い銘柄

  2. 時価総額加重平均を採用したインデックスファンド

で十分だと考えます。
「時価総額加重平均」などと、また難しそうな言葉が出てきました。これもあとで説明します。

さて、それでは代表的な株価指数である"S&P500"という指数から説明します。
S&P500とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が公表している、米国株式市場の株価指数のひとつです。ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している代表的な500銘柄の時価総額を元に算出されます。
もっと詳しく学びたい方は以下のYouTube動画を御覧ください。

「時価総額」というのは、その会社の株を現在値で全部買ったらいくらになるかという企業価値を表す数字です。
なので、ある企業の株価が大きく上がれば、その企業の株価が指標全体に与える影響が大きくなり、下がれば指標への影響が小さくなります。
「加重平均」とは大体そんなもんだと理解しておいてください。

S&P500株価指数月足

2012年から現在までの"S&P500株価指数"の値動きは上のようなものです。
直近ではコロナ後に大きく値上がりしたものの、米国金利政策の大きな変化(金利上昇)により調整を余儀なくされています。
それでも10年20年という長いタームで見れば、指数は右肩上がりであり、つみたてのように、安いところは多く、高いところは少なめに買い続ける「ドルコスト平均法」での投資は有効であるというのが金融界では常識です。
また新しい言葉が出てきましたね。ほんとこの金融の世界というのは専門用語が多くて、「国民全体の資産倍増計画」などと言ってもなかなか理解が進まないのは当たり前だと思います。
このnoteはそんな方々のために、少しで金融を理解してもらいたいと考えて書いています。

話がそれました。
そこでこの"S&P500"指数に連動する金融商品(投資信託)が

  • eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500)

  • SBI バンガード S&P500

の2つです。上は楽天証券で、下はSBI証券で取り扱っています。
長くなりましたので、他の金融商品については次回にさせていただきます。

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