見出し画像

【ドラマ感想】ヴィンチェンツォ

ついに終わってしまった。
でも、きっちりと仕事を成し遂げたヴィンチェンツォを見られて
私は満足。

新しい女性像・ホン・チャヨン

すっかりヴィンチェンツォの虜ではあるが、
最後の最後までホン・チャヨンがかっこよかった。

一度も泣いたり、引き留めたりしないのだ。
不安なこともたくさんあるだろうに、会えなくなることも寂しいだろうに、
一度も「行かないで」と泣いたりしない。
「私は大丈夫」
「行って」
と、笑顔で見送る。

ヴィンチェンツォに涙を見せることはなかった。

知性があって、我慢を知っていて、
思いやりがあって…
もちろん泣くこともあるけれど、
すがる涙じゃない。

ああ、なんてかっこいいんだろう…と思った。

守れなかったことで、自分を責めるヴィンチェンツォに対して、
「あなたが責任を感じる必要はない。一緒に闘って怪我をしただけ」
と言う。
あくまでも、自分たちは対等の仲間である、と。
私は、あなたに守られる存在ではない、と。

なかなか言えない。
言えなかった。
腕力ではやっぱり男には負けるし、武道ができる訳じゃないし。
でも彼女にある知性が、こう言わせているんだろうなと思うと、
なんて強くてかっこいい女だろう、と思った。

こう言ってもらったら、ヴィンチェンツォの抱えるものは
幾分か救われるだろうなあ、と思う。

なんだか新しい女性像を見た気がした。

ヴィンチェンツォは常にイタリア式で、女性をエスコートしていて、
そこにきて、この凛とした女性。
惹かれるのは間違いない。

私には真似できないなあ…

でも、その精神は勉強すべきだなあと思った。

新しい女性像かつ、新しい関係性。

こういう恋愛関係も素敵だなあ、と。

こういう恋愛関係もまた、いい

今回そういうシーンはほとんどないのに、
なぜか一つ一つのヴィンチェンツォにときめいてしまう。

ソン・ジュンギが私の好みってこともあるだろうけれど、
ホン・チャヨンが見せてくれたその距離感も
私には新しい発見だったかなと思う。

恋愛ドラマ好きの私はどうしても、そういうシーンを求めてしまう。

「愛の不時着」みたいにきっちりお互いの気持ちを確かめ合ってほしいし、
ヤキモチを焼いてほしいし、
しっかり抱きしめあってほしい。
もちろん、それは2人の置かれている状況が違うことはあるけれど、
2人の関係性ももちろんあると思う。
性格の違い、というか。

ちょっとした小僧みたいに、ちょっかいを出すことしかしないホン•チャヨン。
ヴィンチェンツォは女性として扱い、尊重し、ドキドキしているのを、
チャンチャンと終わらせてしまうホン・チャヨン。

それはそれで、でも十分に、いえ、十二分にときめかせてくれることを私は知りました。

このダークヒーローにはこれぐらいがちょうどいいんですね。

事件が解決してスッキリしたことには違いないけれど、
やはりロスには違いない。

もう一度、最初から観ようかな。



よろしければサポートお願いします!サポートいただいたお金は、新刊購入に当てたいと思います。それでまたこちらに感想を書きたいです。よろしくお願いします。