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お客様の立場、お店の立場

14年前にオープンしたギャラリー茶寮南の風は飲食経験無しの父、母、私が中心になって始めたお店。

小さな事ですが器好きの母と私は素朴な疑問として、お店は何故同じ器を使うんだろう?
お客様がそれぞれ違う器だと楽しいのに!
なんて事をよく話していました。
(もちろん、器にこだわりを持ち
個々に違う器を出してくれるお店も沢山ありますが)

が、自分がいざお店を始めると、同じ器を揃える意味がよくわかりました!

南の風が当初 主に使っていた器が母の実家から貰った優に100年は過ぎている物。
やきが甘いのでかげやすいく今の洗剤は洗浄力があるので顔料もどんどん薄くなる代物なので手洗いは必須!

そんな大切な大切なお皿も所詮はお皿
一枚ずつ広げて乾かせるはずも無く洗ったら重ねる!それを拭いて又重ねる!
まして会席料理なので器の種類は多く、場所にも限りがあるので重ねて仕舞う!
それが一番器を割らない方法!

そして個々に違う器の大きさで出すと料理の雰囲気が変わってしまうし、お客様の公平感が損なわれる恐れもあるので、揃ったお皿の大切さが身に沁みました。

こんな事が多々あると、ほうれん草を茹でるにしても主婦の経験は横に置いて、まずはどうしてこんなめんどい事するのか?と思いながらも言われた通りに受け入れると、そこには納得のいく答えがあり先人?の知恵だ!と感心するばかり。

ようはどのお店もお客様に美味しく楽しく食事をして、満足して帰って欲しい。

お店側がお客様に与える満足感はお店のコンセプトだったり、店主の思いだったり。
南の風は、お祝いや法事で利用されるお客様も多いので食事の公平感は大切!と学んだ出来事でした。

自分がお客さんのなるとお客さんの目線で、お店を始めたら今度は経営者の目線でとお店を見てしまう😅
なるべく、ジロジロ見ないで純粋に食事を楽しみたい!と思ってはいるのですが…。

だからこそ、それぞれのお店の創意工夫に心から敬意を表したくなります!          s

今、南の風もお客様に秋を楽しんで頂いています。


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