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人間はめんどいのにドールときたら。

友達の結婚や出産、祝うべき大事なシーンの報告を受ける。
私が結婚して引っ越して、コロナ禍の自粛だったり何なりですっかり疎遠になった。
私もそろそろ年齢だけど、出産は費用や環境や旦那の心境やその他諸々の都合で本格的な話にならない。
だから。
だと思う。
嫉妬だと思う。友達の出産報告だけは辛くなる。

今年愛ているグリムリパーの撮影はしばらくしていなかった。なのに急に顔が見たくなって、昨日からカメラまで用意して撮影し始めた。
そうすることで乱れた心が落ち着いた。
私が彼の顔を見たくて行動した意外に、彼が私を気にかけて"呼んで"くれたのか、とも想像して喜んだ。

『ぽろぽろドール』の豊島ミホ先生の後書きにある、「きれいな男の子が傍に居てくれる。それだけで、どんな行いも言葉も、要らない」が、わかった気がする。

美しいを形にしたドール。醜い心を持つ自分。
ドールと過ごすことで浄化されていったんだろうか。

まだ心のどこかがモヤモヤとしているけれど、ドールの存在は意外なところで助けになるんだと思った。単純に好きで、夢中をくれる存在だったはずなのに。
人形は持ち主を守る、というのは本当らしい。

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