シングルマザー家庭の貧困

こんばんは!minaminaです。

 私は大学で社会学を勉強しているのですが、社会学の内容にはジェンダー、貧困や格差、地域社会、過疎化、少子高齢化、コミュニティ、ポップカルチャーなど様々なものが含まれます。社会で起きていることすべてが研究の対象で、自分が問題意識を感じていることについて焦点を当て、調べたり調査したりしていくという自由な感じの学問です。

 社会学を専攻しようと思ったきっかけの1つはフィールドワークという現地にいってインタビューを行ったり観察をしたりする研究の方法に惹かれたことで、いまは特別に研究したい内容が決まっているわけではありません。
 ですが、前期の授業で触れた内容の中で興味を持ったことがいくつかあり、今回は日本のシングルマザー家庭の貧困について書こうと思います。

 日本のシングルマザーの家庭は一般的に経済的に苦しい状態に陥りやすいとされていおり、その主な原因と影響について調べ、考えました。

 まず、一人親世帯の家庭が貧困状態になってしまう原因についてですが、非正規雇用者が多いことや養育費がもらえないことなどがあります。その中で私は特にシングルマザー多くが非正規雇用で働いることが大きく関係していると思っています。それは前期の授業を受ける中で衝撃を受けたデータがあったためです。以下に示しています。

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 このグラフの真ん中あたりの日本のデータを見ていただきたいのですが、日本のひとり親家庭の貧困率は働いていても働いていなくてもほぼ同じであることがわかります。その一方で他国のほとんどでは、働いているひとり親家庭の貧困率は無業のひとり親家庭よりも低いです。私はこれを見て日本のひとり親家庭では、母親(割合は少ないですが父親)が懸命に働いているのにそれが正当な給料を得ることに結びついていないんだなと痛感しました。

 この状態を解決していくために、単純な考えかもしれませんが、各企業が残業代の未払いをなくしたり、同一労働同一賃金の制度を取り入れたりするなどができると思います。このような小さなことから変わっていけば、少しでも日本で、働いているシングルマザー家庭の貧困率が下がることにつながるのではないかと思いました。

 次に貧困状態が家庭に与える影響についてです。これにも様々なものがあると思いますが、私はこどもの教育機会への影響が大きいと考えています。現在、貧困世帯の経済的負担を軽減するような政策はとられているものの、実際に学校に通う上では、習い事や学習塾の費用、学校の教材費など様々な支出があります。このような支出は特にひとり親家庭の世帯にとって非常に大きな負担です。

 また、大学や専門学校に進学するにはある程度まとまった教育費が必要ですが、ひとり親家庭の世帯が準備をすることは両親がいる世帯と比べて難しく、結果的に進学するという選択肢がとりづらくなるのではないかと考えられます。このようにして、シングルマザーの家庭と他の家庭で大きな教育機会の差が生じないようにするためにも、シングルマザーが安心して子育てをできる支援が必要だと改めて思います。

 今回のこと以外にも社会で当たり前とされていることに違和感を感じることがあったり、解決されるべき多くの問題があったりすると思うので、いろいろ学べたらいいなと思っています。拙い文章ですが読んでいただき、本当にありがとうございました。参考にした記事を載せていますので、興味を持った方はぜひ読んでみてください!

「日本のシングルマザーは貧困って本当?~離婚しても貧困に陥らないために~」https://www.entrust-inc.jp/sin/409

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