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LoL WCS2023 Tier List


スイスステージ終了時点でのメタ分析


swissステージ終了時点でのメタ

top: 高水準な器用貧乏

フィオラ, ジェイスといったレーン強者や, サイオン, マルファイト, オーンのようなフルタンクで強力なエンゲージするチャンプの評価は下がり, ジャックス, レネクトン, カサンテといったレーンを安定させて集団戦でダメージをだしてキャリーできるチャンプの評価が高い. ランブルだけは別格であり, 圧倒的なレーンの強さに加え, jgやsup の強力なエンゲージにUltを合わせられる点で非常に評価が高い. 

jg: 強力なエンゲージャー

マオカイ, J4, セジュアニ, ヴァイといった非常に強力なエンゲージ手段を持つチャンプの評価が高い. 特にマオカイは視界確保, ピール,  ゾーニングも強力であり, ハードキャリーをするADCの力を発揮させやすいことから評価が高い. ポッピーはオブジェクトのにらみあいに非常に強いことから, 強力なエンゲージこそなくとも先にポジションをとって相手をいなす性能が高いため, 評価が高くなっている. 

mid: 中終盤を支えるキャリー

超高水準なmidが揃うLPLやLCKではレーンが強く逃げ性能が高いうえに, エンゲージ, ディスエンゲージ, ポークとなんでもできるアジールの評価が高い.  またレイトスケールが非常に良くJ4やラカンと相性のいいオリアナ. 超強力なエンゲージ性能を持つニーコも構成をまとめやすく, BAN枠となることが多い. アカリやサイラスはレイトで活躍するには立ち回りが非常に難しく, レーン戦で勝ちにいくことも難しいため評価を落としている.
アジールに対してタリヤを出すチームが多いが勝率がふるわないため評価が難しい. しかし, Day7, KT vs LNG 戦にてBddのタリヤがアジール相手に活躍していたので使い手しだいで評価が変わりそうである.

adc: ハイパーレイトキャリー

レーン戦で相手を圧倒するチャンプはカリスタのみ評価が高く, ケイトリン&ラックスやエズリアル&カルマ, ドレイブンはあまり見られない. 強力なエンゲージャーが多いこのメタにおいてザヤが最強格であり,  レッドサイドのBAN枠となることが多い. カイ=サはザヤに次いでtierが高く, そのバースト性能とエンゲージャーに合わせてバックラインを殲滅できる機動力が評価されている. 
カリスタ, ザヤ, カイ=サはBANされることが多く, pickされやすいチャンピオンがアフェリオス, ジンクス, ゼリのハイパーレイトキャリーである. 
トリスターナがカイ=サのカウンターとして評価されているものの, このマッチはあまり見られなかった.

sup: エンゲージャー or ディスエンゲージャー

ラカン, レル, ノーチラスといったエンゲージをさらに強力にするチャンプか, jgにエンゲージをまかせてディスエンゲージ性能の高いレナータ, バードを採用するケースが多い. アリスターはエンゲージ, ピールともに強いものの, ミスが多い上に, そのミスが致命的となるのでsupの腕力と度胸が問われる. レナータはレーン戦も強いため, アッシュやカリスタ, ドレイブンと合わせてレーン戦を勝ちに行くプランもある. エンチャンターの評価は著しく下がり, ポジションを整えやすいチャンプが評価されている. T1は圧倒的なピール性能を有するタム・ケンチをハイパーレイトadcと合わせて2回pickしており, 今のメタと非常にマッチしているためかなり高く評価しているだろう.  

コンボピック

ランブル&J4

J4がEQRしたとこにランブルがR
凶悪強力エンゲージ

オリアナ&J4, ラカン

オリアナがEしてつっこんだとこにR

カイ=サ&ノーチ, ラカン, アリスター, レル

強力なCCを持つエンゲージにカイ=サがバースト

カリスタ&レナータ

レーン戦最強候補, レナータWがカリスタと好相性

メタへのカウンター

レナータ

J4やマオカイのエンゲージをRで簡単にディスエンゲージできる.

ゼリ

ランブル, J4からの逃げ性能が高く, 強引なエンゲージをいなしやすい.

アリスター

ニーコのR詠唱中にWで弾ければ強い. 弾ければね.

ファイナルステージの注目ポイント

なんといってもやはりザヤであろう。T1はレッドサイドであえてザヤをオープンし, オリアナ&J4という強力なコンボピックを抑え, ベタ足&タム・ケンチで対抗した.

BLG vs T1 ザヤへの解答を示した.

また, ピールができるsupも評価を上げる可能性がある. タム・ケンチやスレッシュなどはBlueサイドにカイ=サをとらせてRedサイドでべた足チャンプとともにpickするといったB&Pも見られるかもしれない. そうなるとjgにエンゲージが託されるので, ゲーム運用がやや難しくなりそうだ. リーシンヴィエゴといったキャリーjgはファイナルステージでは見られないであろう.

botレーンに関しては, レーン戦からスノーボールする戦略はかなりハイリスクであると思える. 超高水準のduo botが揃うファイナルステージにおいて, botを破壊しスノーボールというのは非常に難しい. FNCはカリスタを抑えドラゴンファイトに強いリーシンをpick, スノーボールする良い構成に思えたが負けてしまった. 

WBG vs FNC カリスタで1killとっても勝ちきれず

DK vs KT 戦のような悪夢もあり, スノーボールよりもレイトスケールメタであることを感じる.  それでもカリスタをpickするチームがあるのか注目したい. 

総評

強力なエンゲージャーが揃う中, レイトスケールadcを守るのか. 攻めを貫くのか. supのpickにチームの色がでそうである.
B&P戦略については, カイ=サ, マオカイが1st pick最有力候補である. Blueはどちらもオープンして取り合うことはせず, 片方だけが空くような状況をBANフェイズでコントロールするであろう. どのような思惑を持ってBANしているのか注目しながら観戦するとより楽しめるだろう.





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