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Mid Pushの重要性(LOL)

有利な集団戦を作るには

今回本記事を書こうと思ったのは、先日開かれたThe k4senをUGさん視点で見ていて、UGさんがひたすらmid push!を説いていたからです。なぜそんなにmid pushが大切なのでしょうか? mid pushの重要性を理解するためにはまず、有利な集団戦を作るための2つのポイントを知る必要があります。

  1. 人数差がある

  2. 視界外からエンゲージできる

人数差に関しては言わずもがな、数が多ければ多いほど集団戦に勝ちやすいです。
チームげームにおいてエンゲージする側が強い理由として、準備ができている点があげられます。重要なスキルの有無を共有でき、誰を狙ってどんな形で集団戦を進めるのか。あらかじめ声かけができるので集団戦をうまく進めやすいです。反対にエンゲージされる側はエンゲージされた時にスキルがなかったり、TPできるワードがなかったり、ポジションが遠かったりして集団戦の準備が万全ではないケースが多いです。
この2つのポイントを理解して、改めてmid pushを考えていきましょう。

ドラゴンファイトのエンゲージ

ゲーム時間約20分あたりからドラゴンファイトが起きやすくなります。ここでは、自分のチームがブルーサイドだと仮定します。

ドラゴンファイトにおけるエンゲージケース

ブルーチームはドラゴンサイドの視界を完全に除去し、待ち伏せしてエンゲージを狙っています。レッドチームは視界が全くないものの、ドラゴンを取りにいかなければなりません。サイドでファームをしていた味方は遠いものの、視界のないブッシュに二人で近づいていきます。

セジュアニのRによるエンゲージ

5 vs 2と人数差があり、自分たちから仕掛けにいける理想の集団戦なため、非常に勝ちやすいファイトです。仮にレッドチームの人数が同数でも、キャリーに強烈なエンゲージができれば勝ちやすい集団戦となります。
このように視界をとって待ち伏せをし、視界をとりにくる敵にエンゲージをすることで発生する集団戦は非常に多く、プロの大会でもかなり見られます。基本的に待ち伏せをしてエンゲージをする側が強く、この形を目指して動いていきます。では、この形を作るためにはどのように動けばいいのでしょうか?ここで鍵を握るがmid pushとなるわけです。

ターン制の視界管理

では、今度はレッドチームの視点に立ちましょう。

レッドチーム視点

そもそも、絶対にドラゴンを取らなければならないのに、相手がドラゴンをタッチしているかどうかわからないまま危険なブッシュに入っていく事は無謀です。このような状況になる事を防ぐためには、ドラゴンがアップする前にみんなでmid pushをする必要があります。

ドラゴンUPまで残り90秒

ブルーチームは視界をとりにくるレッドチームをずっと待ち伏せていますが、レッドチームはかまわずにmid pushをしています。これをドラゴンがUPするまでずっと放置するとミニオンがタワーにぶつかってファームできなくなってしまいますしタワーもどんどん割れてしまいます。このドラゴンが4ドラゴン目であればいいのですが、そうでない場合midインヒビタータワーにファームまで失い、ドラゴン一つでは釣り合わない損失を被ってしまいます。

ドラゴンUPまで残り70秒

サポートもワードがなく、ミニオンとタワーの損失を防ぐためにブルーチームはリコールをしなければなりません。pushしていたミニオンに敵が映り、レッドチームは安全にドラゴンサイドの視界を管理できます。

ドラゴンUPまで残り50秒

今度は最初の局面とブルーレッドが入れ替わっています。このように、お互いに視界管理を交互におこなっていくので、ターン制の視界管理となります。UGさんがしつこくmid pushして敵が見えたら視界管理と言っていたのは、このような要因があるわけです。このターンを繰り返し、ドラゴンが湧く直前に視界管理をして待ち伏せられる状態になったチームが有利な展開になれるのです。

ドラゴンUP後の攻防

では、ドラゴンがUPしたときに敵にドラゴンサイドのポジションを掌握されてしまった場合はどうしたらいいのでしょうか?方法として以下のものがあります。

・逆サイドのオブジェクトをとりにいく

逆サイドで有利を作るブルーチーム

仮にポジションを取られても4ドラゴン目でなければ様々な有利を逆サイドでとることだができます。浮いてる敵のガンク、ヘラルドやバロン、敵JGを食べる、タワーを壊す、深めの視界をとるなど、待ち伏せをしているかもしれないドラゴンにリスクをおかさずに、逆サイドで有利を広げる動きはとても大切です。

・強引に突破する

人数有利を作り強引に突破するブルーチーム

本来待ち伏せているところに向かうことは非常にリスクがあります。しかし、4ドラ、エルダーといったとられると勝利が大きく遠のく場合リスクを負ってでも行かなければいけません。TOPレーナーを寄せて人数有利を作り、無理やり突破しにいくこともできますし、青トリンケットやエズリアルのRといった遠くから視界をとれるスキルでひとつずつ安全なゾーンを作り突破していくこともできます。

待ち伏せせずにラッシュするレッドチーム

しかし、視界の管理にスキルを使ってしまいますし、青トリンケットもCDが非常に長く、midとadcの2つしかないケースがほとんどです。また、ブッシュのひとつひとつの視界をクリアするのには時間がかかりますし、恐る恐る丁寧に視界を除去してる間にドラゴンを取られてしまう可能性もあります。なのでうまくいく可能性は低いと考えてください。重要なオブジェクトファイトであればこうならないようにゲームを進めていかなければいけません。また逆に、ドラゴン前の重要なポジションをとれたのであればこの有利を活かして積極的にエンゲージをしなければいけません。

今度は反対に、ドラゴンがUPしたときに有利ポジションをとったときにはどうすればよいのでしょうか?方法として以下のものがあります。

・エンゲージをする

midが離れているのでエンゲージするブルーチーム

恐れずにエンゲージしましょう。基本的に仕掛ける側が有利であり、相手のポジションが少しでも狂っていたり、ミニオンファームに重要なスキルを使うのを確認したときがチャンスです。topレーナーにTPの場所を確認し、仕掛けることが大切です。キャリーのアイテムが勝っているのであれば、多少強引でも勝てる確率は高いです。

・ドラゴンにタッチし取り切り or 反転

青トリンケットでラッシュに気づかれたレッドチーム

待ち伏せしていてもなかなか相手が来ないとき、いつまでも待ち伏せるわけにもいきません。ドラゴンを倒しに行く必要があります。この時絶対に相手がくるであろう通路にワードを置いてください。ドラゴンをラッシュしている間に相手がどの程度近づいてきているのかを把握できていないと、取り切ってしまうのか反転して戦うのか判断ができません。また、どこまで敵がきたら反転するのかをチームと共有する必要があります。また後退すればするほど相手チームに自分のチームの居場所がばれやすいため、ややリスクがあります。駆け引きが非常に難しいのでここでは割愛します。

よくある失敗例

ひとりで視界をとりにいくサポート

ソロキュー超あるあるです。視界がない!とワードにピンをされ、見えないブッシュからキャッチされ死んでしまうサポートを何度も見てきましたし私もよくやっていました。

敵がいるサイドでmid pushをするブルーチーム

セジュアニやザックといった強力なエンゲージ手段を持つ相手がいるサイドでmid pushをおこなうのは危険です。できるだけ敵がいないサイドにたってmid pushをしましょう。

有利なポジションでもエンゲージせず後退するレッドチーム

相手のタンクが強引に入ってきても簡単に後退してはいけません。ミニオンはpushされており、ドラゴンを安全に取り切る時間もないのでせっかく得た有利を完全に放棄し、下がれば下がるほど逆に不利になります。

リコールが遅いブルーチーム

ドラゴンがUpする20秒前にリコールしても間にあいません。midをpushして視界を除去しながらドラゴンに進む頃にはとっくに相手がドラゴンを狩り終えています。また、時間がないからとmidをpushせずに視界のないjgを通って進むことも非常にハイリスクです。視界のないブッシュからエンゲージされる危険があり、戦闘に負けてしまったら押されたミニオンを使ってネクサスを破壊される可能性もあります。

視界を除去しきれていないレッドチーム

デワーディングがしっかりできていないと、待ち伏せしても相手に無視されてしまいます。ドラゴンに視界があるのに待っていても相手は近づくはずがありません。しっかりと相手の視界を消してください。また、背後にワードがあるとそこにファイターやアサシンがTPする危険性もあります。バックラインをひき殺されてしまうので、ちゃんと視界を消しましょう。

TOPにTPがないのに仕掛けるor仕掛けられるレッドチーム

人数差がある場合良いエンゲージが決まっても勝てません。相手はTPで寄れるのに自分は寄れない!といった場合、あらかじめグループするか、諦めるかをしましょう。これまたソロキューあるあるです。

最後に

今回はとても単純に考えて書きましたが、実際はもっともっともっと考える事が多いです。ワードの数、リコールタイミング(遅ければ遅いほど良いアイテムをそろえやすい)、バロンの管理など、細かいマクロは私にもよくわかりません。昔の試合ですが、Worlds 2017 Group Stage Week 1 SKT vs EDGにおいて、1万ゴールド差をひっくり返した試合があります。本記事を読んだ後に、Zireneさんの超逆転勝利の解説動画を観るとなかなか面白いと思います。私は去年本格的にはじめて現在silver4という高いレートではないのですが、初心者の人に読んでいただき役に立ててもらえたら嬉しいです。
また、私がマクロの事を勉強したのもJapanese korean UGさんのファッキンわかりやすいLoL講座動画を視聴してからです。なんと今ならファッキン無料で視聴できますし、彼女もできるのでおすすめです。

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