「第二章の始まり」続きの続き

5月22日


7ORDER5周年記念日には、19時からオフィシャルYoutubeチャンネルで生配信が行われた。


◆セブンはこんな会社にしてほしい。お願い安井CEO!!

メンバーが安井社長に直々にお願いをするコーナー。安井くんが〇✖️で答えてくれる。

萩谷「海外撮影行けますか?」
 →安井CEOの答え「〇」
真田「サウナが欲しい」
 →安井CEOの答え「✖️」
諸星「健康診断」
 →安井CEOの答え「〇」
阿部「高級ジムの法人契約」
 →安井CEOの答え「✖️」
長妻「犬を飼いたい!」
 →安井CEOの答え「✖️」

◆ずっと聞きたかったけど聞けなかった!
7ORDER謎クエスチョン

サプライズゲストが登場し、7ORDERに直接聞きたいことを聞くコーナー。

一人目:安田大サーカスのクロちゃん
真田くんと、もろとながつに質問した。

二人目の植木豪さんは、あらんくんと萩ちゃんに。

三人目は、お弁当屋さん「金魚鉢」のオーナー渡辺さん。お弁当と、大豆で作られたグルテンフリーのケーキ持参で来てくれた。質問は安井くんと顕嵐くんに。
「金魚鉢」は、7ORDERが活動開始時から借りていた“ぼくたちの秘密基地”「アトリエ」のすぐ近くにあったお店。アトリエは、よくYoutubeを撮影していた場所として懐かしく思い出される。2021年に開催された写真展『WE ARE 7ORDER IN PARCO』では、そのアトリエ内装が展示されたが、実際に使用していたものが置かれ、かなり再現度が高かった。

再現された「アトリエ」
アトリエで動画を撮影する7人
棚の中身まで確認する事ができた

「金魚鉢」を第二のおふくろの味とまでいうほど頻繁に利用した7人。オーナーのご厚意でよくサービスしてくれたようだ。この日、渡邊さんが7色の花を花束にして持って来てくれたことも嬉しかった。

最後のサプライズゲストは、キスマイの千賀くんだった。登場の仕方も凝っていて、インスタライブのコラボに見せかけてからのご本人登場であった。
千賀くんは、前世で「Love-tune」を特別可愛がってくれた先輩である。退所後もその関係は絶えることなく続いていたといい、安井くんの舞台を観に来てくれたり、最近ではあらんくんと長妻くんがサウナ帰りにふらっと千賀くんの家へ遊びに寄ったらしい。
そんなトークの中で明かされた「あの日」の話である。事務所を辞めてほしくなかった千賀くんが、7人を店に呼び出し説得しようとした日、自分が言えば思いとどまってくれると確信していた千賀くんは、「復帰おめでとう」のくす玉とケーキまで用意していた。しかし「ごめんなさい。もう決めたことなんです」と断られたところで、店員さんから部屋に持ち込まれるくす玉&ケーキ。地獄の空気だったことは想像に難くない。千賀くんの気持ちには感謝しかないが、お上に逆らったのかどうか知らないが見せしめのように仕事を取り上げられ干された人たちに「辞めるな」は酷な話である。その時の彼らに、残留する選択肢はなかったのだと思う。
 
7ORDERになってから、7人きりで戦っている姿をずっと見ていたから、嬉しそうにすっかり心許して後輩の顔をしている6人を見るのは久々だった。芸能生活の始まりに育まれた結びつきは、特別なものなのだろう。兄貴への尊敬と信頼が十二分に伝わってきた。千賀くんは、何度も前世のグループ名「Love-tune」を連呼し、事務所を辞めてもどんなに落ちぶれても大切な後輩だと言ってくれた。そして6人のために、自身でデザインしたお揃いの靴までプレゼントしてくれた。「美勇人の分も作ってやるぞ」と言ってくれた。

◆阿部顕嵐くんからの発表

怒涛のサプライズゲストコーナーが終わり、今日配信を開始した新曲のMVをさあ皆で見ようかという時である。じゃあ、顕嵐から、と安井くんが話を振った瞬間、私は、「ああ、きたか」と身構えた。せっかくミラクルに湧いていたこのタイミングで。楽しい嬉しいだけでは終わらせてはくれないのだ。
 
「俳優活動に専念したい。」
「ずっと前からやりたかった俳優に専念させてもらおうと思っています。ここで自分の時間を作って、俳優の勉強をしたい。」

いや、わかっていた。だってツアーに全く参加しないから。ただ「脱退」でなく、「音楽活動をセーブする」ことを選んだのだと、ようやく本人の口から発表してくれた。ずっともやもやしていたことがやっとすっきりした。
 
しかしどうしても湧いてくる疑問。「美勇人くんがまだ居たら、このような決断をしただろうか」。美勇人くんの決断に端を発して7ORDERは音楽や仕事面だけでなく、メンバーのモチベーションにも影響が出たことは間違いない。現に顕嵐くんは、美勇人くん脱退の時、「僕の中で7ORDERは終わった」という意味の言葉を残した。

◆一人脱退するまでが「第一章」。「第二章」は、さらに一人が音楽活動を辞めて始まる。

つら。読み進めるのがつらいよ。

◆コーナー:新曲「But(裏)」MV初公開

予想に反した落ち着いた曲調だった。MVはしなやかに踊り歌うスタイル。


◆二日後の5月24日、「But(表)」サプライズリリース

(裏)ではダンススタイルだったが、アレンジをバンドスタイルに変えていて、まるで別の曲のようだ。詞の内容も若干変えている。1曲で二度楽しめる7ORDERらしい二面性を見せてくれた。




 7ORDERと千賀くんの共演は、ネットニュースにもなった。歴史が動いたなんて言われた。旧事務所の人たちとコラボすることも珍しくないフェーズに突入したのだ。垣根がなくなったことは、非常に喜ばしいことだと思う。彼らは相手側に迷惑がかからないようにと遠慮して、継続している関係性をずっと伏せてきた。一方、長い物に巻かれ、上の顔色を窺って、事務所を去った者との交流を自己保身のためひた隠してきた人たちが、お咎めが亡くなった途端急に彼らの名前を出し始めたことに私は不快感を覚える。しかもたいてい、絡んでやれば喜ぶだろうという奢った感覚で、こちら側の気持ちを慮る気配は微塵も感じられない。
 7人は、Love-tuneを潔く諦めて、7ORDERとして厳しい風当たりの中必死に生きてきた。あの時何事もなく事務所に残っていたら、今頃彼らも忖度の恩恵を受けてぬくぬくと過ごしていたかもしれない。そんなズル賢くかっこ悪い姿を晒さずに済んだ。多くを語らず黙々とスキルを磨いてきたことが、今大きな財産になっている。

 ただたった5年で第二章を迎えることになるとは夢にも思わなかった。「僕たちは一つ」だという言葉に運命的な結び付きを信じていただけに、実際にはその絆に亀裂が入っていたことにショックを受けた。6人になった7ORDERにこの先どんなストーリーが待ち受けているかなんて、誰にもわからない。正解なんてない。雨降って本当に地が固まるものなのかな。どんな局面を迎えても前を向いている彼らが好きだから、この先の明るい展開に期待したい。

 ところでこの日の長妻くんである。配信冒頭紹介してくれたのは、今日のために徹夜で仕上げた小田ちゃんを中心とした宇宙空間の絵である。丁寧にちゃんと「7色」で塗られている。そして衣装である。7ORDERがヨウジヤマモトGround Yとコラボした「&Y」MV製作の際、曲中で美勇人くんが描いた作品を使用したアイテムが2021年Ground Y4周年記念に発売されたが、そのコレクションのロングシャツを着ていた。確か自前で購入したんじゃなかったか。千賀くんにそのシャツを「いっぱい描いたね〜」といじられた際にもすかさず、「これはみゅっさんが〜」と軽く説明していた。5周年記念の配信に、昨年まではそこに居た美勇人くんを連れてきてくれたのは長妻くんの粋な計らいだ。

 7ORDERの最終兵器と言われる彼は今、旅を続けながら地上波ドラマに連続して出演中である。「憧れの先輩、高校で一緒だった仲間とはもうずっと会っていないけど、共演できるように僕頑張ります!」と言う。謙虚で努力家で諦めの悪い彼が、怒涛の環境の変化を受け入れて歩みを止めることなく笑ってくれている。愛情深い彼の笑顔が救いである。未来は絶対に明るいし、諦めなければその願いは必ずや叶うと信じたい。