美勇人さんはクリエイターとして充電期間に入ったと思おう

ずっと考えていた事がある。
ものづくりする人って、インプット作業が大事なんだろうな、って。心をフラットにして、自然に触れ、アートから刺激をもらわないとひらめきも生まれない。ゼロから何かを生み出すエネルギー、自分が信じるものを具現化することがどんなに難しいものか、凡人の私にはわからないのであるが、多忙な美勇人さんがいつインプットをしているのかとずっと不思議に思っていた。
真田くんはマルチタスクの出来る、クリエイターとしては全く異なるタイプだろう。
マイペースな人はいい。しかし感受性豊かで、他人の気持ちをよく理解できる人だからこそ、自分のためだけの時間がなかなか作れなかったのではないだろうか。

思えばメジャーデビュー後ずっとツアーが続いていたし、楽曲制作にレコーディング、動画の撮影もある。サービス精神からバラエティ部門も引っ張ってくれた。今年はバンドとダンスを両立するという体力的にも大変な原点回帰のアルバムを発表し、そのアルバム名を冠したツアーも開催。その合間にフェスに出演し、その他ゲリラライブまでやっていたのだから多忙を極めた。結果的に7ORDERのいちメンバーに専念せざるを得なかった状況は、いちクリエイターとしての森田美勇人の犠牲の上に成り立っていたのではないだろうか。自分に向き合う時間が持てず、個人的にやりたい事が後回しになってしまう。美勇人は天才だからと何でも器用にこなすことが当然と見做されていたことも、負担に感じたかもしれない。

7ORDERを離れることが、いつしか美勇人くんが美勇人くんであるために必須になって、その想いは消え行くどころかどんどん膨らんだ。出来るなら、森田美勇人の1割でいいから7ORDERのために割いてくれないか、と説得されたかもしれない。私でも思う。でもそのたった1割では7ORDERを全うできない。プロ意識が高いからこそ残された甘い道を絶った。今回の発表をそんな風に私は理解しました。

まずは英気を養って、7ORDERに注いでくれていた情熱を一旦フラットにして、そして、心のままに次の活動に臨んでください。
新しいステージでパワーアップする森田美勇人さんを楽しみにしています。