マフラーは和製英語ではない

昨日は寒かったのでマフラーを巻いて出社した。
It was so cold yesterday that I went to my office wearing a scarf.
え?マフラーって和製英語?
ほとんどの人がmufflerは和製英語だと思っています。
ネット上には「日本で言う暖房用に首に巻く毛糸や布のことをmufflerとは言いません、scarfと言いましょう」と得意げに書いてあります。
この事は、半分は正しいが半分は間違っています。
それは、ウキのscarfのところを見ても明らかです。
そこにはこう書いてあります。
In cold climates, a thick knitted scarf (sometimes known as a "muffler"), often made of wool, is tied around the neck to keep warm.
つまり、スカーフの一部がmufflerであって、scarf=mufflerではない、と言うことです。
では、何故、こんなことになってしまったのでしょうか?
1913年のDHロレンスのThe sons and lovers第8章にはThe newcomer took off his cap and his big woollen muffler . His nose was pointed and red.と書いてあります。
つまり、この時には英語でもマフラーの事をmufflerと言っていたのだが、車のmuffler(消音器)が発明されて以来そちらをmufflerと呼ぶ方が一般的になった、ということらしいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?