救いの言葉と呪いの言葉

救いの言葉と呪いの言葉
今までの自分の人生を振り返ってみて、自分の身の回りの人からかけられた何気ない言葉とその結果について考えてみた。
まず、救いの言葉から。
「あなたは優しい心を持った子供だから、その気持ちを忘れないで生きていきなさい」
これは、母が僕を捨てて、父と別れて出て行くときに行った言葉だ。
僕はまだ小さかったのでその頃はよくわからなかったが、成長するにしたがって母の望んだような子供に成長していったのではないかと、今考えると思っている。
その逆に、呪いの言葉。
それは、僕が最初の結婚をしたとき、僕の叔母さんが、新妻になる僕のパートナーに披露宴で言った言葉だ。
「結婚おめでとう、あなたは良くこんな優柔不断なxxちゃんと結婚してくれたね、ありがとう。」
10年後、二人の仲がうまくいかなくなった時、彼女の離婚の決意を後ろから押したのはこの言葉だった。
一人の人間の性格を肯定的に表現するのか、否定的に表現するのかは、表から見るのか裏から見るのかの違いであって、見られているものそのものは同じものだ。
本当に、言葉の力は恐ろしい。