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安野光雅さんを偲び、改めてその絵を愛す

絵本のノーベル賞画家が逝く

正直、お名前は存じ上げていなかった。でも、ニュースの中で示された絵本を見て、小さな頃からよくよく知っていたことに気づいた。これ↓だ。

世界文化社から1970年代に出版された「こどものための百科」(思い入れや逸話が沢山あるんだけど詳しい説明は今回割愛)……表紙自体は数名の合作だけれど、左下の一枚は間違いなく安野さんの画風。扉を開いてみれば、「もくじ」のすぐ下にしっかりお名前が記されている。ちなみにこの扉絵↓も安野さんのもの。

無意識に30年来親しんできた画家。

完全に無意識ながら、去年こんな本↓を図書館で借りていた。

貸し出し記録↓は去年の10月。娘用に借りた中の、3冊目がそれ。

幼い頃の記憶が作用したのかどうかわからないけれど、なんだかご縁を感じます。

ちなみに冒頭で示した百科絵本がなぜ1巻でなく18巻かというと、この挿絵をぜひ見てほしかったから。

小さい時は気にも留めなかったけれど、挿絵画家全員のイラストが集合した「ごあいさつ」……客室後方のおじさん、おばさん達はきっと、この百科絵本に携わった人達なんだと思う。(なんか書いてて涙が出てきた)この中に安野さんがいるかはわからない。挿絵担当者はそれぞれのイラストだけの登場かもしれないけれど、だとしたら最後尾の博士?と赤い三角帽の子が安野さん。(フクロウと青い鳥もそうかな?こっちは自信ない)

娘のために買い直した百科絵本のページを、パラパラとめくる。娘と一緒に眺めているはずなのに、30年前の幼い自分と一緒にいるような気さえする。


失礼ながら、お名前は全く覚えていなかった。

でも、絵は確かに、私の心の底に残っていた。

改めて見つめ直した、愛おしい絵の数々。これから先、娘が大きくなって、また親になる頃も、安野さんの絵は、絵本は、多くの人に愛され続けててほしい。

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訃報から寂しさが募ってはいますが、安野さんが残した多くの作品を、私はまだ全て拝見したわけではありません。これから主に図書館を通じて、時に美術展を通じて、もっと意識的に安野さんの作品を楽しんで行こうと思います。

ちなみに本来は著作権的に挿絵の写真↑もネット上に上げちゃいけないと思うので(解像度は落としてますが)、怒られたら消します。もっと詳しく絵を見たい方は安野光雅美術館へアクセスしてください。津和野町ってどこ?って思いましたが島根県だそうです。

いつか行きたい場所が、ひとつ増えました。

応援してくださるそのお気持ちだけで、十分ありがたいのです^_^