メモをアウトプットに使う新人の話

私、今、職場で
新人教育を任されてるんですけどね。

こんなこと言いたくないけど
全然ダメなんですよ。その新人。

新人だけど、私より2回りくらい歳上。
娘さんがいて、私と娘さんの方が歳が近い。

まず、礼儀がなってない。
人が教えてる途中で、
マジか!めんどくせえ!とか言っちゃう。

マジ?これが人の母親?

私を舐めているとか
そういうのでもないっぽい。
なんかもう、口癖。

私への質問の仕方もひどい。
敬語を使えとは全然言わないけど、
語尾が全部「?!」なのはやめてほしい。

え?!
何が?!
合ってる?!

こちとら耳がキンキンだし、
全然合ってないし、最悪です。

その人を教育していて、
メモをインプットのために使う人と
アウトプットのために使う人がいるんだな、
とふと気づいたんですよね。

というのも、その人、
意外とめっちゃくちゃ丁寧に
メモを取るんですよ。

最初はいい事だと思ってたんですけど、
どうやらよく見ると
「メモを見るだけで仕事ができる状態」を
目指してるみたいなんですよね。

つまり、何にも覚える気がない。
事実、覚えてない。

なるほど、困ったな、と思いました。

メモを見て仕事ができるっていうのは
第一通過地点でしかないというか、

やっぱり最終的には
メモを見ずに仕事をするのが
普通じゃないですか。

今まで、メモはインプットの補助として
使うものであると思っていました。
インプットしたいことの羅列というか。

書いて覚える。
書いて反芻していくうちに身につく。
わからない時だけ見る、を繰り返して、
いつの間にか見なくなる。

でも、メモへの執着が強い場合、
メモというのは、
インプットではなくアウトプットとして
使われるんだなと思ったんですね。

書いたものがあれば頭を使わずに済む。
という感じ。

でも思い返すと、
メモがアウトプットとして活用される場面は
確かにあるんですよね。

買い物メモは
アウトプット用のメモだよね。
パスワードとIDのメモも。
(よいこはマネしちゃダメだよ)

で、暗記ノートにひたすら書くのは
インプットの用途。

うん、よく考えれば確かに
メモの用途というのは2種類あるし、
仕事でもその両方を
使い分けているかもしれない。

だけど今回に関しては、
業務内容全てを
メモとしてアウトプットするのは無理では?
と思っています。

あなた、この病院の
業務マニュアルでも作る気?ってな具合です。

メモが丁寧って一見いいことだけど、
よく考えると(その人の場合)
めっちゃ本末転倒だなと思って。

…っていうのをこの間指摘したら
目が点になってたのは
歳下なのに何を!って顔なのか
目から鱗的な純粋な驚きだったのか
分かりかねますが。

彼女が小脇にメモを抱える姿を見て、
毎日頭を抱えています。

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