見出し画像

Re:ステージ新ユニットEP「誘宵アバンダンス」「カラリコロリ」歌詞考察とかレビューとか新ユニットについての話(前半)

昨年11月に突如発表された2つの新ユニット「トライアムトーン」と「アルシュシュ」のEPが先日発売および配信開始されました。
それなりに聴き込んで6曲全部好きになったので素人ながら歌詞考察やレビューなどしていきたいと思います。

書きながら思いついたことを書いているので全然まとまっておらず読みにくいと思います。すみません。

※多分リステップ プリズムステージのメインストーリー74章 4th Stageまでのネタバレを含むので、無理な人は読まないでください。もしくは追いついてから読んでください。


誘宵アバンダンス

和ロックテイストの表題曲。歌詞も和に寄せて気持ちよく韻を踏んで「よいよい」や「ハッ ハッ」「ソレソレソレソレ」などの掛け声も入りライブが楽しそう。一部界隈では「†ダークネス†盆踊り」と言われているとかいないとか。KiRaReの某ダークシャドウプリンセスさんもニッコリ。

全体の歌詞の内容をざっくり噛み砕くと、「やなこと忘れて楽しみましょう」的な感じではありますが、曲調が†ダークネス†なので「やなこと」の部分が強調され、「楽しむ」にしてもマイナスとマイナスを掛け合わせてプラスにするような印象を受けがち。

しかしサビ後半のこの歌詞。

よいよい 袖に隠れた
よいよい 露があれば
よいよい 掬い上げるわ
貴方のため
踊り舞う百花繚乱

「誘宵アバンダンス」トライアムトーン

袖の露といえば、古い表現で涙のことですね。「人知れず泣いている貴方を踊りと舞で掬い上げる」という頼もしさと力強さを感じる節になっています。
果たしてそれはファンや観客に向けられたものか、あるいはトライアムトーンのメンバー同士に向けられたものか。

いろはにほへと散るときは
蝶より可憐に舞いましょ

「誘宵アバンダンス」トライアムトーン

「蝶より可憐に」の「蝶」がステラマリスを指しているとして、「散るときは」というのがなんとも悲壮感を喚びますね。刺し違えても倒すといったような。

タイトルの意味がちょっと読み切れませんでした。
まず「誘宵(いざよい)」の部分。一般的に現代において「いざよい」は十六夜のことを指すが、これは万葉集にある歌に「不知世經月(いさようつき)」という表現が元になっており、この「不知世經(いさよう)」というのは躊躇する、停滞するといったような意味です。
タイトルに使われている「誘宵」という言葉は存在しませんが、雰囲気はなんとなく読み取れます。
「誘う(いざなう)」に「宵」、つまり夜の始まりの頃の時間帯なので、受動的に取れば「何か(誰か)に誘われる夜」、能動的に取れば「何か(誰か)を誘う夜」である。これに「アバンダンス(大量・豊富…)」なので、つまり
分からん
本当に雰囲気だけで言うなら「百鬼夜行」とか「魑魅魍魎」みたいなことかも知れません。唄と舞で亡霊を慰める†ダークネス†盆踊り。
結局†ダークネス†盆踊りじゃないか!


WANTED

治安悪そうなイントロ。英語で何か言ってる。

-Unidentified Mysterious Animal discovered-

「WANTED」トライアムトーン

直訳で「未確認生物(UMA)発見」ですが…なんのこっちゃ?
トライアムトーンのストーリーがもっと進めば分かるのかもしれない。

「WANTED」という言葉は使われ方によって色々な日本語に訳すことができるけれど、これだけ治安の悪い始まり方ではどうしても「指名手配」という言葉が頭をよぎります。

しかし、この曲の場合シンプルに「求める」という意味での「WANTED」だと思います。
CDのライナーノーツではこの曲のページには未雨先輩が描かれていることもあり、歌詞の内容的にも未雨先輩視点でのトライアムトーンが表現されているように感じられます。ざっと引用して見ていきましょう。

WANTED 揺らせ WANTED 未来
WANTED 君と WANTED WANTED

「WANTED」トライアムトーン

「揺らせ未来」
勝ちを目指すということは、不確定で揺れている未来を限りなく「勝ち」に固定しようとする行為と言えますが、ここでもともと揺れている未来をわざわざ「揺らせ」と言っているのは、未来がステラマリスの勝利で固定されているかのように囚われた未雨先輩の心情を表しているのかもしれません。未来をトライアムトーンの勝利で固定しに行くのではなく、ステラマリスの勝利で固定されている未来を揺らしに行くというネガティブなアプローチ。
未来を揺らすために必要なのが下で言う「最強で最高な三角形」であり、それを「君と」、つまり日向とりんかと一緒に「求める」物語なのではないかなと思います。

ピタゴラス 知っているか 歪なほど輝いて
最強で最高な三角形 未知なるトライトーン探してる

「WANTED」トライアムトーン

「歪(いびつ)」であることで「最強で最高の三角形」だと言っているんでしょうか。「歪んでいればいるほど輝く」と「常軌を逸しているほど輝いている」の二通りの意味で解釈できるのですが、どちらの場合でも意味が通りそうです。

前者である場合、対比となる「歪でない完璧な三角形」はもちろんステラマリスのことを指すでしょう。(個人的に前回のプリズムステージ当時のステラマリスが完璧な三角形だったとは思えないけど)
歪であるが故に、ある1点(もしくは2点)の絶対値が「完璧な三角形」のそれを凌駕し、揺らし、破壊しうるという主張でしょうか。
「未知なるトライトーン探してる」というのも、最強で最高な三角形を構成する3つの「トーン」(tone…調子、色調、音色など)を、未雨先輩がひとりで探しているのか、3人になった今も探し続けているのか、探し続けた結果が現在のトライアムトーンの3人なのかは分かりませんが。

後者の場合はそのままですね。ステラマリスに勝利し得る「最強で最高な三角形」ということでしょう。こっちの方がしっくりくるかな。

ああ 世界の果てまで響かせ 僕らを試すDead END
進むしかない WANTED WANTED
ああ 君とならどこまでも行ける
さぁ1つになろう 無限の可能性を味方に

「WANTED」トライアムトーン

この曲で一番好きな一節。歌詞も好きだけど曲の展開も闇エモで死ぬほど好き。闇エモって言葉聞いたこと無いけど。
Dead END(=行き止まり)にぶち当たっても前に進むしかないってめちゃくちゃ好きだな…。行き止まりというと壁を想像しがちだけど、これは奈落ですね。そして3人なら可能性は無限になり前に進めるんだ…良すぎる。「さぁ1つになろう」はユニットの絆みたいなものも感じさせつつ何かもう破滅的でおしまいな感じもあってなお好き。

ああ 暴れ出す閉じ込めた記憶 砂漠に咲く花
守りたい想い WANTED WANTED
ああ 君となら辿り着けるだろう
共鳴するBorder 道なき道を繋ぐ挑戦状

「WANTED」トライアムトーン

「閉じ込めた記憶」というのがステラマリスに敗北した過去であれば、「砂漠に咲く花」とは式宮碧音のことでしょうね。
(※碧音のソロ曲のタイトルが「Desert Black Flower」)
では「守りたい想い」とは何でしょう。未雨先輩が何のためにアイドルをやっているのか。なぜプリズムステージ優勝を目指しているのか。そこが判明すれば自ずと見えてくるのかもしれません。

「君となら辿り着けるだろう」
この曲で言われる「君」は一貫して他2人のメンバーのことを指しているように見えますね。
「共鳴するBorder」
Borderは境界や限界を意味するので、ここではメンバーそれぞれ個人を形作る境界が、その「トーン」を保ったまま共鳴すると言っているように思えます。融和して一つになるのではなく、個として成立したまま共鳴して一つの三角形になる。そしてそれが「道なき道を繋ぐ挑戦状」、つまり無敵の相手に傷をつけ得る鍵になるという事でしょうか。

まだすべてが明らかになっているわけではないので断言はできませんが、この曲ってもしかしてトライアムトーン結成秘話そのものじゃないですか?
勝利を求める「WANTED」、仲間を求める「WATED」、力を求める「WANTED」、まさにタイトル通りの内容。

WANTED

「WANTED」トライアムトーン

ラストのロングトーン。ライブではここでセンターの未雨先輩が中空に向かって何かを掴もうとするように手を伸ばす振付だったら解釈一致とさせてください。

ここまで見てきて、未雨先輩ってもしかしてだいぶ闇の女なんじゃないかと思い始めたんですが、そうだったらそれはそれでめちゃ好きになってしまいそう。でもストーリーを見る限り今のところあまり闇っぽさは感じられませんね。

実は初めて聴いたときはまったく刺さらなかった曲なんですが、今では6曲の中でもかなり好きな曲に化けたかもしれません。


サンダーレスキュー!

どうした???
なんですかこの曲は。どういうつもりなんですか?楽しすぎないですか?
3分19秒という短い尺の中で、転調はもちろんリズムもテンポも目まぐるしく変化する上、オタクが大好きそうな合いの手がたくさんあるし、中山きんに君二回ある。

もしライブでカナリアとこの曲が連続で来たら命が危ない。オタクはサンダーレスキューされた後でガチレスキューを呼ばないとダメかもしれない。

ピリピリしちゃう刺激的治療と

「サンダーレスキュー!」トライアムトーン

歌詞の内容をざっくり見ていくと、どうも生ける屍みたいな人たちに雷落として目を覚まさせてやるみたいな内容で、この「刺激的治療」というのが主目的のようだけど…

ぶっとんじゃうのがたまらない!

「サンダーレスキュー!」トライアムトーン

個人的な快楽のために治療という名目で暴れ回っているようにも見える。

温かい日差しも 恵みとなる雨も
あなたが笑えないのなら
いくらあっても意味ないわ

ここがちょっと象徴的に見えます。日差しと雨っていうのが「旭向」と「佐倉未」のことを指しているとなると、これに続く否定的な表現はなんでしょうか。そして「あなた」が指す人物は、本当に先の「生ける屍」たちでしょうか。
日向と未雨先輩がりんかを笑顔にしようとしている、とも取れますよね。

ライナーノーツで「サンダーレスキュー!」のページに描かれているのはりんかなので、もしこの部分がりんかの言葉であるなら、りんかが二重人格でこういうブチギレキャラになったりとかします?

やっぱりもう少しストーリーが進まないことには読み切れない部分が多そうです。

曲としてはアルシュシュの「Merry Go Wonder」と並んでライブがめちゃくちゃ楽しそうなのでとにかくライブが楽しみですね。


余談(ユニットについての話)

トライアムトーンってメンバーの名前が「佐倉未雨」「旭日向」「中野りんか」で、未雨先輩と日向には天候に関するワードが入ってるんだけど、りんかには無いんですよね。無理矢理天候に持って行こうとするなら、「りんか」→「燐火」→「セントエルモの火」→「雷」くらいかな…。「燐火」→「セントエルモの火」の繋がりはだいぶ強引ですが。
「かりん」に変えても天候とは関係なさそうだし、有識者の見解が欲しいところ。

ユニットメンバーのプロフィールを見ていると、ところどころ明らかにユニークなものが入っています。例えば日向の苦手なものとして挙げられている「傘をさすこと」。なんだかすごい象徴的ですよね。「雨」ではなく「傘をさすこと」なのが意味深です。
そして未雨先輩の苦手なものとして挙げられている「忘れたい過去」。
リステップのメインストーリー74章 4th Stageでは、どうも日向はプリズムステージで負ったトラウマからアイドル部の活動をやめてしまった未雨先輩に復帰してほしくて頑張ってるようだというのが分かるのですが、この二人の関係をもっと知りたくなってしまいます。
こうなってくると、「誘宵アバンダンス」の「袖に隠れた露があれば掬い上げるわ貴方のため踊り舞う百花繚乱」という部分、日向から未雨先輩に向けたものなんじゃないかって思えてきますね。
りんかちゃんのプロフィールには特にこれと言って引っかかるところはなかったのですが、妹キャラなので先輩2人からめちゃくちゃかわいがられるキャラになるんじゃないかなと思っています。
あと、珊瑚とめちゃくちゃケンカしそうだし、紗由やかえと仲良くなりそう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?