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ローラースケート世界大会2021:⑧フリースケーティング(男子)

 いよいよ、男子のフリースケーティング。優勝争いが最後まで手に汗握る感じで、かなり面白い試合だった。

 アイスには小柄で中世的な男性選手が多いが、ローラースケートにはなぜかすらっと足の長い男性的な選手が多い。ちょっと濃いタイプが多いが、女性陣のみなさま、今回もイケメンぞろいですのでよろしくご査収くださいませ。


■男子 ショート

 1日目の男子ショートプログラムの結果は、1位が97.84でイタリアのルカ・ルカローニ、2位が97.18でスペインのパウ・ドメック、3位が84.14でイタリアのアレサンドロ・リベラトーレ。ルカローニとドメックの得点が0.66差という、かなり熱い戦いを見せてくれた。

 1位のルカ・ルカローニというのは、もうアーティスティック・ローラースケート界の王者というような存在で、世界大会はこれまでに4回優勝しており、ペアでの優勝も入れると世界大会で金メダル7個獲得という記録の持ち主。

↑ Luca Lucaroni - Short Program - Senior Men - Artistic World Championships Asuncion 2021 by sk8 one love

  ルカ・ルカローニの演技。会場の声援もひときわ大きい。3F+3T+3Lo、ダブルアクセル、トリプルルッツ。ちなみに、履いている靴はエデアのJazzだそうだ。わざとなのか偶然なのか、今回のプログラムも「Jazz」というタイトルがついている。


↑ Pau Garcia Domec - Short Program - Senior Men - Artistic World Championships Asuncion 2021 by sk8 one love

  ダブルアクセル、3F+3T+3T、トリプルループ、美しいスピン~。なんて美しい滑り。


↑ Alessandro Liberatore - Short Program - Senior Men - Artistic World Championships Asuncion 2021 by sk8 one love

 3位のアレッサンドロ・リベラトーレ。3T+3T+3S、ダブルアクセル、トリプルフリップ。


 すべての競技はこちらから。2時間26分。



■男子 ロング

 イタリアのルカ・ルカローニが今回も優勝するのか?それともすぐ後ろにつけているパウ・ドメックが追い抜くのか?と手に汗握る試合展開だったが、ロングプログラムの結果は、1位がスペインのパウ・ドメック。2位とは5.78ポイント差をつけた。2位がイタリアのルカ・ルカローニ。3位がアレッサンドロ・リベラトーレ。

 ということで、優勝はスペインのパウ・ドメック。

🥇 Pau Garcia Domec - SPA
🥈 Luca Lucaroni - ITA
🥉 Alessandro Liberatore - ITA

 いつものように一つ一つの動画を金メダリストから紹介していくが、手に汗握る試合展開を楽しみたい人は、一番下のリンクから滑走順に見る方がお勧め。

↑ Pau Garcia Domec - Free Skating - Senior Men - Artistic World Championships Asuncion 2021 by sk8 one love

 金メダルのパウ・ドメック。トリプルルッツ、3F+3Lo、3S+3T、トリプルループ、3F+3T、ダブルアクセル。すべてのエレメントをバシッと決めてきた。そして美しい。

 でもこの曲、このセリフばっかりのとこどうなん?フラメンコの曲らしいが。


↑ Luca Lucaroni - Free Skating - Senior Men - Artistic World Championships Asuncion 2021 by sk8 one love

 前回のバルセロナのチャンピオン、ルカ・ルカローニ。ショートは1位だったが、このプログラムで惜しくも優勝を逃した。最終滑走って、それまでの選手たちの順位をすべて見てしまうし、負けられない!となってプレッシャーもすごいんだろうな。3F+3Lo、トリプルフリップ、ダブルアクセル、トリプルループ、3T+3T、3S+3T。すべてきれいに決めた。これはもう、ルカローニが悪かったんじゃなくて、ドメックが良かったってことなんだろう。


↑ Alessandro Liberatore - Free Skating - Senior Men - Artistic World Championships Asuncion 2021 by sk8 one love

 銅メダルのアレッサンドロ・リベラトーレ。ダブルアクセル、トリプルループ、3F+3T、2A+3S、トリプルトウ、あぁぁジャンプすっぽぬけた、でもそのあとでトリプルサルコウ決めた~。


  メダリストたちの全試合はこちらから。29分。


 日本が誇る西木 紳悟元選手が、現役の頃ローラースケートの世界大会でトリプルアクセルを降りていたのが、どれだけすごいことだったのかよく分かると思う。あれから数年経った今でも、メダリストたちは3人ともダブルアクセルで勝負している。女子のところにこの競技の詳細は書いたので省くが、ローラースケートというのはアイスよりも靴がかなり重く、床もアイスより摩擦が大きい、ジャンプやスピンが難しい競技なのだ。


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