アップライトスピン(IB)ー 片足スピン
さて、アップライトスピンである。両足スピンができるようになったら、先日からこの片足で滑るスピンが練習メニューに加わった。もう、初回は、怖くて仕方がなかった。コーチのお手本のように一気に足を持ち上げたら転びそうで、思い切って1回転できない。やってるうちに半回転ならできるようになったが(それじゃスピンではなくターン笑)、パッと見ただけで同じように体を動かせる子どもたちとは違い、頭がかたくて体と脳の指令系統がなかなか繋がってくれないおばさんには、もうちょっと動きをよく理解してみる必要がありそうだ。
というわけでいろんな動画を探してみた。そしたら、今回はアイスではなく、ローラースケートでかなり良い動画が見つかった。
↑ そういえば、このジェイソン・サトクリフを追ったアーティスティック・ローラースケートのドキュメンタリーがあるらしいので、見てみたいなと思っていたところだった。動画で説明されているのは、
・まずバックのインからフォアのアウトへ踏みかえる。
・インにエッジを変えてスピンする。
・反対側の足でスピンを出る。
・(回転中は)前足のインサイド側(親指の付け根あたり)に均等に力を加え続け、後ろ側にスピンしていく。
・’Stand still entry’ 立ったままのポジションから始める場合。ピボットを維持すること。反対側の足でスピンを出る。
・’Poor execution' 下手な例。姿勢が悪い。動きがひっかかりスムーズじゃない。コントロールが足りない。
・’Recap’ これがインサイド・バック・アップライトスピン。
これ、うちのコーチの教え方とフォームにかなり近い。
私が習った方法は、導入部分なしにその場でスピンする場合(左足軸):
1)左手を前、右手を横に出す。左膝を曲げ、右足は後ろに出して伸ばす。
2)全体の動きとしては、ダウン、アップ(+回転)、ダウン
3)回転する時は、
足:後ろにあった右足をグリコのポーズみたいに前に持って来て上げる。
手:前に出ていた左手の場所に右手を揃えるように持ってくる。
4)③の手足の動きの勢いを利用して左足で回る。インサイドで後ろ回り。
5)回転を終えたらグリコの足を地面につけて、右バックで滑るために左足を前方にプッシュしてから、後ろに上げると同時に両手を横に開いて、美しい姿勢でチェック。終わりよければすべてよし。
アイススケートとローラースケートの動きはほぼ同じなのだが、スピンだけはちょっと違う気がする。私も勉強中なので間違っていたら申し訳ないが、このバックインのアップライトスピンに似た動きは、アイスではフォワードのアップライトスピンなのでは???(スピンの入りがフォアアウトだから???)
もう一つ動画を紹介する。ただし、フォームはこの人より↑のジェイソン・サトクリフを真似するべき。特に手は、この先生は肩を強調するために片手を省略しているので注意。両手を使っているシーンでも、あまりフォームの美しいコーチではないようだ。でも要点は聞いておこう。
↑ マーク先生はとにかく肩が大切だよ、と何度も何度も繰り返している。ずーっとしゃべり続けているが、まぁ要点はこんなところ。
・肩をコントロールすることが大切。肩がバランスをコントロールする。
・軸になる脚と足首と足先はすべて繋がり一体になって回転する。足首がぐにゃぐにゃすると安定しない。
・肩が落ちるとバランスを崩す。
・シットスピンでも同じ。
その肩をコントロールするためにも、美しいフォームで滑ることが大切なんじゃないかな~と思うのだが(←まだ1回転もできない癖に口だけいっちょまえなやつ)。
いずれにしても、どうやら今までやっていたヒールとトウで立つようにして回る両足のツーフットスピンとは、動きがまったく違うようだ。とにかくまずはスピンというよりも、バックのインサイドでものすごく小さな円を描いて滑るイメージでやってみようかな。バックインの極小サークルが安定してできるようになってから、右足を高く上げてみることにすればいいかもしれない。それまで右足は地面近くに待機させたままやってみれば怖くないかも。うん、そうしよう。
これで回れるようになるかな?今週末のレッスン後に、また経過をお伝えしまっす。
追記:9月21日
週末のレッスンで、どうやったらそんなに小さな円でインサイドのバックが滑れるの?とコーチに聞いてみた。コーチによると(左足軸の場合)
・左の足の親指の付け根に重心を置いて、アウトサイドのウィールは床から少し浮くくらいで滑る
・最初から右足を高く持ち上げて勢いよく回るのが怖いなら、回転せずに右足をしゅっと上げてしばらく維持するところまでの練習を繰り返して、感覚をつかむといい
とのこと。でも私は何度やっても、スリーターンのようになってしまう。初回は半回転しかできなかったが、今週は3/4回転くらいできるようになった。ちっさい進歩すぎる(笑)
追記:ほかにもいい動画があったので紹介。
↑ アパルーサ先生の動画。この方は、アーティスティックのUSチャンピオン、世界大会でも3位という記録の持ち主。2:24からインサイドのトウの車輪で少しずつ回る練習が登場するのだが、これが良さそう。最初は1回転できなくても、こうやってちょこちょこ回転したり3ターンみたいに半回転する練習でもいいんだな、なるほど。そこから少しずつ回転距離を長くしていけばいいなら、怖くない。
↑ こちらは、ジャニーズの回でも紹介したHiHi Jetsのスピン講座。ローラースケートに興味のない人でも楽しめるようなクオリティの動画でお勧め。先生は、なんと西木先生。金メダル取りすぎでしょう?なほど優勝を重ねた日本チャンピオンの元選手。丸い筒に入るようなイメージで、というアドバイスがすごくいい。この一言で、肩も腕も体全体がぶれにくくなると思う。
↑ ニコール・フィオーレの動画。最初は平らになるくらいすり減ったトウストップを使ってスピンしているが、1:05あたりからちゃんとしたウィールを使ったインサイドのバックスピンを紹介している。3ターンのような動きから回り始めるとも言っているが、慣れてきたら3ターンのような引っかかった動きにならないように注意した方がいいかも。
ツイッターでもローラースケートについてつぶやいています。