諦めることを放棄した

もう恋なんて、で書いていた女性は、理屈を付ければ諦めることも出来たかも知れないし、いっそのこと2度と見ないことで忘れることは可能だったと思う。

でも俺は彼女の好みのメイクが好きだし、そのメイクの時は、好きな度合いが50%マシになる。
気が強いのも良い。そういう女性は情も深い。更に時々弱く、また悲しむことも知っている。

知れば知るほど好きになる。失恋したはずでは? という人もいるかも知れない。確かに失恋している。元に戻れるかは分からない。片想いに戻れば、また辛い思いをするだろう。胃液が沢山出る。食事も喉を通らなくなる。

俺は敢えてそれを受け容れることにした。

人を好きになるということは、楽なことではない。片想いしているだけで嬉しかった少年時代とは違う。それは誰しも知っていることだろう。とても辛い日々だよ。

ヘアスタイルは、髪の毛1本の狂いもなく整え、臭いがしないように身体をよく洗い、ブーツには十円玉を入れる。身だしなみは清潔であることが最低条件だ。それらはまだ当たり前のことであって、片想いにはまだ上がある。

「諦めちまえば楽になるのによ!」理性はそう言ってる。でもそれじゃ駄目なんだ、何事についても。

楽をするのは別のことで良い。他のことに神経は使うな。仕事だって放棄して良い。そういう力を、片想いは持っている。そして彼女は、それだけの価値がある。もう、失恋という状態ではない。

あんな良い女、諦められるかよ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?