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ANAの投資判断(というより売却理由)

今回のコロナウイルスによる騒動の影響を最も受けた業種のひとつがANAをはじめとする航空業界です。ANAは日本の2大航空会社の1つであり、個人的には財務や利益率が高いと言われているJALに比べてより高いブランド力を有し、投資したいと前々から考えていた企業でした( ˊ ᵕ ˋ* )♡

そのため、2/27にPBR 0.9を下回った際に1単元を購入しました。基本的には永久保有しようと考え購入したのですが、考えが変わり3/19に売却に踏み切りました(´・ω・`)

今回は売却した理由を文字にして残しておこと思います。

まず、ANAの企業としての魅力は、有名企業でもありまとめてくださる優秀な投資家さんたちがたくさんいるので今回は省きます( ˊ ᵕ ˋ* )♡

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上は過去4年間のANAのキャッシュ・フロー計算書です(単位は百万円)。

おおまかに営業キャッシュフローの半分が利益、半分が減価償却費となっています。一方で、

投資キャッシュフローはおおまかに営業キャッシュフローと同額程度

になっていることがわかります。

そしてANAの利益率はここ4年間はおよそ7〜9%程度です。販管費はだいたい300000(万円程度です)(利益の1.5倍〜2倍程度)。

わたしがキャッシュフローから感じたのは、

「あ〜、ANAって設備投資し続けないといけない企業なんだな〜(´・ω・`)」

ということでした。航空業界なんだから当たり前だろ!という突っ込みはあるかもしれないですが笑、事業を継続しても技術革新などでコストが著しく切り下がらない限りは

フリーキャッシュフローが創出されない

ということが一番問題だと思いました(´・ω・`)

それに加え、今回のコロナウイルス騒動で、売上は激減することが予想されます。一時的にフリーキャッシュフローは大幅なマイナスに陥るということです。

しかも、ここ数年で東京オリンピックを控えてANAはCAさんなどの採用を急激に増加させていました。人余りが当然のごとく生じ、さらに

①日本の企業風土、②東京オリンピックを控え

人員削減ができない!!

という理由で他国の航空会社と異なり、リストラに打って出ることもできない状況です(そのうえ休業補償もしっかり出すとの報道までありました)。

どの程度の期間でコロナウイルス問題が解決するかは全くわかりませんが、この影響は短くない期間でANAの簿価を減じて、現在のPBRで価値を推定することは難しくなるのではないかと考え、今回は買値よりも上昇してくれたタイミングで売却としました。

長期で見ると、おそらくANAは復活していままでのようなブランド力を持つ企業として成長していくとは思います。

ただ、上のような懸念があり、同期間でその他の企業は20〜30%程度の株価の下落に見舞われていることを考慮すると、買値と同額で銘柄交換できるANAは売却がベターな判断であると判断しました。

今回の売却が正解であったどうかは今後の相場で確認していきます( ˊ ᵕ ˋ* )♡

見て下さった方はありがとうございますっ!( ˊ ᵕ ˋ* )♡


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