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『すべて自分原因説』という話

10年ほど前の本に『すべて自分原因説』という内容の本があって、当時、表紙を見て読んだ記憶がありました。

ただ、しっくり来てないというのか、当時は分からなくて、意図せずスルーしてしまってたと思います。

この自分原因説で考えると、現実の出来事が「自分の自作自演である」と見える事になります。
なので、人によっては受け入れ難い、耐えられないと感じるかもしれません。

この自分原因説はすごく面白くて、自分が何らかの都合によって、その今の現実を作って悩んだり、上手くいかないと文句を言ったり、出来ないと思ったり、色んな被害妄想や苦悩に悩んでいるという事なのです。

私が以前トラウマを無意識に追体験したがる何か。というタイトルで書いたものがあるのですが、それに通じるものがあると思います。

トラウマになっている物事…例えば男性不信が父親や兄が原因(と思われる)があるとして、父親や兄に似たような男性を無意識に選んでしまったりするという話です。
本当なら同じタイプの人を選びたくないはずですが「何故か選んでしまう」ってあなたにもありませんか?

自分原因説の見方

根本的に自分が原因なので、自分の思いが世の中や周りの人に反映されていると見ます。

わかりやすい例としてドリームキラーを考えてみるとこんな感じです。

ドリームキラーとは、あなたの夢や目標に対して、バカにして来たり、「無理だよ」と気持ちを挫いたり、反対意見や引き止めをしてくる親や友達、職場の人のことです。

その人が自分原因で現れているので、
「自分が本音では怖がってやりたくない」
「自分が本音ではバカにしている」
「自分が本音では不安に思っている」

と解釈します。

これは有名なベストセラー『鏡の法則』で解説されているように、自分の心の中が、現実の人間関係や問題だと感じていることとして現れているという一例です。

例えば起業しようと思っているとします。

職場を辞めようとしたら
「やりたかった仕事に異動になって辞めれなくなった」
「人手が足りなくなって辞めづらい状況になった」
「お金や病気、周りの人のケアで起業するどころではなくなった」
ということが起こります。

こうやって、自分が思っていることが何らかの形で叶っていると考えるんです。

だから自作自演ということになり、
「親、妻、状況が起業を許さないんだ」という状況を作り出しているのです。

自作自演してる事に気づくには?

今が辛い状況や「〇〇が叶わないよー」と思ってる人にとっては、言い訳にしてたものが無くなってしまうので、余計に辛くなってしまったり、「そんなの嘘だよ」と怒ってしまうと思います。

「(誰かのせい、状況のせいにして)やりたいことを諦めた」
「私はこんな病気になりたくてなったんじゃない」
「なんでこんな理不尽な現実が起こるんだよ」


と思って、辛くなってしまうかもしれません。

私もそんな事はいっぱいありました。

恋愛事で嫌な相手に出会うとか、恋愛関係が拗れるとか、好きな人には振られるとか、それも自作自演だと思うと辛いですし、
周りの人には「あの人が悪い」なんて言って被害者ぶってきたのに自分のせいだとしたら、「尚更私が悪いよね」って思ってしまいます。

しかし、よく思い返してみると、
あなたも「会社に行きたくないー」と思っていたら何故かインフルエンザやコロナにかかって何日も休むことになったとか、入院するような病気になったことってありませんか?

私はインフルエンザも入院もありますね。

それだけならまだしも、ガンのような深刻な病気も自分で作っていたりします。

私の友達に婦人科系のガンが見つかったのです。今は何も問題なく過ごしていますが、一時は子宮摘出まで提案されていたようでした。

私はそういう婦人科系の病気になる時は、自分の女性性に対する嫌悪感や否定があると知っていたので、
「今まで自分の女性らしさとか、女性的な自分を否定してたんだね。今病気に気付いたなら、治療のためにも自分の女性性を大切にして、ゆっくり自分が楽しめることをするのが良いよ」と伝えました。

治療としてもちろん既に分かっているがん細胞は摘出しましたが、生殖部は転移も早いのでかなり心配しているようでした。
今は無事何事もなく子供も生まれました。

婦人科系の病気になる人は戦後かなり増えている傾向ですが、女性の社会進出で女性性を否定して働いている人たちがたくさんいるのかもしれません。

自作自演に気づくためには
自分が「嫌だな〜」と思っている出来事を自分が起こすメリットを考えてみることです。

その嫌なことが起こるメリット

上の例で言えば、
「病気で休みたかった会社を休めてラッキー」とか
「自分の女性的な部分が無くなる方が都合がいい(生理が無くなるし、女性的なケアや美容を気にしなくてよくなる)」
と考えてみたら、その通りじゃないですか?

「起業したらやっていけるか不安だから、挑戦しなくて済む方が安心」
「会社のせいで、親のせいで自分のチャレンジをやめた」という方が会社孝行だし、親孝行で義理堅いよね、とか。

恋愛も同じで
「私はこんな男に酷い目に遭った」
「私は人を好きになれないの」
「私は異性に好かれないから付き合えないの」

って言っている方がメリットがあるってことですよ。

もしかしたら、
「やっぱり男性はロクでもない」って思いたいのかもしれません。
「私は傷つきたく無いです」と思っているかもしれません。
「私はパートナーなんていらない」と思っているかもしれません。

そういう本音を現実から分析するのもよし。
自分の体裁や外面を気にしない本音を自分に確かめるのもよし。

そうやってみていけば、自分の現実がいかに思い通りに動いているのか気づきます。

「私、そんなこと思ってたんだな〜」と分かったら、
あとは
「なんでそんなふうに思ってるの?」
「どう思いたいの?」
ということを見直していきますよ。


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自分の本音と偏見に気づく


「自分の本音を訊く」ことって普段からできていない人が多いですよね。
私もできてるかと言われたら、ずっと本音を聞かないようにしてました。

本音に素直になったら、私はやっぱり小さい頃のままの不思議ちゃんだし、占いや風水や目に見えないこと大好きな人のまま。

社会に出たら、もっと知的にバリバリ仕事していることを想像してました。
私の性格的にも体力的にもそれを叶えるのは厳しくて、無理をし続けないと到達できないだろうって無意識に思っていたのです。

ただ、体力がないというのは思い込みかもしれません。
頭が悪いと思っているならそれも思い込みかもしれません。
私は男運ない・女運ないと思っているのも思い込みかもしれません。

本音は必ず誰にでもあります。
それを否定する必要はないですし、自分の偏見の集積がある意味自分なので気にする必要はないです。

ただ、もし、心から喜べない現実があったり
「本当はこれが理想なのに・・・」と思う自分がいるんだったら、その偏見は書き換えていく必要がありますね。

勉強ができる人は「頭がいい」って言われるので、どんどん思い込みますし、「あなたはバカ」と言われ続けるとそう思い込んでいきます。
「勉強ができない」人の多くは、「自分は頭が悪い」と思い込んでいる事実があるだけで、大抵何も勉強ができる人と大差ないんですね。

学習障害(LD)のような発達障害を持つ人でも、10代後半から勉強を始め天才と言われるような頭の良さを発揮している人もいますし、全然今までのパターンから抜け出す方法はあるんです。


自分原因説だとしたら、自分の現実をどんなふうに変えたいですか?


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